今日の話は
●
現在完了形[経験]です。
形は、
現在完了形なので変わらず、
have(has)+過去分詞形です。
【概念図】
現在完了形なので、基本概念図は「
帯」。
【現在完了形[経験]】単独の基本概念図を考えましょう。
↓こうなります。
ポイントが1つあります。↑
赤い帯の
左端が
必ず「
誕生日」になる、という点です。
現在完了形[経験]は
「『今までに』~を(【〇〇回】)したことがある」もしくは
「『今までに』~をしたことが1度もない」という意味を表す専門の形です。
ということは
【生まれてから(誕生日から)】『今・現在まで』という話ですよね。
だから
左端のスタート地点が
誕生日
右端の到達点が
現在
…という「
帯」で示せる↓基本概念図になります。
では、現在完了形[経験]の例文を出します。
(例文1)I
have eaten frog twice.
(私は2回カエルを食べたことがある)
↑これの概念図を「私」が描くと↓こうなります。
「私は2回カエルを食べたことがある」…という日本語ですが、これは
「
【生まれてから】『今までに』私は2回カエルを食べたことがある」という概念のはずです。したがって、
【生まれてから(誕生日から)】『今・現在まで』の概念を示せる「現在完了形」が都合がいいわけです。なお、
実際カエルを食べたときは●(点)で表しています。2回食べたことがあるので●は2か所あります。
では、「私はカエルを食べたこと1度もない」という意味だったらどうなるか。
基本概念図は↓。
赤い帯の中に
●のような点が1つも付けられないのです。
この場合の英文は↓
(例文2)I
have never
eaten frog.
という具合に never を使って表現します。
<疑問文の場合>
現在完了形[経験]で気を付けたいのは、【疑問文で使う場合】です。
例えば
(あなたはカエルを食べたことがありますか?)
という意味の英文を作る場合は、通常は
Have you
ever eaten frog?
という具合に、ever を入れて使います。
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<補足>
never には「(今までに)~ない」、ever には「(いまだかつで)~した」という意味があります。この意味が強いせいなのでしょうか、never あるいは ever が入れば、過去形でも「経験」を表すことができます。
Forest(第7版)のp90の画像を貼ります。
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【現在完了形のまとめ】
1●
現在完了形[継続]
<述語動詞が状態動詞の場合>
I have lived in Tokyo since 2007.(私は2007年から現在まで東京に住んでる)
概念図
<述語動詞が動作動詞の場合>[現在完了進行形になる]
Ken has been doing this puzzle since 10 o'clock.(ケンは10時からずっとパズルをしている)
概念図
2●
現在完了形[完了・結果]
I have finished my homework.(私は宿題を終えた)
概念図
3●
現在完了形[経験]
I have eaten frog twice.(私はカエルを2回食べたことがある)
概念図
以上が現在完了形でした。
来週からは過去完了形をお届けします。過去完了は現在完了の知識がそのまま適用されます。ここまでの現在完了の仕組みを理解できてないと、過去完了で適用できません。なのでしっかりここまでを認識されてください。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。この話の続きは来週の
月曜日です。
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