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mouthbirdさんの日記

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2017年
09月04日
12:42 mouthbirdさん

完了形を学ぼう!(6)

現在完了形のお話の続きです

現在完了形[継続]<状態動詞> ●現在完了進行形[継続]<動作動詞>
とやってきて、
今回は
現在完了形[完了・結果]です。

は、現在完了形なので変わらず、
 have(has)+過去分詞形です。

【概念図】
現在完了形なので、基本概念図は「」。


です。

では、現在完了形[完了・結果]の例文を出しますね。

(例文1)I have finished my homework.
 (私は宿題を終えた)

↑これの概念図を「私」が描くと↓こうなります。


の左端に点があります。
・点もあるし、帯もある
・帯の左端に点がある
という図(これは流石に私のオリジナルかも)です。これが
I have finished my homework.の概念図。
宿題を終えたのっていつでしょうか? 実は「現在よりちょっと前の過去」なのです。だから「宿題を終えた事自体は『点』で示して」います。


「あれ? じゃあ過去形とどう違うの?」という話になりますよね。
過去形なら↓
 I finished my homework.
(私は宿題を終えた)

過去形は点だけなので、この場合(つまり過去形)の概念図は↓

こんな感じ。


============
●現在完了形[完了・結果]と過去形はどう違う?


現在完了形[完了・結果] I have finished my homework.

↑こっちは帯がある
・帯の左端が過去に【宿題を終えた】というその瞬間の「
・帯の右端が「現在

一方、過去形 I finished my homework.

↑こっちは帯がない。
過去の方向に、【宿題を終えた】というその瞬間の「のみがある。

この両者の差は
★「現在との関わりがあるかどうか」なのです。

↓どっちの方が現在と関わり合いがあるように見えますか?




どうでしょう? 当然↓こっちに見えませんか?


↑これは現在完了形[完了・結果] I have finished my homework.の概念図でした。
つまり「現在完了形[完了・結果] I have finished my homework.」は現在と関わり合いがある『過去』も表しているのです。

ここまでで、↓こういう疑問を持たれるかもしれません。

「現在と関わり合いがある『過去』」って何? 「単なる『過去』」とどう違うの? と。
人によってはこれは非常に分かりにくいかもしれません。

実は、この例文で言えば(例えば)↓こういうことです。
・I have finished my homework.


宿題は終わってるよ→だから『今現在』宿題以外の何かができるよ!!!!
あるいは
・→やらなきゃいけない宿題ならば終わったよ
・→やらなきゃいけない宿題はないよ
などの意味を表します。


じゃあ過去形の場合はどうなのか?


↑これは過去 I finished my homework.の概念図。
 こっちは「現在」との関わり合いがない。単純に過去の1点しか表さない。

つまり単純な過去形の場合↓こういうことです。
・ I finished my homework
・(現在と関わり合いがあるのかもしれないが)1ヶ月前やもっと昔の話かもしれない
・だからは別の宿題があるかもしれない
今は別の宿題があって、今はそれをやらなければならない状態であってもおかしくはない
となるのです。

●つまり、現在完了形[完了・結果]の場合、過去形のみより「現在の分だけ」情報量が多く、現在のことも暗に示している事になります。


ここまでで一区切り。ここまでわかりますでしょうか?
============
分かりにくいかもしれませんから、次の例を出しましょう。
・He has gone to Osaka.(彼は大阪に行った)[現在完了形[完了・結果]]
・He went to Osaka.(彼は大阪に行った)[過去形]


現在完了形[完了・結果] He has gone to Osaka.

↑こっちはがある。
・帯の左端が【大阪に向けて出発した】というその瞬間の「点」
・帯の右端が「現在」
」は大阪へ移動中か既に大阪にいる部分

一方、過去形 He went to Osaka.

↑こっちは帯がない。
過去の方向に、【大阪に行った】という「点」のみ がある。


さあ、意味の差を考えましょう

現在完了形[完了・結果] He has gone to Osaka.
・彼は『今』大阪に行ってるよ→だから『今現在』彼はここにはいないよ。
という意味を表します。


過去形
He went to Osaka.
・(現在と関わり合いがあるのかもしれないが)1ヶ月前やもっと昔の話かもしれない
・だから今は彼は大阪からとっくに帰ってきて、『今』はここにいるかもしれない。
『今』ここに彼がいてもちっともおかしくはない
となるのです。


どうでしょうか? これが現在完了形[完了・結果]です。過去との違いが分かるでしょうか?

=====


なお、現在完了形[完了・結果]では、よく just(ちょうど)、とか already(既に)という単語と一緒によく使われるようです。例えば
I have just finished my homework.(ちょうど宿題が終わったよ)
のように。現在と関わり合いのある過去だから、「ちょっと前」と言いたくて、just などの副詞とは仲がいいのだと思います。


こういう使い方が現在完了形[完了・結果]でした。今回はここまで。次回は現在完了形[経験]です。

金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。この話の続きは来週の月曜日です。

(↓目次はこちら)
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コメント

1番~4番を表示

2017年
09月05日
03:34
さん

1:

>実は、この例文で言えば(例えば)↓こういうことです。
・I have finished my homework.

これの説明で、「宿題を終えた」のは、「過去」 とボックス状の図形に書いてありますね。
finish は「瞬間を表す動作動詞」でしょう?
上の英文は「終えたばかりだ」というニュアンスではないでしょうか。
そうだとすれば、「終えたばかり」のことですから、「過去に終わった」図形は、変だという気がします。

>過去形 He went to Osaka   ・過去の方向に、【大阪に行った】という「点」のみ がある。
ここで使われている go は、「移動を表す動詞」です。
He has gone to Osaka. は、出発点が、「過去にあっても不思議ではない」

日本語訳は、「宿題が終わったばかりだ」「大阪に行っているところだ」 と くどく 説明してもおかしくはないと思いますが、ここらあたりは、図形での説明が、難しい気がします。

finish の場合、終点は 「現在の地点」(図形で)
go の場合は、終点は図形では表せない。 終点を表すのは been to (またはin) (Osaka) だと思いますが。 出発点は、「過去」にあってもおかしくはない。

日本語に「時制」という考えがないため、訳文が 「現在完了でも過去」でも同じようになってしまいますが、

文法として説明する場合

finish の場合、「終えたばかりだ」
go の場合、「行っているよ」 などはどうでしょうか。

2017年
09月05日
12:12
luminさん

マウスバード先生のご説明、わかりやすくて納得しやすかったです。

I have just finished my homework.

でしたら、終えたばかり、のニュアンスですよね、
BlauerHimmelさんのご指摘されているとおりですかと思います。

I have already finished my homework.

でしたら、宿題やっちゃったのはたとえ3日前(とか!)であってもオッケーですかと。
(ただし、3 days agoみたいな過去の副詞(句など)は伴えないですが。)

justとかがない場合は、finishした時期については不明ですよね、、、
ということは、時期についてはさほど重要ではないのですかと。
マウスバード先生が書いていらっしゃるとおり、
例えばですが、今はそのhomeworkに関する限り心配いらないんだ~、みたいな、
現在との関わりが伝わるニュアンスを感じます。

私はいつも説明が下手で、すみません。
ですので、とても参考になります、ありがとうございます。

2017年
09月06日
07:31
さん

3:

会話では、just , already を、聞く人は想像して聞きますから、問題ありませんが 「文章を書く、読む」ときには、このような副詞がなくては、誤解すると思いますよ。(文脈次第ですけど)
ちなみに、just の場合、(終わったばかりだよ)
already の場合は、(とっくに終わったよ)  でいいですね。

2017年
09月06日
21:09
mouthbirdさん

>>1 BlauerHimmelさん
> ・I have finished my homework.
>
> これの説明で、「宿題を終えた」のは、「過去」 とボックス状の図形に書いてありますね。
> finish は「瞬間を表す動作動詞」でしょう?
> 上の英文は「終えたばかりだ」というニュアンスではないでしょうか。

just が入って
・I have just finished my homework.
だったらそうでしょう。
already が入って
・I have already finished my homework.
だったら、とっくの昔に終わったと思います。

どっちにしろ宿題が終わった瞬間は過去であって、今現在ではありません。ただ、どちらのケースでも今と関係がある過去の時点の話である、ということを明示している表現になっていると思います。

> 日本語訳は、「宿題が終わったばかりだ」「大阪に行っているところだ」 と くどく 説明してもおかしくはないと思いますが、ここらあたりは、図形での説明が、難しい気がします。

そうですか。私はそうは思いません。過去形の場合は現在との接点がありませんが、現在完了形は現在との接点があるように見えるからです。

> 日本語に「時制」という考えがないため、訳文が 「現在完了でも過去」でも同じようになってしまいますが、

> 文法として説明する場合

> finish の場合、「終えたばかりだ」
> go の場合、「行っているよ」 などはどうでしょうか。

私はまず、日本語には「現在時制・過去時制」はある、ただし英語における現在完了形に当てはまる時制はない、と思います。

日本語で書き分けて違いを表現することも方法の1つだとは思います。ですが、私はここはむしろあえて日本語は書き分けず、「日本語だと同じ表現なってしまう。けれども意味合いは英語では両者は違うからね」と言いたい部分です。



>>2 luminさん
現在完了形[完了・結果]は、「現在と関わり合いがあるかどうか」が重要なポイントだと思うのです。単なる過去形では過去の情報しかありません。しかし現在完了形だと、過去の情報と現在の情報の両方を併せ持っています。そういう日本語にはない表現が英語の現在完了形にはあると思います。

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