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mouthbirdさんの日記

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2017年
10月30日
00:21 mouthbirdさん

雑談:嫌いと歴史と英語と教え方

月曜は「苦手なりの受験英語」の流れをくむ話題をお届けしている。シリーズ「完了形を学ぼう!」が終わったので、今回は1回雑談。今回は勉強に関する話題。英語とはあまり関係がない。



 現在、私は小さな塾で英語などを教えている。小学生にはもっぱら算数。中学生にはもっぱら社会を教えている。

 現在とある問題を抱えている。それは私は…「社会」を「非常に自信なく」教えているという事態である。特に今は「歴史分野」を教えている。これを今の生徒にうまく教えている自信が私にはない。どうにか工夫して教えている。その工夫の話をしたい。この工夫がとても特殊だからである。私のような変人しかできない工夫かもしれない。。。。


 まず皆さん、誤解してほしくないことがある。私は歴史…特に日本史は…大得意で大好きだ!…ということである。英語なんかとは全く違う。もともと歴史好き。受験時代は「日本史」選んだ。(ここからは自慢である)日本史はわりとサクサク覚えた。当時は極めたと言えるだろう。最終的に「私が受けたどの大学のどの学部の日本史問題」もすべて「満点」であったぐらいである。(自慢終わり)
 

 しかし問題はまさに「そこ」にあるのだ。「私は大の歴史好き」である、という点が問題なのだ。「私が歴史好きである」ということが「受験を控えた今の中3の生徒さんたち」をとても教えずらくしているのである。特に今年はそうである。なぜなら今年のこの塾の中3の生徒さんは全員「歴史が嫌い」なのだ。ちょっと歴史の話をするだけで、生徒様からは「歴史嫌い!!」という声が飛んでくる。目が明後日の方向や下を向いているのだ。たまに顔を見せてくれる時もあるが、その表情ははなっから「歴史の話はやめてくれ」という顔なのである。普通のやり方なら、彼らは私の歴史の授業をほぼ聞いてくれない。
 

 皆様なら彼らになんと言うだろうか? 彼らにどんな教え方をなさるだろうか? 



 以下は、私の方法である。私しかできない方法かもしれない。対話形式でお伝えする。




歴史大嫌い生徒:歴史嫌い!!!!
 マウスバード:そうかそうか。それは仕方がない。別に志望校に受かりゃいいんだから、やんなくてもいいぞ。受かるならば。ただ、お前がどんなに嫌いでも、歴史も重要な試験分野ではあるぞ!
歴史大嫌い生徒:でも興味が全くわかないもん!
 マウスバード:そりゃ嫌いなら湧くわけないさ。当たり前だ! 何当たり前のことを言ってんだ?
歴史大嫌い生徒:……
 マウスバード:お前は俺が「歴史に興味を持て!」って言ったら、「はい持ちます!」って答えてすぐさま歴史に興味を持つのか?
歴史大嫌い生徒:持たない―
 マウスバード:お前は俺が「歴史にを好きになれ!」って言ったら、「はい歴史好きになります!」って答えてすぐさま歴史好きになるか?
歴史大嫌い生徒:なるわけないー
 マウスバード:そうだよなー。だがしかしだ! 歴史の勉強自体はできるんだよ。どんなに歴史が好きじゃなくても。
歴史大嫌い生徒:???

 マウスバード:知っての通り俺は「英語が大嫌い」だ。今でもこの世で一番嫌いのなのは「英語」だ! だが、当時英語の勉強をしないと、志望校に受からなかったんだよ。だから当時英語の勉強をしたんだよ。つまり「どんなに嫌いな科目でも、その勉強自体は可能」なんだ。


歴史大嫌い生徒:……
 マウスバード:嫌いでも、興味がなくても、歴史の勉強しなくていい理由にはならない。歴史の勉強自体は可能なのだから。
歴史大嫌い生徒:……
 マウスバード:俺にとっては大嫌いな科目は英語だったが、英語の勉強自体は可能だった。だからやった。
歴史大嫌い生徒:……
 マウスバード: 歴史の勉強がつらいのは分かるよ。俺だって英語の勉強はつらかったさ。それと同じだろう。でも別に「満点取れ!」って話じゃない。合格点を取ればいいんだ。幸い歴史で満点を取らなくても合格はする。そう考えれば、多少は楽だろ? 歴史好きになんてならなくていいからさ。




 そして、毎回「ごめんねー。今日も君らの大嫌いな歴史を教えるぞー。つらいと思うが我慢してれ! ほんますまん!」と言いながら歴史の授業を始める。現在こうやって歴史を教えている。こうするととりあえず話は聞いてくれているようだ。私は現在こんな感じで歴史を中3に教えている。少しでも歴史の勉強をしてくれれば…と強く望みながら。


 なお、間違っても、歴史に興味を持って欲しい、とか、歴史好きなって欲しい…などと私は微塵も考えていない。

 なぜなら…


…私は中学・高校時代、「英語が大好きな英語の先生」から「少しは英語に興味を持て!」とか「英語好きになれ!」とか言われまくり、そのたびに英語と英語教師への憎悪を激しく増し、英語の勉強をますますしなくなったからである。



金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。新シリーズは来週の月曜日です。

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コメント

1番~3番を表示

2017年
10月30日
11:31
luminさん

こんにちは~。
私も似たようなことを生徒さんに申し上げてます笑

全科目大好き、なんていう例は稀だと思います、誰にも勉強したくない科目はありますよね。
大学にはいったら、なるべく英語の履修は避ける。
社会に出たら、英語不要の職業に。
そして、一生日本に住む。

でもでも、いま○○大学にはいりたいのなら、今だけ少し頑張ってみよう~って笑
(わたし、そのうちクビになりますねw)

先生のように、苦手克服され、それを教える立場になられるなんて、すごいです。
以前、オフ会でお会いしたとき、そういった先生のご事情は存じませんでしたので、
???とおもうご発言がいろいろあったですが、ナットクです。

2017年
10月30日
15:31
neginohanaさん

高校時代、私は世界史が大っ嫌いでした。
それでも私としてはかなり頑張って、替え歌を作って覚えたりしたのですが、50点以上は取れませんでした。

ところが、大学に入ってから(私は数学専攻でした)、きっかけは忘れましたが史学科の「西洋史概説」の講義に潜り込んで聴講したのです。目からウロコでした。先生が素晴らしかった。
登録もしていないから単位にならないのに、1年間休まず通いました。
100人以上入る大教室にいっぱいの学生たちの私語は一切なく、先生の声とノートを取る鉛筆の音だけが響いていました。
終わった後も、書き取れなかった部分の確認などをし合う姿があちこちで見られました。

世界史ってこんなにおもしろいものだったのか・・・と驚きました。

受験用の世界史がおもしろくなかったのか、教え方が悪かったのか、わかりません。

でも、大嫌いでもそれが変わる可能性はあるんです。

ちなみに、その大学の先生はもちろん「世界史に興味を持て」なんて言いませんでしたし、ジョークを入れて面白おかしく話をして学生の気を引こうとしたりもしませんでした。

ただ、淡々とゆっくりいい声で講義をなさっていただけです。

2017年
10月31日
11:52
mouthbirdさん

>>1 luminさん
英語が嫌いな生徒さんに向かって言うべきいいセリフだと思います。それが現実だと思いますから。そういう「現実を言うセリフ」が英語嫌いを救うと思います。そうおっしゃれば、彼らはかえって英語を勉強すると思います。


>>2 neginohanaさん
>その大学の先生はもちろん「世界史に興味を持て」なんて言いませんでしたし、ジョークを入れて面白おかしく話をして学生の気を引こうとしたりもしませんでした。
ここが素晴らしいですね。
そして、いい声だったのですね…(高いキンキン声の私にとってはうらやましい…)
単位とは無関係に聴講したとは、よほどすごい授業だったのだと思いました。

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