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mouthbirdさんの日記

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2017年
10月23日
00:16 mouthbirdさん

完了形を学ぼう!(13)

今回で「完了形を学ぼう!」のシリーズは終了します。
未来完了形のは「未来完了形[継続]」「未来完了形[完了・結果]」とやってきて、最後は「未来完了形[経験]」です。


まずは基本概念図の確認
未来完了形の概念図>


未来完了形[経験]ですが、やはり現在完了形[経験]がベースになっています。現在完了形[経験]の役割が分からない人・あやふやな人は、こちらで確認してください。



改めて現在完了形[経験]の英文とその概念図を確認してみましょう。

 I have eaten frog twice.(私は2回カエルを食べたことがある)
 
 この【現在完了形[経験]の英文】の概念図は↓こうでした。



上の現在完了形[経験]をもとにした【未来完了形[経験]】の例文を作りましょう。
こんな感じになります。↓
 If I eat frog again, I will have eaten it third times.(もしもう1度カエルを食べたら、私は3回カエルを食べたことになる)

この【未来完了形[経験]の英文】の概念図は↓こうです。



現在完了形[経験] と 未来完了形[経験]は どう違うのか?
 概念図ですと、赤い帯の右端が違います。かなり違います

現在完了形[経験]赤い帯の右端現在現在と関わり合いがある過去を表す。
未来完了形[経験]赤い帯の右端未来の一点未来の一点の時点での最後の経験であり、その時点までの経験をを表す。未来の1点が同時に最後の経験も兼ねる

という具合になっています。
なお、左端は、現在完了形[経験]未来完了形[経験]も両方とも「誕生日」です。


現在完了形[経験]の英文】
 I have eaten frog twice.(私は2回カエルを食べたことがある)

 ↑現在完了形[経験]赤い帯の右端現在


未来完了形[経験]の英文】
 If I eat frog again, I will have eaten it third times.(もしもう1度カエルを食べたら、私は3回カエルを食べたことになる)

 ↑未来完了形[経験]赤い帯の右端未来の一点で、かつ「その時点での最後の経験」です。


未来完了形は、現在完了形の時の赤い帯の右端が「現在」から「未来の一点」に移っただけ、、、のみならずその最後の経験の話も表します

 この英文のように
If I eat frog again(もしもう1度カエルを食べたら)
のような【未来の一点】の部分が必要になります。この【未来の一点】より前の時点を表すのが【未来完了形】なわけです。ただ未来完了形[経験]の場合【この未来の1点が同時に最後の経験も兼ねるという具合になります。


<補足>未来完了形[経験]の右端の「未来の一点」を示す場合の接続詞ですが、if ばかり使っている例文が見つかります。when も理論上は使えるはずですが、when を使った例文が私には見当たりませんでした。
また、未来をの一点を表す【前置詞を使った句】も例文を見つけることができませんでした。未来完了形[継続]は「未来の一点を節で表す例」が極端に少ないのと対照的です。
したがって、未来完了形[経験]の右端の「未来の一点」を表す部分はおおむね「if を使った節」ばかりになります。


これで未来完了形[経験]の説明は終わりです。


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【未来完了形のまとめ】

1●未来完了形[継続]
<述語動詞が状態動詞の場合>
Next month I will have lived in Tokyo for twelve years.(来月になると私は12年間東京に住んだことになる)
概念図



<述語動詞が動作動詞の場合>[未来完了進行形になる]
At noon Ken will have been doing this puzzle for three hours.(正午にはケンは3時間このパズルをしていることになるだろう)
概念図



2●未来完了形[完了・結果]
I will have finished my homework by the time my mother comes home.(母が帰ってくるまでには、私は宿題を終わらせているだろう)
概念図



3●未来完了形[経験]
If I eat frog again, I will have eaten it third times.(もしもう1度カエルを食べたら、私は3回カエルを食べたことになる)
概念図



以上が未来完了形でした。いかがだったでしょうか?


===

以上で私の完了形の説明は終わりです。細かいことをやれば他に例外的なことはあります。でも今回はその説明はやめにします。今回は「完了形が苦手な人向け」の説明のつもりなので、あまり例外を取り上げすぎても苦手な人は困るでしょうから。ここまでで基本的には十分なはずです。完了形が苦手な方はこの説明をどうお感じになったでしょうか? お返事いただければ幸いです。


来週の月曜日は雑談です。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。連載の続きは来週の月曜日(雑談の回)です。新シリーズ「マウスバードbot」の最初の回はこちらです。

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