洋書を読む会の皆さんと読んでいたもの。予定よりちょっと早く読了した。
昔、先に映画で見てすごく感動したので、すごく期待して読んだ。
http://q-eng.com/diary/2540
医者のDavidと妻のNoraの間に男女の双子が生まれるが、女の子のほうはダウン症だった。Davidは、娘は死産だったと妻に告げることにする。そして看護婦のCarolineに、内密に娘を施設に連れて行ってくれと頼む。
Carolineは、ひどい状態の施設に驚き、思わず赤ちゃんを連れて帰る。もう、この子に情が移ってしまったんだ。
その後、Norahは顔も見ることができなかった娘Phoebe の死(本当は死んでいないのだが)を悼み、苦しむ。
その場面は、かわいそうで、かわいそうで、私は号泣してしまった。
Davidが重大な秘密をかかえたことで、Norahとの関係もうまくいかなくなり、息子のPaulともいざこざがあったり、この家庭はボロボロ・・・。
最初は「Davidひどい!Norahかわいそう!」と思っていたのだが、だんだん、Norahの行動にも共感できなくなり、Paulも危なっかしくて見ていられなくなった。
また、Davidの悲惨な生い立ちが語られると、彼に同情の気持ちもわいた。でも、Davidの情けない性格には、いらいらした。
看護師のCaroline は、ダウン症のPhoebeを自分の子として愛情深くしっかり育てる。
Alという夫も得る。
しか~し、
結末が映画と全然違った!
映画を観た時には、最後で涙腺が決壊したのだが、本ではそうではなかった。
ただ、考えさせる感じで静かに終わっていった。
これはこれでいいのかな。
でも、全体的に暗かった。ドロドロしていた。
人間の弱い面がこれでもかこれでもかと描かれて、ちょっと閉口した。
Caroline だけは、強かったといえるかもしれないが、彼女の行動も不可解な部分が多く、あまり共感できなかった。
ダウン症のPhoebeの明るさとの対比が欲しかった。その辺、もっとたっぷり描いてくれたらな。
【読む会の皆さんは、コメントはコミュの方に書き込んでくださいね。 私も来週そっちにもっと書き込みます。先走ってごめんなさい。】
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