今日は(新しい)漫画はありません。ここまでのお話を少しします。この連載で私が言いたいことのうちの1つを説明したいのです。
「
(小学・)中学・高校などで、英語でつまづく人はなぜつまづくのか…その
原因の大部分は「ここ」にあるのではないか? と私は考えているのです。つまり
「耳タイプの英語の先生が意味タイプの生徒に教えると、大半の意味タイプの生徒は英語が苦手になり嫌いになる」
ということです。
連載の
4回めを軽く再放送します。4コマ漫画なので、右上から縦にお読み下さい。
耳タイプの少年は楽しそうですね。しかし
意味タイプの坊主はつまらない。この漫画だと先生はネイティブですが、
この先生が「
日本人の耳タイプの英語の先生」の場合でも同じことが起こります。
出向先の
高3の生徒さんの1人(意味タイプ)が先々週、こんなことを私に言ってくれました。
生徒「
先生! この間、学校であの漫画と同じことが起こりましたよ!」
聞けば、
学校の英語の先生から授業中「
発音の注意しかされなかった」そうです。教科書の英語を生徒に読ませるわけです。生徒さんは当てられて読まされたわけです。ただし少なくともこの生徒は英語の発音が良い方ではない。そこで、この先生は単語を1つ1つ丁寧に発音させて、生徒の発音をよりよく直す指導をなさったようです。
発音の指導が終ったとき、
この生徒さんは「この後先生がこの
英文の意味を教えてくれるのだろう」と思って待ち構えていたのです。ところが「
意味を何も説明してくれなかった」というのです。「
困りましたよ」と言ってました。まさにこの漫画と全く同じ状況ですね。
私はこう言いました。「ひでーなそりゃ!w その先生は完璧な耳タイプだね。
その先生は発音が良いでしょ?」と言いました。生徒の返事は「はい。
ものすごーく良いです」と答えました。私は「やっぱりなあーーー」と言いました。
この生徒は高3でこれから大学受験を控えています。
入試では長文問題で「内容一致不一致問題」などがたくさんあるわけです。でも
学校ではこのように【意味を無視した授業】をされるようです。本当にこのままで良いのでしょうか? この学校の合格実績が心配です。
そしてもちろん
この生徒は「少なくともこの生徒にとってはつまらないこの授業」を今後1年間受けることになります。皆さん、この生徒は英語が好きになると思いますでしょうか?
まだまだ書き足らないけど、今日はここまでにします。次回からはまたいつもの4コマ漫画に戻ります。
金曜日は、ニコニコ英文法生講義。
耳タイプの意味タイプの漫画の続きは来週の
月曜日です。
●耳タイプ・意味タイプの詳しい説明は
こちら。
●耳タイプ・意味タイプの4コママンガの第1回目は
こちら。
(↓目次はこちら)