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mouthbirdさんの日記

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2016年
11月08日
10:13 mouthbirdさん

K先生と仮想K先生(8)

<予定日より1日ずれてしまいました。申し訳ありません>

授業2

K先生

※K先生の英会話の授業は殆どGというネイティブの先生とのペアだった。

K先生「それでは今日はG先生と会話の練習をしてみましょう」

 マウス(心のなかで「当たるな! 当たるな!」と念じる)

K先生「ではマウス! 前に来なさい!」

 マウス「は、はい…(気分最悪)」


K先生「じゃあテキストの英文を見ないで言いなさい」

 マウス「はい… えーと … えーと…  えーと……」

K先生「まだ言えないのか! Do you like Music?」

 マウス    「Do you like Music?」
 ネイティブG 「Yes, I do. I love pop music.」
 マウス     「…

K先生「次もダメか! Do you like sports? だ!」

 マウス    「Do you like sports?」
 ネイティブG 「No, I don't.」


K先生(呆れた顔でマウスを見ながら)「はい、じゃあ逆行こう。」

 ネイティブG 「Do you like Music?」
 マウス    「……」

K先生「逆もダメか! Yes, I do.だ!」

 マウス    「Yes, I do. えーと… I ~ I ~ I~」

K先生「I love pop music!」

 マウス    「I love pop music.」
 ネイティブG 「Do you like sports?」
 マウス    「… …」

K先生「No, I don't!」

 マウス    「No, I don't.....」

K先生「はい、お疲れ様…」

 マウス「…(苦笑いをするしかない)」
 (マウスはまともにK先生の顔を見られない。そしてG先生の顔も見ることはできない。どうせネイティブG先生は「なんで俺と話そうとしないんだ?」という目で見ているに決っているからである)

---

仮想K先生

※仮想K先生の数学の授業は殆どGという数学者とのペアだった。

仮想K先生「それでは今日はG先生と計算の練習をしてみましょう」

 マウス(心のなかで「当たるな! 当たるな!」と念じる)

仮想K先生「ではマウス! 前に来なさい!」

 マウス「は、はい…(気分最悪)」

仮想K先生「じゃあ(+1)-(+3)を解きなさい。

 マウス「はい… えーと … えーと…  えーと……」

K先生「まだできないのか! ここがこうなんだから-2だ!」

 マウス   「-2」
 数学者G  「(+1)-(+4)=-3」
 マウス「(+1)-(+5)= ……」

仮想K先生「次もダメか! ここがこうなんだから-4だ!」

 マウス   「-4」
 数学者G  「(+2)-(+3)=-1」
 マウス   「(+2)-(+4)= ……」

仮想K先生「ここがこうなんだから-2」

 マウス   「-2」
 数学者G  「(-1)-(+1)=-2」
 マウス   「(-1)-(+2)== ……」

仮想K先生「ここがこうなんだから-3」

 マウス   「-3」

仮想K先生「はい、お疲れ様…」

 マウス「…(苦笑いをするしかない)」
 (マウスはまともに仮想K先生の顔を見られない。そしてG先生の顔も見ることはできない。どうせ数学者G先生は「なんでこんな簡単な問題が解けないんだ?」という目で見ているに決っているからである)


===============

 英語好きの数学嫌いに問いたい。仮想K先生のケースについてだ。数学者の一緒に並べて問題を解かされるこのケースをどう思ったか? 快楽に感じたか? 数学ができるのが当たり前の数学者と比較されて非常に不快に思わなかっただろうか? 私は英語好きの数学嫌いでないのでわからないのだ。

 一方、K先生の方の私の感想は分かる。実体験だったからだ。この上なく、とてつもなく、非常に不快だった。英語ができるのが当たり前のネイティブと比較されて非常に不快だった英会話の授業でこの「ネイティブとの英会話練習」ほど不快なものは私には存在しなかった。なんでこんな「ネイティブとの英会話練習」なんてことを授業でやらされるのだろう…と私は長年疑問だった。その謎が解けたのは随分あとになってからであった。

 「これはネイティブとの英会話体験をすることで、英会話に興味を持ってもらうため」である…ということに気がついたのは、私が30歳を過ぎてからのことであった。
 
 
 なぜそれまで私はそれがわからなかったのだろうか?
 
それは…
  この「ネイティブとの英会話体験をするタイプの授業」こそ、「【私にとって】英会話への興味を1番失う要因であったから」である。比較されて、自分が英語ができないことが最も如実に現れる瞬間だった。ネイティブは英語が母国語。「苦労しないで身についているネイティブの英語力」と「苦労しなければ身につかない私の英語力」とがなぜ比較されなければならないのだろうか? したがって英語学習において「ネイティブとの英会話練習」ほど不快なものは私には存在しなかった


「【私が英会話への興味を1番失う要因】で【英会話に興味を持つ人がいる】」なんて、私には長年到底考えもつかなかった。

関連の話は↓こちら。
http://www.alc.co.jp/beginner/article/mouthbird/2011/11/p...


 そもそも大体、これは「(ネイティブとの)英会話体験」なんだろうか? 私には「劇の練習」にしか思えない のだが。
 参考


金曜日は【ニコニコ生放送】による文法講義放送です。この続きは来週の月曜日です。

(↓目次はこちら)
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