• ようこそゲストさん!

mouthbirdさんの日記

(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))

2017年
08月28日
12:48 mouthbirdさん

完了形を学ぼう!(5)

前回は、現在完了形の継続を学びました。

基本例文はこの2つ
・「私は2007年から(現在まで)東京に住んでる」
  I have lived in Tokyo since 2007.
 概念図↓


・「私は10年間東京に住んでいる」
  I have lived in Tokyo for ten years.
 概念図↓


ずっと「住み続けている」という意味合いで、これを「継続」と呼ぶのでした。


今回はこれ↑を踏まえた「継続」の別の形を学習します。

----

ある時点から、別の時点までを示す」のが「継続」であれば、次のような日本語は「継続」と言えるでしょう。

・「ケンは10時から(現在まで)このパズルをしている

これを概念図で表すならば↓こんな感じを思い浮かべることができるでしょう。

 ↑こういう概念図ならば、これに対する英語は「現在完了形」で↓

  Ken has done this puzzle since 10 o'clock.

   ↑こうなりそうです。しかし! ところがどっこい! 実はそうならないのです。
正しくは↓こうなるのです


  Ken has been doing this puzzle since 10 o'clock.

  ↑こんな感じ。これが正しいのです。「have(has) + been + ~ing」という形になります。have(has)の次に beの過去分詞形(been)が来て、そして、~ing形が来ますhave(has)の次に beの過去分詞形 になっている部分は「現在完了形」 そして be+~ing の部分は進行形です。

 つまり


   ↑こうなっています。

「ケンは10時から(現在まで)このパズルをしている」は
 × Ken has done this puzzle since 10 o'clock.(ただの現在完了形×
 ◯ Ken has been doing this puzzle since 10 o'clock.(現在完了進行形なので◯)
という具合になっています。

なぜか?
 理由は
 ●「do」が「動作動詞」だから。
 ● 動作動詞が「完了形で『継続』を表す場合、進行形(be+ing)にする」というルールがあるから
 です。

-----
ここで「状態動詞」と「動作動詞」という概念を確認して下さい
↓わからない人はこちらをどうぞ。
http://q-eng.com/diary/10316

状態動詞とは「~の状態である」というニュアンスのある動詞
 ・例 like(~が好きだ), be(~である), want(~を欲している), live(住んでいる)

動作動詞とは「~する動作を示している」」というニュアンスのある動詞
 ・例 run(走る), hit(~を殴る), sleep(眠る), do((~を)する)
-----

live状態動詞」だから、という理由で、ここは
 ◯ I have lived in Tokyo since 2007.(ただの現在完了形で◯)
という具合になっています。

do動作動詞」だから、という理由で、ここは
 × Ken has done this puzzle since 10 o'clock.(ただの現在完了形は×)
  Ken has been doing this puzzle since 10 o'clock.(現在完了進行形なので◯)
という具合になっています。


要するに、「完了形」で「継続(~し続けている)」の意味を表す場合

→いちいち「使う動詞」が<状態動詞>なのか<動作動詞>なのか
 を踏まえて
 →「状態動詞」ならば通常→「現在完了形
 →「動作動詞」ならば通常→「現在完了進行形
と使い分けなければならないのです。


じゃあ、現在がちょうど12時だとしましょう。ケンは10時からパズルをしているのだから、2時間パズルをしていることになりますね。

これを日本語にすると
 「ケンは2時間このパズルをしている
となりますね。「継続」ですね。概念図は↓

 先程の「10時からの概念図」と変わらないですね。「継続」ですね。

じゃあ↑これ(ケンは2時間このパズルをしている)を英語にしてみましょう。

 述語動詞は(先程と変わらず)「do」。doは「動作動詞」。
 →「動作動詞」ならば通常→「現在完了進行形
したがって
 × Ken has done this puzzle for two hours.(ただの現在完了形は×)
  Ken has been doing this puzzle for two hours.(現在完了進行形なので◯)

となります。

意味が「継続」の場合、単なる現在完了形になるのか、現在完了進行形になるのかは「状態動詞」か「動作動詞」かで決まります。ともすれば忘れがちなので、お気をつけ下さい。


============

【補足】<例外>

さて、今さっき<意味が継続の場合、現在完了進行形になるのかは「状態動詞」か「動作動詞」で決まる>と言ったのですが、例外があるのです。
●「継続」で「動作動詞」なのに(「現在完了進行形」でもいいけど)「現在完了形」でもOK の場合がある
のです。
 Forest(第7版 P92~P93)の説明が良いので、そのまま画像を貼ります。


こんな感じですね。ちなみに私の感覚だと、現在完了進行形の↑この例文
 We have been studying English for five years.
 は変に感じます。
 この英文だと私は(5年間、飯も食わす、一睡もせず、英語の勉強をしている)かのように感じてしまうのです。そんなことありえないですよね。でも「現在完了進行形で正しい」んだそうです。理由は単純に「studyが動作動詞だから」です。でもForestによれば、長期にわたって安定した状態を表す場合は、現在完了形が好まれるのだそうです。(あー良かった?)

================

次回は現在完了形の「完了・結果」の説明の予定です。

金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。この話の続きは来週の月曜日です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ
  • 総アクセス数(2,977)
  • 拍手拍手(2)
  • お気に入りお気に入り(0)

コメント

1番~12番を表示

2017年
08月29日
22:01
コピットさん


done と聞くと、「終わり、完結」というかんじがします。


ビジネスのシーンで、商談がまとまったときなど

Done! 「決まりだ!」と一言で言ったりすることもあるそう。

なので、「終わった」という感じがします。

2017年
08月30日
00:36
さん

2:

× Ken has done this puzzle for two hours.(ただの現在完了形は×)
 ◯ Ken has been doing this puzzle for two hours.(現在完了進行形なので◯)

 We have been studying English for five years.
 は変に感じます。
 この英文だと私は(5年間、飯も食わす、一睡もせず、英語の勉強をしている)かのように感じてしまうのです

パズルをやるのと勉強をするのは、同等ではありませんか。

2017年
08月30日
11:20
mouthbirdさん

>>1 コピット。さん
> done と聞くと、「終わり、完結」というかんじがします。
そういえばそんな感じがしますね。だからダメなのかも…

>>2 BlauerHimmelさん
例文のパスルの場合
Ken has been doing this puzzle for two hours.
 →2時間、飯も食わす、一睡もせず、パズルをしている
はずです。継続なのですから。

例文の勉強の場合
We have been studying English for five years.
 →5年間、飯も食わす、一睡もせず、英語の勉強をしている
はずはないではないですか。

だから私の感覚だと変に感じるのです。

2017年
08月30日
12:14
luminさん

>>3 mouthbirdさん

>We have been studying English for five years.
 →5年間、飯も食わす、一睡もせず、英語の勉強をしている
はずはないではないですか。

だから私の感覚だと変に感じるのです。


またまた横から失礼いたします。

5年間、そんな状態で勉強をし続けているはずはないですから、
(そんなことありえないと誰もがわかりますから)
逆に(!)自分はこの文章、そんなヘンだとは感じないのですが、、、

動作動詞、つまり進行形にできる動詞でしたら、
たとえ数年間にわたる行為であっても、完了進行形にできる、、、と感じておりましたが、
「長期にわたって安定した状態を示す場合完了形が好まれる」という参考書の情報、
どうもありがとうございます。
今後の参考にさせていただきます。

以前と同じテキストです。

現在完了形と現在完了進行形の説明のところを引用させていただきますね。

●We use the continuous to say how long (for something that is still happening.)

I'm learning Arabic, but I haven't been learning it very long.

アラビア語を学んでいるけれど、それほど長くやっているわけでない。

●We use the simple to say how much, how many or how many times;

I'm learning Arabic, but I haven't learnt very much yet.

アラビア語を学んでいるけれど、まだそんなに身についてない。

上記の例文の場合、「長期にわたって安定した状態」であるかはわかりませんが、
すくなくとも、「飯も食わす、一睡もせず」と表現されている状態ではないですが、
現在完了進行形が使われておりますもので。

2017年
08月30日
13:07
mouthbirdさん

>>4 luminさん
> 5年間、そんな状態で勉強をし続けているはずはないですから、
> (そんなことありえないと誰もがわかりますから)
> 逆に(!)自分はこの文章、そんなヘンだとは感じないのですが、、、

この辺が多分個人差なのだと思いました。
私は現在完了進行形なら「ずーっと休みなくやっているイメージ」しか沸かないのです。進行形って動いていますから。

だから
Ken has been doing this puzzle for two hours.
↑こっちは休みなくずーっとやっているイメージでスッキリ!

We have been studying English for five years.
↑こっちは休んでるはずだ! なんで休んでるのに進行形なの?

と思えてしまうのです。
でも、「この場合、現在完了進行形で正しい」とは認識していますよ。念のため。

===========
> I'm learning Arabic, but I haven't been learning it very long.
 ↑これはどちらも「継続」ですが

I'm learning Arabic, but I haven't learnt very much yet.
 ↑こっちは前半は「継続」ですが、後半は「完了・結果」だと思います。だから後半は現在完了進行形になっていないのだと思います。

2017年
08月31日
02:58
さん

6:

>>2 BlauerHimmelさん
例文のパスルの場合
Ken has been doing this puzzle for two hours.
 →2時間、飯も食わす、一睡もせず、パズルをしている
はずです。継続なのですから。

では、five hours だったら、どうですか。


 →2時間、飯も食わす、一睡もせず、パズルをしている

現在完了進行形をこのように解釈することが読者を混乱させます。

継続
とはいっても、ほかのことは一切やらず ではないはずです。

I'm learning Arabic, but I haven't learnt very much yet.

この文章は、前半は現在進行形を表現していますが、後半は、「経験」を表す現在完了ではありませんか。

現在進行形のほうは、コーヒーを飲みながらアラビア語を「習っている。勉強している」でも構わないでしょう。

書き手は、アラビア語を勉強していることに注意を向けているので、こういう進行形を使っているのです。
その間に、ちょっとしたことは分かっていても、言いたいこととは関係ないから、コーヒーを飲んでいるなんて書かなかっただけではありませんか。

2017年
08月31日
08:36
mouthbirdさん

>>6 BlauerHimmelさん
> では、five hours だったら、どうですか
私には、飯も食わす、一睡もせず、パズルをしている
ように感じます。5時間どころか、10時間、24時間でもそう感じます

> 継続とはいっても、ほかのことは一切やらず ではないはずです。

私の日本語の説明が悪いのでしょうか?

私は
> →5年間、飯も食わす、一睡もせず、英語の勉強をしている
> はずはないではないですか。
と書いているのですが…つまり「5年間、飯も食わす、一睡もせず、英語の勉強をしているはずがない」ことはわかっているのです。
でも私の第一感はそう感じないなあと言ってるいるだけです。

私の日本語が悪いのでしょう。ここの説明は「感覚の個人差」を言いたいだけです。誰でもそう感じるはずだとか、みんなそう感じなければおかしい、と言っているわけではないのです。

2017年
08月31日
12:41
luminさん

↑ちっちゃくてごめんなさい、
クリックしてごらんくださいませ(;´・ω・)


マバ先生、BlauerHimmelさんのおっしゃりたい意味、わかります、
ほんとに感じ方の違いですよね。

ここにもかきましたとおり、個人的には、
基本、進行形にできる動作動詞には、期間は関係なく、
むしろ完了進行形のほうが似合う感じがするのです。
マバ先生のおっしゃるような、「飯も食わす、一睡もせず」みたいな変な感じはしないのです^^

ネイティブの方に伺ってみましたら、どっちも同じ、というご意見がありました。
ネイティブの方でも、感じ方はいろいろでしょうから、
また別の方のご意見をいただけましたら、貼ってみますね。

2017年
08月31日
13:27
mouthbirdさん

>>8 luminさん
画像ありがとうございます。

基本、進行形にできる動作動詞には、期間は関係なく、完了進行形…単純にこうなのだと理解しています。ただ「個人的にはそう感じない」「休みなく動いている」表現に思えるので、「変な感じがする」と思っているだけです。(別に賛同者がほしいわけではありません。念のため)

2017年
08月31日
14:39
luminさん


別の方のお答えです。
こういう考え方はしたことがなかったです。

ちなみに、

#1 は現在完了進行形で、
We have been studying English for five years.

#2は現在完了形で、
We have studied English for five years.

この方の感覚ですと、
動作動詞を現在完了形で書いた場合、
マバ先生が示していらっしゃる時制軸には当てはまらない、、、
むしろ、「5年間勉強したことがある」という、経験っぽい感じかと誤解される可能性がありそうです。

こちらのおふたりとも(たぶん)言語の専門家ではありませんから、
母国語とはいえ、感じ方が違って当然でしょうかと思います。
いちがいに、合っているとか間違っているとかではないでしょうと。

今回は、マバ先生が教えてくださった、
「長期にわたって安定した状態を示す場合完了形が好まれる」という参考書の情報が自分にとって新しく、
どれくらいネイティブの方々の賛同を得られますのかにも興味があります~。


>>9 mouthbirdさん
「変な感じがする」とおっしゃっているの、わかります。

自分は、
英語でしたら、
This summer saw lots of tourists. みたいな、「時を主語とする」無生物構文
日本語でしたら、
正しいという信念に基づいているという「確信犯」という使い方

そんなものが変な感じがいたします。 
(そして正しい用法だということは理解しております^^)

2017年
09月01日
04:05
さん

11:

This summer saw lots of tourists. みたいな、「時を主語とする」無生物構文

What made her so ? 「何が彼女をそうさせたか」 が大正年代か に日本人が知った時には、大げさに言えば、(日本人は)、驚愕したそうです。

終戦後、菊池章子さんが、「星の流れに」 という今でいう演歌を歌いましたが、そのなかに「そんな(こんな かもしれない)女に誰がした」という個所があります。
たぶん、
Who made me such a woman? とでも訳せるのではないでしょうか。
日本が戦争をしたために、彼女が夜の女にならざるを得なかったことを、歌ったものです。


「時を主語とする」 という話は、例として挙げられたのだと思います。

いずれにしても「変な感じ」という言葉で、外国語の文法を説明するのは、まずいような気がします。


「長期にわたって安定した状態を示す場合完了形が好まれる」 というのは、「完了進行形」を対象とした内容でしょう。どちらを使うかと言えば「完了形」を使うよ という趣旨ですね。

マーフィーのケンブリッジ英文法では、次のように言っています。
「現在完了進行形」は「ずっと..~し続けた」 活動そのものが話題の中心」「何が完了したかどうかは重要ではない」 何が完了したかどうかは日本語としてはおかしい訳ですね。変な感じ!!

「単純現在完了形」は「~し終えた」のように活動が終わったことが重要。「活動が完了した結果」が話題の中心、活動そのもの重要ではない。(下線は私が引いたもの)

2017年
09月01日
07:58
mouthbirdさん

>>10 luminさん
追加の情報ありがとうございます。
様々な見解がありますね。別の意見で、現在完了形ならその場で勉強が終わった、現在完了進行形ならばまだ勉強し続けるという意味に見える、という意見を見たことがあります。
ただ1つ言えることは、これは現在完了形でも、現在完了進行形でも「正しい英語」だということになると思います。「studyは動作動詞なんだから、ここは have been studying でなければ絶対に正しくない」…ということにならない、「have studied」でも間違った英語にはならない、意味の差はあるにしても同じと言えるぐらいの些細な差だ、ということは間違いないと思います。

> 自分は
> 英語でしたら、
> This summer saw lots of tourists. みたいな、「時を主語とする」無生物構文
> 日本語でしたら、
> 正しいという信念に基づいているという「確信犯」という使い方

> そんなものが変な感じがいたします。

luminさんはそんな「感想」なのですね。
luminさんの例ですと、私は英語の方は「普通」、日本語の方は「変」という感想になります。
ここにも感覚の個人差が現れると思います。


>>11 BlauerHimmelさん
> 「変な感じ」という言葉で、外国語の文法を説明するのは、まずいような気がします。
恐れ入ります。わかりにくかったでしょうか? ここは「説明」をしている部分ではなく、「感想」を述べた部分です。

1番~12番を表示