今回から、完了形を実質的に学びます。
まずは、
現在完了形から学びましょう。
今日は簡単な概念の確認だけ致します。
いきなり「現在完了形」だけを説明しようとしても分かりにくいから
先に
・現在形
・過去形
の概念を確認します。
最初は慌てず現在形の基本概念から学びます。
↓この図をご覧ください。
↑これは現在形の模式図です。
左が過去。右が未来。左から右に時の流れが続いている。現在はちょうどその真中です。
でも実は「英語の現在形」は「本来はこれでは少しおかしい」です。
本当は↓
↑この形のほうがより正確です。
丸い点が前(過去)と後(未来)の両方に少し伸びている。「↑
少し手前の過去から、現在を通じて、少し先の未来までいつでも当てはまる」…これが
現在形です。
具体的な説明を試みます。
例えば…
I like sushi.(私は寿司が好きだ)
この表現で考えてみます。現在形ですよね。
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でも多分、
1年前も【私は寿司が好きだった】と思います。
1ヶ月前も【私は寿司が好きだった】と思います。
昨日も【私は寿司が好きだった】と思います。
そして【今現在(今日)も私は寿司が好き】なのです。
たぶん
明日も【私は寿司が好きだろう】
1ヶ月後も【私は寿司が好きだろう】
1年後も【私は寿司が好きだろう】
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このように、「↑少し手前の過去から、現在を通じて、少し先の未来までいつでも当てはまる」…これが現在形なのです。
ただ、すみません。今から学ぶ「現在完了形」を考える上では、現在形ははっきり「点」という感じで捉えたほうがいいと思います。
つまり↓
↑こっちの絵のほうが「現在完了形」を考える上では便利です。
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続いて
過去形の基本概念から学びます。
↓この図をご覧ください。
黒い点が「現在のところに来ていない」というところを確認して下さい。
過去形というのは、このように「過去の1点」を表します。
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さてお待たせしました。
現在完了形の概念を図示します。
実は↓こんな感じなのです。
赤い「点」ではなく、赤い「帯」になっている点に注意してください。
「帯状の範囲」が概念として認識できるでしょうか?
もしかしたら↑これが難しいかもしれません。
でも
●「
(現在)完了形」というのは「点」ではなくて「
帯」なんだ!
ということが認識できれば、「(現在)完了形」が苦手な人でも得意になれるかもしれません。
今日はここまでですね。来週この続きを解説します。金曜日はいつものニコ生英文法講義。この続きは来週の
月曜日です。
(↓目次はこちら)
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