前回の日記で紹介した、
Should I give up Japanese courtesy when I speak English?
について、多くの英語話者の方々からご意見をいただきました。
ここに和訳して紹介します。(何時間かかったことか)
原文はこちら↓を御覧ください。
http://lang-8.com/43673/journals/115381408879871035453165...
最後のお一人のものは、DMでくださったメッセージですが、
和訳して紹介していいと了承をいただいています。
和訳に自信がない部分は【】で元の英文を入れています。
アドバイスいただければ幸いです。
他にも間違いなどありましたら、教えてください。
多少の意訳はありますが。
Melanie さん U.S.A
私はビデオの男の人に大反対です。私はアメリカ人ですが、自分の日本語能力についてよく謝ります。なぜなら、私は学ぶことがまだたくさんあるし、私は日本語を流暢に話すことができないのにそれを期待されるのは嫌なのです。 また、私も褒め言葉を受け入れがたいです。
あなたは、多くのアメリカ人が自分の能力について大げさに言うと書いていますが、私もそうだと思います。私の友達の何人かは、基本的な挨拶程度しか知らないのに日本語を話せると公言します。
Languagegirl さん Canada
私は日本語を話す時、違う人間になるように感じます。 私の日本語はうまくないとわかっています。 アメリカ人やカナダ人の中には自慢する人もいますが、それは本当に自分本位の人たちや、自分の能力を過大評価している人たちだけです。 誠実な人たちは、うまくない時はうまくないと認めます。
あなたは日本の礼儀を守っていいでしょう。 英語話者はなぜあなたが謝るのか尋ねるかもしれませんが、やがてわかってくれるでしょう。 【You can keep your Japanese courtesy, a native English speaker could just ask why you're apologizing but they'd be nice and take time.】
ビデオの男性に関しては、それは彼の意見であり、彼は提案をしているのです。
ほんとうのところ、私が日本語を話す時は、考えをまとめるのに時間がかかります。あなたの英語はすごく上手です。
彼が言いたいことは、もしあなたが英語は下手だと言えば、あなた自身の価値を低めてしまうかもしれない、ということだと思います。 【What I think he means is, if you say your English is bad it can hurt you as a person (meaning it can lower your self esteem). 】
とにかく、すばらしい文章です。 頑張って続けてください。
tony さん U.S.A
こんなふうに一般化するのはやめてください。あなたはほんの一握りの人しか知らないのに、何百万もの人々のことを話しているんですよ。それらの人々の「ほとんど」だなんて、侮辱しています。「ほとんど」の意味は半分以上ということです。そんな意見には根拠がありません。
バカな一般論をよく聞きます。いまさら言うまでもないことですが。
私は、アメリカ人や西洋人(さらに大きなグループです)についての一般論を聞くのにはもううんざりしています。合衆国にはものすごく多様な文化的な行動様式があります。まして「西洋」全体なら言うまでもありません。
こんな類の言い方は、まさに無意味です。
すべての日本人についての一般論も、少しバカげているとは思います。でも、日本は合衆国に比べれば均一であるのは確かです。いずれにせよ、これは少なくともあなたの地域である程度の実際の経験に基づいているものでしょう。
私は本当にアメリカ人に関する一般論や西洋人に関する一般論には、辟易しています。それがどれほどバカバカしく聞こえるか、多分想像できないのでしょうね。
ちなみに、「ほとんどのアメリカ人は銃を所有している」とか「ほとんどのアメリカ人は銃を持ち歩いている」とか聞くのにもうんざりしています。 私が読んだ最近の確かな統計では、約20%のアメリカ人が銃を所有していますが、彼らの多くはいつも持ち歩いているのではないだろうと思っていいでしょう。 あまりにも頻繁に間違った情報が繰り返し言われているので、膨大な数の人々がそれを信じてしまっています。あなたも多分上に挙げた誤った情報のどちらかまたは両方を「聞いた」ことがあるでしょう。そして、それを吹聴したりしてしまったかもしれませんね。
私は20%だって本来の数字よりはるかに高すぎると思っています。しかし「ほとんど」からは程遠い(a far cry from "most")です。私は合衆国に58年住んでいますが、銃を所有している人なんてほんの一握りしか知りません。そして、その人達は人里離れたところに住んでいて、彼らはクマなどの野生動物から実を守るために銃を持っているか、またはスポーツとして狩りをするために持っているか、です。(私はスポーツとしての仮は好きではありませんが、この目的で銃の所有し使用することは、人間を撃つ状況になるかもしれないという考えのもとに銃を所有するのとはまったく違います。)
これは単純な事実の誤認ですが、あなたが述べたことはちょっと違いますーそれはアメリカ人はみんな似たような文化的価値観を持っているという完全に間違った考えに基づいています。 私はここLang-8で、西洋人はみんな似たような文化的価値観を持っている、またはたまに日本人以外のすべての人々は似たよう文化的価値観を思っているという、もっとバカバカしい考えに基づいた日本人の書いたものを読んだことがあります。 特に、ほとんどのイギリス人やフランス人はアメリカ人とひとまとめにされてものすごく侮辱を感じていることでしょう。
こういう思い込みでものを言う人たちのほとんどは、十分知的で、もしよく考えたならそんなことを信じないでしょうに。(Most of the people making these statements are too intelligent to believe them if they really thought about them.) よく考えもせずにそういうことを吹聴されては、私は不愉快です。
ところで、「アメリカ文化では、日本文化に比べてずっと、自分を褒めることに関して寛容です。」と言うのと、「多くのアメリカ人は自分をよく見せようとする傾向があるし、時には自分の能力を大袈裟に言うこともあると私は思っています。」と言うのとはまったく違います。(あなたは実際二番目の文を、より広い範囲の英語を母語とする人々について言いましたね) これら二つの文はどれほど完全に違うかお分かりですか。私は一番目の文には完全に賛成です。二番目の文に表された考えは、失礼で侮辱的で、多分間違いです。
Jesse さん U.S.A
ああ、確かに。アメリカ文化はその点、違いますね。謙遜したり、ほめられて否定したりすることは日本文化では礼儀正しいと見られるかもしれませんが、アメリカ人はその反対で、相手に自分をよく見せようとする傾向があります。このため、誰かが自分の話す能力は乏しいと言ったら、アメリカ人には文字通りの意味以上に取られてしまいます。彼らは、普通に話したらあなたに負担をかけたり混乱させたりするのではないかと心配になるかもしれません。アメリカ人ははるかに単刀直入に物を言います。(Americans are far more straightforward with each other) だから、「こんにちは。私の英語を話す能力はまだ素晴らしいとは言えませんが、楽しんで頑張ります。」と言うのが一番いいでしょう。そうすれば、英語話者も、あなたに普通に話してもいいのだとわかります。
自分の英語が下手で、言っていることを理解してもらえないのじゃないか、答えることができなくて恥ずかしい思いをするのではないか、と心配する人もいると思います。(そして前に言ったように、あなたがもし最初に英語がうまく話せないとみんなに言ったら、相手はあなたと話したら困らせることになるんじゃないかと心配になります) もちろん、英語が下手だと言うことは構いませんが、「でも、ぜひ英語を話してみたいです。」と付け加えましょう。
「As for me, I sometimes feel uncomfortable with compliments about my English ability and can't help saying bad things about it.」
これは日本人の特徴ですね。アメリカでは、「褒め言葉はそのまま受け取りなさい」と言われています。それは、他人の優しい言葉は断るのではなく受け入れようというものです。褒め言葉を受け入れるのは西洋では礼儀に反することではありません。もし常に褒め言葉を否定すると、むしろ相手をイライラさせてしまうかもしれません。
これはアメリカのマンガからとった、どちらかというとぞんざいな言い方ですが「褒め言葉はとにかく受け取っておけ」
Cheeseboy777 さん New Zealand
私は謙遜するのはいいことだと思います。 他のいくつかの文化はもっと謙遜することによって時々得をすることがあります。 彼の態度は失礼で無神経だと思います。 彼の訛りがオーストラリアのものであり、決してニュージーランドのものではないことに気づいてください。
Jonadab さん U.S.A
逆に、自慢したり自己宣伝をしたり、自分の英語は完璧で素晴らしいとみんなに言いふらしたりしないでください。 (私はそんなことをする日本人を見たことはありませんが、覚えておいてもらいたいのです。決してしないでくださいね)
また、だからといって、反対の方向に行き過ぎないでくださいね。
ちょっと同意を渋るのはいいです。もし誰かがあなたの英語を褒めてくれたら、「はい、勉強中です」とか「まだまだ学ぶことがあるのです。」とか言うのはいいでしょう。それは礼儀にかなっています。(または、単に「ありがとうございます」と言ってやり過ごすこともできます。「ありがとうございます」はほめられた時の反応として、絶対間違いがないのです。たとえ言われたことが厳密に真実でなかったとしても)
頑固に言い返したり、どんな褒め言葉も断固として拒否したりしないでください。(「いいえ、私の英語はうまくありません。ほんとにひどいものです。どうしてあなたは私の英語がうまいなんて言えるのですか。ほんとにほんとに下手くそなんですよ」) それは礼儀正しくはありません。それは論争的です。概して、相手の言ったことを直接否定するのは礼儀に反します。
もし相手が何も言わないうちからあなたが自分の英語について謝るなら、手短にしてください。それについて何度も何度も繰り返し言わないでください。ただ、「英語があまり上手でなくてすみません。まだ勉強中なんです。」と言って、それについては終わりにしてください。また、会話をするたびにそれを何度も何度もいう必要はありません。もし英語が下手なことについてその人にすでに先週誤っていたとしたら、それで十分です。今日また謝る必要はありません。
s さん U.S.A
あなたがどう感じているかわかる気がします。私は、母語に近いくらいになるまでは、日本語をうまく話せるとは感じないでしょう。そして、そこまでは行けないかもしれません。 そこまでにはまだまだ遠い道のりです【Until then there's still so much progress to be made. 】 人が私の日本語を褒める時、それは日本語を学ぶアメリカ人に対して非常に低い程度しか期待していないからだと思います。また私も、日本語を話す時、違う人間になるような気がします。それはある意味楽しいことです。
ビデオの男性は言葉の選び方に繊細でなかったかもしれません。でも、日本文化を否定しているというよりは、彼の文化の一面を紹介しているものだと見ることができると思います。(彼がどこの出身なのかわかりませんが、彼の言っていることはアメリカ文化において確かに真実です)。あなたの言葉で相手がどう思うか、どう感じるかを知ることは大切だと思います。もしあなたが他の日本人に向かって英語を話しているのなら、あなたはいつものように日本の「礼儀」にしたがってよいでしょう。しかし、もしあなたがアメリカ人に話しているのなら、礼儀正しく聞こえないかもしれませんし、不愉快に感じられることさえあるかもしれません。礼儀というのは、円滑な社交的やり取りを促す方法なので、この場合、もっとも礼儀正しい言い方と考えられるのは、なんにせよ相手に最も心地よく感じさせることです。
日本では、褒められた時はそれを否定することになっています。 でも、合衆国では、感謝することになっています。 これらはふたつの違う種類の礼儀で、どちらがいいとも悪いとも思いません。 この男性は彼の文化のやり方の方がいいと思っていて、あなたは日本のやり方のほうがいいと思っています。
長々と書いてごめんなさい。 私が言いたいのは、新しい言語を学び、他の文化を持つ人と交流するとき、その文化の常識を知ることはいいことだ、ということです。 あなたが自分の行動や人格を変えなければならないという意味ではありません。ただ、知っておくといい、ということです。
YellowMega さん Australia
このビデオには頭にきます。 ある意味、彼の言いたいことはわかりますが、別の意味で、彼は自分の感じていることはすべての西洋人も感じるかのようにふるまっています。そして、それはまったく間違いです。 しかも、彼は失礼です! 彼は多分無礼にしようとは思っていないでしょうが、そのように見られてしまっています。
日本人と西洋人との間には、明らかな文化の違いがあり、それはそれぞれの言語の使われ方に反映されています。 外国語を学ぶ時、文化も学ぶのがいいでしょう。なぜなら、言語と文化は深く関わっているのですから。
例えば、私が日本語を学び始めた時、先生は簡単な実用会話を教えてくれました。
日本人: 日本語がお上手ですね!
私: いいえ、まだまだです。
西洋人にとって、この種のやり取りはちょっと不自然です。英語を話すときの私の答え方は
私 : ああ、ありがとうございます。 とても難しいのですが、まだ勉強しています。」
主な違いは、英語では褒めてくれた相手に感謝するということです。 日本語を話している時は、日本文化を学び、日本人にとって自然なやり方で話す方がいいのです。
この、言語の間にある文化に馴染むことは、誰もが苦労するところです。しかし、それは言語を学ぶことの一部であり、流暢に話すための強力な指針です。
それはいいとして【That's all fine, but】 このビデオの男性は、英語が下手だと謝ることについて、いくつかのむしろおかしな発言をしています。
― それは会話を止めてしまう。
そうとは限りません。 もし彼にとってそうなら、それは彼の問題です。
― それはあなたが英語を学びたくないという印象を与える。
まったくそうは思いません。 私はまだ日本語がすごく下手で、よく人にそう言っていますが、それでも日本語が好きです。
― 英語学習について話すのを難しくしてしまう。
なぜ? なぜ彼がそう思うのかわかりません。
― あなたが嘘つきであるように思われてしまう。
そう思う西洋人もいるかもしれないと思います。 私が日本にいた時、「英語を話せますか」と誰かに聞くと「少し」と答えたのに、実は話すのも聞くのもとても上手だったということがたくさんありました。 私は彼らが嘘つきだとは思いませんでした。ただ控えめなだけだと思いました。 控えめであることは西洋でも美徳とされています! それは嘘つきであるという意味ではありません。でも、西洋人の中にはこれを違う意味に取る人もいるかも知れません。 私たちは控えめであるべきですが、あなたの言うように、多くの人はそうではないのです。
Toxium さん U.S.A
あなたは、英語を話す時は日本の礼儀を捨てなければならないのかと尋ねましたね。私なら「いいえ、もしそれが心地よくないなら」と答えるでしょう。
しかし、私は英語を母語としており、英語をうまく話せない友人がたくさんいる立場から言わせてもらえば、常に謝られるとちょっといらいらするかもしれないと言わざるを得ません。 理由は次のとおりです: 英語があなたの母語だとか、英語を10年以上勉強しているとかいう場合は別ですが、そうでない限り私たちはあなたの英語が完璧だなんて期待しません。
自分の英語について否定的なことを言うと会話を止めてしまうとは思いません。 また、自分の英語力に自信たっぷりにとか自慢げに聞こえてしまうのを避けたい気持ちもわかるし、謙遜の気持ちを持っていることもわかります。
でも、私は次の2つのことを言いたいのです。 一つ目は、アメリカ人はやや自分本位で自己中心的なので、知らず知らずのうちに、相手にも自分のすぐれた英語能力を誇示するように促したくなることがよくあるのです。 2つ目は、私たちはアジアの文化の幾らかは知っていますが、それはアジア人は恥ずかしがり屋だというものです。 だから、彼らを勇気づけてもっと外交的に社交的にしてあげようとするのです。
私自身は、誰かに言葉の訛りを謝られると申し訳ない気持ちになります。 なぜなら、彼らは恥ずかしい思いをしたり苦労したりしているんじゃないかと思うからです。 そうなって欲しくないので、私は「いえいえ、あなたの英語は上手ですよ。 ほんとに素晴らしい!」などと言うのです。 自分の実力をひけらかしたり傲慢になったりする必要はないけれど、自分に自信を持つことは悪いことではないと私たちは考えています。 自信をもつということは、あなたの今のレベルにとどまることに満足しなければならないとか、自己満足するとかいう意味ではありません。 あなたはアメリカ人やイギリス人(もしイギリス英語を学んでいるのなら)のように聞こえる必要はありません。私たちは多くの文化の中のひとつです。(笑) 違って聞こえることを大切にしましょう。 個人的に、私は変わった訛りが大好きです。外国出身の人が現地の言葉を完璧に話すのを聞くのはそれほど価値のあることではありません。 私たちが彼らの欠点をあげて喜ぶわけではありませんが、それは私達がどれほど違っているかを思い出させることになりますし、公共心のあるアメリカ人のほとんどはそのためにあなたに好感をもってくれるでしょう。
とはいうものの、私があなたの日記を添削しなかったのは、ほぼ完璧だからです。あなたの知識と英語の使い方に感心しました。ただ言えることは、ブラボー!!!
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