最近、教育人材界では、周知のようにTOEICが当初の思惑通りには機能していないという実態が明らかになった。(個人的には、平均点580点でTOEICの機能を疑うのもちょっと早いと思うが。)
「 TOEICではダメだ。」という結論なのだろう。そこで大学入試にTOEFLを、という方針になりそうだ。
その結論が正しいかどうかは別にして、こういう方向性で話が進むとした場合、それに順応した人材がある割合で出てくる。
パソコンで言うなら、最新モデルで最新バージョンのソフトをプレインストールしたパソコンのようなもの。その時、私の、そしてあなたのスペックは彼らに対応しうるものか、考えるべきではないだろうか?
もう一つ、このプロジェクトが進行した場合、考えられる事態としては、TOEIC無用論がある。
周知のようにTOEICよりもTOEFLの質の方が優れていることを考えると、そこをクリアできている人材の確保に企業が向かうのは明らかで、TOEICはそこで事実上の終焉を迎えるだろう、ということ。今、ドヤ顔でスコア発表している私のスコアは近い将来、永遠に形骸化する。
さらに皮肉なのは、大学受験のクオリティを上げるための計画なのに、蓋を開けてみて判明するのは、優秀な学生の海外流出だ。そもそもTOEFLである一定のスコアを取得できる学生は日本の大学には行かない。日本の大学もまた、その機能が形骸化しているのは誰の目にも明らかだからだ。そして、国内に残るのは結局、英語ができない学生だけ。それが直接、彼らが優秀ではない、ということを意味するわけではないが。
プロ野球しかり、Jリーグしかり、日本企業しかりだ。そして彼らは日本の企業にも帰って来ない。(いや、帰ってこないのであれば、それはそれで住み分けができるのだがw。)
かなり笑えない、というか、シェークスピア作品並みのアイロニーを感じる。
この企画を通す前に、日本(の企業風土)が帰ってきたい場所なのか、考えるべきだと思う。
こういう事態が待っている近い将来に対して、あなたは、TOEFL準備の必要性を感じますか?
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