月曜は「苦手なりの受験英語」の流れをくむ話題をお届けしている。シリーズ「完了形を学ぼう!」が終わったので、今回は1回雑談。今回は勉強に関する話題。英語とはあまり関係がない。
現在、私は小さな塾で英語などを教えている。小学生にはもっぱら算数。中学生にはもっぱら
社会を教えている。
現在とある問題を抱えている。それは
私は…「社会」を「非常に自信なく」教えているという事態である。特に今は「歴史分野」を教えている。これを今の生徒にうまく教えている自信が私にはない。
どうにか工夫して教えている。その工夫の話をしたい。この工夫がとても特殊だからである。私のような変人しかできない工夫かもしれない。。。。
まず皆さん、
誤解してほしくないことがある。私は歴史…特に日本史は…大得意で大好きだ!…ということである。英語なんかとは全く違う。もともと歴史好き。受験時代は「日本史」選んだ。(ここからは自慢である)日本史はわりとサクサク覚えた。当時は極めたと言えるだろう。最終的に「私が受けたどの大学のどの学部の日本史問題」もすべて「満点」であったぐらいである。(自慢終わり)
しかし問題はまさに「そこ」にあるのだ。
「私は大の歴史好き」である、という点が問題なのだ。「私が歴史好きである」ということが「受験を控えた今の中3の生徒さんたち」をとても教えずらくしているのである。特に今年はそうである。なぜなら今年のこの塾の中3の生徒さんは全員「歴史が嫌い」なのだ。ちょっと歴史の話をするだけで、生徒様からは「歴史嫌い!!」という声が飛んでくる。目が明後日の方向や下を向いているのだ。たまに顔を見せてくれる時もあるが、その表情ははなっから「歴史の話はやめてくれ」という顔なのである。普通のやり方なら、彼らは私の歴史の授業をほぼ聞いてくれない。
皆様なら彼らになんと言うだろうか? 彼らにどんな教え方をなさるだろうか?
以下は、私の方法である。私しかできない方法かもしれない。対話形式でお伝えする。
歴史大嫌い生徒:歴史嫌い!!!!
マウスバード:そうかそうか。それは仕方がない。別に志望校に受かりゃいいんだから、やんなくてもいいぞ。受かるならば。ただ、お前がどんなに嫌いでも、歴史も重要な試験分野ではあるぞ!
歴史大嫌い生徒:でも興味が全くわかないもん!
マウスバード:そりゃ嫌いなら湧くわけないさ。当たり前だ! 何当たり前のことを言ってんだ?
歴史大嫌い生徒:……
マウスバード:お前は俺が「歴史に興味を持て!」って言ったら、「はい持ちます!」って答えてすぐさま歴史に興味を持つのか?
歴史大嫌い生徒:持たない―
マウスバード:お前は俺が「歴史にを好きになれ!」って言ったら、「はい歴史好きになります!」って答えてすぐさま歴史好きになるか?
歴史大嫌い生徒:なるわけないー
マウスバード:そうだよなー。だがしかしだ! 歴史の勉強自体はできるんだよ。どんなに歴史が好きじゃなくても。
歴史大嫌い生徒:???
マウスバード:知っての通り俺は「英語が大嫌い」だ。今でもこの世で一番嫌いのなのは「英語」だ! だが、当時英語の勉強をしないと、志望校に受からなかったんだよ。だから当時英語の勉強をしたんだよ。つまり「どんなに嫌いな科目でも、その勉強自体は可能」なんだ。
歴史大嫌い生徒:……
マウスバード:嫌いでも、興味がなくても、歴史の勉強しなくていい理由にはならない。歴史の勉強自体は可能なのだから。
歴史大嫌い生徒:……
マウスバード:俺にとっては大嫌いな科目は英語だったが、英語の勉強自体は可能だった。だからやった。
歴史大嫌い生徒:……
マウスバード: 歴史の勉強がつらいのは分かるよ。俺だって英語の勉強はつらかったさ。それと同じだろう。でも別に「満点取れ!」って話じゃない。合格点を取ればいいんだ。幸い歴史で満点を取らなくても合格はする。そう考えれば、多少は楽だろ? 歴史好きになんてならなくていいからさ。
そして、毎回「ごめんねー。今日も君らの大嫌いな歴史を教えるぞー。つらいと思うが我慢してれ! ほんますまん!」と言いながら歴史の授業を始める。現在こうやって歴史を教えている。こうするととりあえず話は聞いてくれているようだ。私は現在こんな感じで歴史を中3に教えている。少しでも歴史の勉強をしてくれれば…と強く望みながら。
なお、間違っても、歴史に興味を持って欲しい、とか、歴史好きなって欲しい…などと私は微塵も考えていない。
なぜなら…
…私は中学・高校時代、「英語が大好きな英語の先生」から「少しは英語に興味を持て!」とか「英語好きになれ!」とか言われまくり、そのたびに英語と英語教師への憎悪を激しく増し、英語の勉強をますますしなくなったからである。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。新シリーズは来週の
月曜日です。
(↓目次はこちら)
コメント