• ようこそゲストさん!

mouthbirdさんの日記

(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))

2017年
10月16日
04:10 mouthbirdさん

完了形を学ぼう!(12)

前回から未来完了形に入っています。
 will have + 過去分詞 の形です。
今回は未来完了形[完了・結果]です。

まずは基本概念図の確認
未来完了形の概念図>



ところが!!


未来完了形でも[継続][経験]は↑この未来完了形の概念図が通用するのに、
未来完了形[完了・結果]は、↑これとは違います
 ↓こうなります。

 ◎未来完了形[完了・結果]の概念図

 左端が完全に未来になっています。これが大きな特徴です。

補足:従来、今の今まで、私はこのケースでは赤帯の左端は現在であると考えてきました。しかし左端は↑この図の位置のように未来にあったほうがいい、と考えを改めました。ただ私が参考にしているForestの未来完了形[完了・結果]の説明部の図は「帯の左端」が「今」になっているのです。だから、私も帯の左端は「現在」であるとずっと考えていました。しかし今回の私の説明シリーズでは Forestとはやや違う感じで図示しているという結論に至りました。したがって、今回は、未来完了形[完了・結果]左端は未来である、という図に致しました)


分かりにくいかもしれません。でもおそらく、「現在完了形[完了・結果]」、「過去完了形[完了・結果]」、「未来完了形[完了・結果]」と続けざまに概念図を見ていただければ、ある程度は分かりやすいのではないかと思います。


現在完了形[完了・結果]
I have finished my homework.(私は宿題を終えた)<↓概念図>


過去完了形[完了・結果]
I had already finished my homework when my mother came home.(母が帰ってきたとき、私はすでに私の宿題を終えていた)<↓概念図>


未来完了形[完了・結果]
I will have finished my homework by the time my mother comes home.(母が帰ってくるまでには、私は宿題を終わらせているだろう)<↓概念図>


どうでしょう? 概念図を見ると、「短い赤帯」が右端を現在・過去・未来にして移動しているだけ、に見えませんか? 未来完了形[完了・結果]はこんな感じなのです。


未来完了形は、現在完了形の時の赤い帯の右端が「現在」から「未来の一点」に移っただけ…ではなく 左端もついでに引きずられて未来に行ってしまっています。ここが他の未来完了形([継続]や[経験])と違うところです。


 なおもちろん赤帯の右端が大事です。ここが未来の一点。この未来の一点がなければ、未来完了形は使えません
I will have finished my homework by the time my mother comes home.であれば、下線部(by the time my mother comes home)が未来の一点になっています。


未来完了形[完了・結果]未来の一点の表示
 今回の例文では、未来の一点が、「by the time ~」になっていますね。
未来完了形[完了・結果]未来の一点を、「接続詞+SV~」で表すならば、このように「by the time」が使われるケースばかりです。つまり「by the time S+V~」となります。「未来の一点」を示すなら、ここは will を入れたくなるかもしれませんが、入れてはいけません。この場合ならば現在形にします。これは「時・条件を表す副詞節は未来のことでも現在形で表す」というルールが適用されるからです。
 未来の一点を「接続詞+SV~」ではなく、「前置詞~」で表したいなら、多くが「by~」を使います。byを使った例文と概念図を挙げておきます。

I will have finished my homework by six o'clock.(6時までに私は宿題を終わらせているだろう)<↓概念図>




以上です。今回はここまで。来週は未来完了形[経験]をやります。多分この完了形シリーズの最終回です。


金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。この話の続きは来週の月曜日です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ
  • 総アクセス数(2,267)
  • 拍手拍手(0)
  • お気に入りお気に入り(0)

コメント

1番~4番を表示

2017年
10月19日
13:59
さん

1:

>>未来完了形は、現在完了形の時の赤い帯の右端が「現在」から「未来の一点」に移っただけ…ではなく 左端もついでに引きずられて未来に行ってしまっています。ここが他の未来完了形([継続]や[経験])と違うところです。

この説明と相反する例文を、私なりの解釈で載せておきますので、ご検討ください。

マイケル・スワン 実例現代英語用法辞典 (PEU ) からの引用です。

The painters say/ they'll have finished the downstairs rooms/ by Tuesday.
区切りの斜線は私が書きました。

The painters say 現在です。(日曜日と仮定します)

They'll have finished the down stairs rooms 未来完了形で、「完了」を表しています。

ペンキ塗りのスタートは過去(日曜日よりも以前)と想像されます。
ペンキ塗りには少なくとも数日はかかるだろうと考えられますから。 
赤い帯で、スタートポイントは現在よりも前(左側)と考えるのが至当です。

by Tuesday. 未来のある時です。 
未来ですから、赤い帯は現在よりも右にあり、これは説明通りです。 

by the time は「未来」を表すとは限りません。
話の中心が、過去にあって、過去の「ある時までに」であれば、by the time は過去にも使えます。
本例文では、未来だと言っていますが。

スタートポイントが、過去の場合と思われます。(先生の説明とは異なります)。
受験参考書の Forest  に、スタートポイントは、現在と書かれているという説明ですが、本例文では、現在よりも左側、つまり、過去です。
現在がスタートポイントとは限らない。
未来もスタートポイントとは限りません。


別に、ペンキ屋が日曜日に言ったとは考えなくてもいいのですが、火曜日よりも前に、「塗り終わるだろう」と言っていることから。
月曜日に言えば、「明日までに」というでしょう。
ですから、ペンキ屋の発言は、月曜日よりも前ですね。

マイケル・スワンの例文は 「階下の部屋のペンキ塗り」を、ある日、ペンキ屋に依頼したことから始まり、
日曜日に、依頼主が「いつまでかかりそうかね」
ペンキ屋曰く「さてね。火曜日ぐらいまでに、終わると思いますよ」
依頼主「そうかね。早く終わりそうでよかったよ」

というような会話を、文章で書いたものでしょう。 (なお、マイケル・スワンはイギリス人なので、英国式の英文です。 )
米国式と変わらないと思いますけど。

2017年
10月19日
21:44
mouthbirdさん

>>1 BlauerHimmelさん

BlauerHimmelさんの英文ですと「ペンキ塗りのスタート地点」のお話のようです。未来完了形の場合、「ペンキ塗りのスタート地点」は過去でも現在でも、未来でも可能です。

ですが、未来完了形の部分は
they'll have finished the downstairs rooms
という「finish地点」のお話のはずです。

私の[完了結果]の赤帯の図では、
・過去完了形・現在完了形・未来完了形
のどの場合でも「左端は、スタート地点ではなくfinish地点」と表しています。
・過去完了形なら「finish地点」は過去。
・現在完了形でも「「finish地点」は過去。
しかし
・未来完了形の場合、「finish地点」は未来にあるという図なのです。


> by the time は「未来」を表すとは限りません。
> 話の中心が、過去にあって、過去の「ある時までに」であれば、by the time は過去にも使え> ます。
> 本例文では、未来だと言っていますが。

恐れ入ります。私はそんな風に言ってません。わかりにくい日本語でしょうか?

> 未来完了形[完了・結果]の未来の一点を、「接続詞+SV~」で表すならば、このように「by the time」が使われるケースばかりです
と言っているのです。

未来完了形[完了・結果]の未来の一点を、「接続詞+SV~」で表すならば、「when」や「while」ではなく「by the time」が使われるケースばかりである
と言っているのです。

by the time は「未来」を表す
ではなく
「未来完了形」の英文が使われる場合、どこかで別に「未来を表す一点」を示さなければならない。そこが「接続詞+SV~」で表される場合、接続詞は、「when」や「while」ではなく「by the time」ばかりになると言っているのです。

2017年
10月20日
01:34
さん

3:

まず、言っておきたいこと。

未来完了時制に 「いつからその動作・状態が始まったか」ということは無関係であるということ。
未来の時点を考えれば、いい話。
未来の時点を表すのは、主として、副詞・副詞句・副詞節である。(なくてもいい場合もある)

このことについて、文法を主として研究されている教授の文書による見解を引用しておきます。



>>左端もついでに引きずられて未来に行ってしまっています。

これは、スタートポイントが、「未来」に行っているという意味ではないのですか。

・未来完了形[完了・結果]
>>I will have finished my homework by the time my mother comes home.(母が帰ってくるまでには、私は宿題を終わらせているだろう)<↓概念図>
a_55_2_1508094148.png

>>どうでしょう? 概念図を見ると、「短い赤帯」が右端を現在・過去・未来にして移動しているだけ、に見えませんか? 未来完了形[完了・結果]はこんな感じなのです。


>>未来完了形は、現在完了形の時の赤い帯の右端が「現在」から「未来の一点」に移っただけ…ではなく 左端もついでに引きずられて未来に行ってしまっています。ここが他の未来完了形([継続]や[経験])と違うところです。


・未来完了形[完了・結果]
>>I will have finished my homework by the time my mother comes home.(母が帰ってくるまでには、私は宿題を終わらせているだろう)<↓概念図>

これは、未来完了の「完了・結果」 を表しているので、説明は正しい。 と私も思います。

>>どうでしょう? 概念図を見ると、「短い赤帯」が右端を現在・過去・未来にして移動しているだけ、に見えませんか? 未来完了形[完了・結果]はこんな感じなのです。

この部分についでは、「右端を現在・過去」は、未来完了の説明には不要です。(説明の都合上、こう書かれているのはわかりますが、これは勘違いのもとになります。

「現在完了、過去完了」の右端が、未来になることはありませんから、言い過ぎになっています。
先生は、分かっているから、それで初心者が分かると思っていらっしゃるかもしれませんが、初心者はわからないから丸のみにすることでしょう。

私の書いた質問文に対する誤解


> by the time は「未来」を表すとは限りません。
> 話の中心が、過去にあって、過去の「ある時までに」であれば、by the time は過去にも使え> ます。
> 本例文では、未来だと言っていますが。

この部分は、マイケル・スワンの文章中に、 by Tuesday. が出ているために、それと同等のby the time が必要 と書いて、ついでに、by Tuesday であろうと、by the time であろうと時制に関係なく使えますよ という説明であって、先生の話とは関係していません。

「本例文では、未来だと言っていますが。」は、マイケル・スワンの例文だというつもりだったのですが、やはり誤解されていますね。



>>・現在完了形でも「「finish地点」は過去。 

これは誤りです。
現在完了の終点は、「現在」の場合が普通です。 文章によっては、過去の場合もあり得ますが。 

>>・現在完了形[完了・結果]
I have finished my homework.(私は宿題を終えた)<↓概念図>

この文でさえも、「今終わったばかりだ」 という意味にもなりますから、赤帯の右端は「現在」でも構わないはずです。
>>現在完了形でも「「finish地点」は過去。 

という本文の説明は、修正しておく方がいいと思います。
already があれば、「過去」
Just があれば「現在」
そのほかの副詞次第で、「過去」「現在」がありますから、「過去」と断定するのは、誤解のもとになるでしょう。

2017年
10月20日
16:39
mouthbirdさん

>>3 BlauerHimmelさん
>>左端もついでに引きずられて未来に行ってしまっています。

> これは、スタートポイントが、「未来」に行っているという意味ではないのですか。

はい。[完了・結果]に対してはその出来事のみです。なぜなら finish だけが
過去完了形なら had finished
現在完了形なら have(has) finished
未来完了形なら will have finished
という具合に表記されていますから。


>>どうでしょう? 概念図を見ると、「短い赤帯」が右端を現在・過去・未来にして移動しているだけ、に見えませんか? 未来完了形[完了・結果]はこんな感じなのです。
> この部分についでは、「右端を現在・過去」は、未来完了の説明には不要です。(説明の都合上、こう書かれているのはわかりますが、これは勘違いのもとになります。
> 「現在完了、過去完了」の右端が、未来になることはありませんから、言い過ぎになっています。

私の説明だと will have finished の地点が未来になっていますから、言い過ぎにならないと思います。



> > by the time は「未来」を表すとは限りません。
> > 話の中心が、過去にあって、過去の「ある時までに」であれば、by the time は過去にも使え> ます。
> > 本例文では、未来だと言っていますが。
> この部分は、マイケル・スワンの文章中に、 by Tuesday. が出ているために、それと同等のby the time が必要 と書いて、ついでに、by Tuesday であろうと、by the time であろうと時制に関係なく使えますよ という説明であって、先生の話とは関係していません。
> 「本例文では、未来だと言っていますが。」は、マイケル・スワンの例文だというつもりだったのですが、やはり誤解されていますね。

申し訳りませんが、マイケル・スワンの例文には by the time がありませんでしたから、「本例文」がマイケル・スワンの例文の話とはとても思えません。

私は、↓この部分
>by Tuesday. が出ているために、それと同等のby the time が必要 と書いて、ついでに、by Tuesday であろうと、by the time であろうと時制に関係なく使えますよ という説明
 
 ↑こうにはとても判断できません。マイケル・スワンの文章中に by the time がないなら、素直にby the time のある英文を指すと思います。

また
>(by Tuesday であろうと、by the time であろうと)時制に関係なく使えますよ
という話が出てくる理由が分かりません。


>>・現在完了形でも「「finish地点」は過去。 
>これは誤りです。
>現在完了の終点は、「現在」の場合が普通です。 文章によっては、過去の場合もあり得ますが。

そういう考え方もできるかもしれませんが、私は誤りとは思っておりません。現在と同じにしてしまったら、かえってわかりにくなる・わずかでも少し前の過去としてしまったほうが現在完了形[完了・結果]は適切であろうと判断しています。
私の赤帯の説明では、完了結果の時点を過去の点にしているだけです。「現在と関わり合いのある過去」と表現しています。現在完了形[完了・結果]の概念図


この図では現在完了になっている部分(宿題を終えた)は現在のラインになく、過去の位置です。

私の説明方法の基軸は「(自分(私)ではなく)、完了形が苦手な生徒さんがうまく把握理解できるかどうか?」です。
完了形が苦手な生徒さんは、justを使われた現在完了形[完了結果]の例文でさえ、この赤帯の説明(「finish地点」は過去)で納得されました。だからこれで問題ないものと考えております。

1番~4番を表示