今回で「完了形を学ぼう!」のシリーズは終了します。
未来完了形のは「
未来完了形[継続]」「
未来完了形[完了・結果]」とやってきて、最後は「
未来完了形[経験]」です。
まずは基本概念図の確認
<
未来完了形の概念図>
未来完了形[経験]ですが、やはり
現在完了形[経験]がベースになっています。
現在完了形[経験]の役割が分からない人・あやふやな人は、
こちらで確認してください。
改めて
現在完了形[経験]の英文とその概念図を確認してみましょう。
I
have eaten frog twice.(私は2回カエルを食べたことがある)
この【
現在完了形[経験]の英文】の概念図は↓こうでした。
上の
現在完了形[経験]をもとにした【
未来完了形[経験]】の例文を作りましょう。
こんな感じになります。↓
If I eat frog again, I
will have eaten it third times.(もしもう1度カエルを食べたら、私は3回カエルを食べたことになる)
この【
未来完了形[経験]の英文】の概念図は↓こうです。
現在完了形[経験] と
未来完了形[経験]は どう違うのか?
概念図ですと、
赤い帯の右端が違います。
かなり違います。
現在完了形[経験]…
赤い帯の右端が
現在。
現在と関わり合いがある過去を表す。
未来完了形[経験]…
赤い帯の右端が
未来の一点。
未来の一点の時点での最後の経験であり、その時点までの経験をを表す。
【未来の1点が同時に最後の経験も兼ねる】
という具合になっています。
なお、左端は、
現在完了形[経験]も
未来完了形[経験]も両方とも「誕生日」です。
【
現在完了形[経験]の英文】
I have eaten frog twice.(私は2回カエルを食べたことがある)
↑
現在完了形[経験]…
赤い帯の右端が
現在。
【
未来完了形[経験]の英文】
If I eat frog again, I
will have eaten it third times.(もしもう1度カエルを食べたら、私は3回カエルを食べたことになる)
↑
未来完了形[経験]…
赤い帯の右端が
未来の一点で、
かつ「その時点での最後の経験」です。
未来完了形は、
現在完了形の時の
赤い帯の右端が「
現在」から「
未来の一点」に移っただけ、、、
のみならず、
その最後の経験の話も表します。
この英文のように
●If I eat frog again(もしもう1度カエルを食べたら)
のような
【未来の一点】の部分が必要になります。この【未来の一点】より前の時点を表すのが【
未来完了形】なわけです。ただ
未来完了形[経験]の場合【この未来の1点が同時に最後の経験も兼ねる】という具合になります。
<補足>
未来完了形[経験]の右端の「未来の一点」を示す場合の接続詞ですが、
if ばかり使っている例文が見つかります。when も理論上は使えるはずですが、when を使った例文が私には見当たりませんでした。
また、未来をの一点を表す【前置詞を使った句】も例文を見つけることができませんでした。未来完了形[継続]は「未来の一点を節で表す例」が極端に少ないのと対照的です。
したがって、
未来完了形[経験]の右端の
「未来の一点」を表す部分はおおむね「if を使った節」ばかりになります。
これで
未来完了形[経験]の説明は終わりです。
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【未来完了形のまとめ】
1●未来完了形[継続]
<述語動詞が状態動詞の場合>
Next month I
will have lived in Tokyo for twelve years.(来月になると私は12年間東京に住んだことになる)
概念図
<述語動詞が動作動詞の場合>[未来完了進行形になる]
At noon Ken
will have been doing this puzzle for three hours.(正午にはケンは3時間このパズルをしていることになるだろう)
概念図
2●未来完了形[完了・結果]
I
will have finished my homework by the time my mother comes home.(母が帰ってくるまでには、私は宿題を終わらせているだろう)
概念図
3●未来完了形[経験]
If I eat frog again, I
will have eaten it third times.(もしもう1度カエルを食べたら、私は3回カエルを食べたことになる)
概念図
以上が未来完了形でした。いかがだったでしょうか?
===
以上で私の完了形の説明は終わりです。細かいことをやれば他に例外的なことはあります。でも今回はその説明はやめにします。今回は「完了形が苦手な人向け」の説明のつもりなので、あまり例外を取り上げすぎても苦手な人は困るでしょうから。ここまでで基本的には十分なはずです。完了形が苦手な方はこの説明をどうお感じになったでしょうか? お返事いただければ幸いです。
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