http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/er...
ペルー経済の復活は、日系大統領のフジモリ氏がきっかけだった!
先日紹介したcrowd credit。
現在はペルーを中心に融資を行っているクラウド型投資業。10万円から、年利10%っていう、低金利に慣れきった日本人には怖すぎる数字で運用ができます。
ペルーの通貨は、ヌエボ・ソル(PEN)。今、1 JPY = 0.026 PEN
クラウドクレジットでは、まず円をドルに替えて、ドルでペルーに投資するとのことです。しかし実際の投資は現地通貨で行われるため、ペルーの現地通貨のレートを考える必要があります。
最終的には円↔︎ドル↔︎ヌエボ・ソルの2つのフィルターを考えなくてはいけません。
現状はドルが強いドル高円安のため、投資時点より円安になっていれば、為替差益が発生して、ドル円では利率以上の利益が出ることになります。
しかし、同時にペルーのヌエボソルも下落していることだと思うので、ドルで投資をすると、投資時点よりドル高になっているとドル↔︎ヌエボソルの間では為替差損が発生することだと思います。
最終的には円↔︎ヌエボソルで、
ドル/円の為替差損益ードル/ヌエボソルの為替差損益
が最終的なリターンに影響を与えることになります。
こういったことが、クラウド型融資の海外投資へのひとつの関門となっていることだと思います。
利回りを約束できない。状況によっては、現地で収益が出ていても、通貨を換算していくと減収だった、ということも考えられます。
クラウドクレジットのリスクと管理すべきポイントはずばりここでしょう。融資なので、資金は期間が終わるまで引き落としできません。拘束期間という約束をするので、期限まで為替差損が発生しても、そのままです。
新興国通貨はボラタイルで、不安定だからこの可能性は低くないと考えます。
それらを総合的に見て、買いなのか、という投資的視点も必要になってきます。
その点、アメリカに投資をしているAQUSHは、ドル円が高くなっていく分には為替差益が出やすいですし、為替交換はドルと円の2通貨だけです。
国際的なクラウド型融資にも、リスク分散思考が必要になってくると考えます。