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たっつんさんの日記

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2013年
02月17日
00:55 たっつんさん

原因と結果と That's why ...と That's because ...

 感覚だとわかるんだけど、改めて理屈を問われると混乱する why と because の用法の違い。
 何度かwelciayorkmartさんとやり取りしてきた中で、理解を重ねてきた。それを自分なりにまとめてみた。
 引用元とかいろいろあるけど、そういうのは面倒だから割愛。すんません。

 ということで、まず整理しておきたいことがある。
 物事の順番として当然のことながら、原因・理由があって結果がある。

 原因・理由・動機(A)→結果(B

 だ。
 当たり前だけど、ここから整理して入りたい。

 通常、why と because はこういう感じ。

Mike:Why can't he come to the meeting today?
Josh: Because he has been in the hospital for more than two weeks.


 単純に考えると、whyある結果に至った原因を聞いている。結果は既知のもの。それに対して原因・理由を示すbecause。周知のことだが。

 で、整理すると

Why の場合

☆後に続く文には、結果が示される。結果は既知のもの。逆に言えば原因未知
☆(That's why 〜. という感じに文が続く場合、)二文は時系列通りに並ぶ。原因結果

(A)He has been in the hospital for more than two weeks. That's why (B)he can't come to the meeting today.

[(A)He has been in the hospital for more than two weeks. That's the reason why(B) he can't come to the meeting today.]

「彼は2週間以上入院しています。それが彼が今日、会合に来ることができない理由です」
⇒「彼は、2週間以上入院しています。だから彼は今日、会合に来ることができないのです」

Becauseの場合

☆後に続く文は原因・理由。原因・理由は未知のもの。逆に言えば結果既知
☆時系列としては、時間を遡ることになる。結果原因
☆語源は by cause。つまり「原因・理由によって」。だから、後ろには当然原因・理由が続く。by cause (that) S V ... という流れ。

(B)He can't come to the meeting today. That's because (A)he has been in the hospital for more than two weeks.

[(B)He can't come to the meeting today because (A)he has been in the hospital for more than two weeks.]


「彼は今日、会合に来ることができません。それは、2週間以上、入院しているからです」


 個人的に難しいのは、両者が「対照的で似ていないようで、実は似ている点」か。文意としては、最終的にはどちらも原因を求めている。何かそこら辺で、余計に混乱してしまうような気がする。
 ただ、後に続く文の性質と因果関係の秩序としては、

 原因結果

 であり、

 reasonresult

 であり、

 Becausewhy

 という関係。

辞書によると、
類義 「理由・原因」を表す節
①becauseは同種のas, since, seeing thatなどの中では最も強い因果関係を表す。because節の内容は聞き手にとって未知のもので、文の中で最も伝えたい部分となることが多いため文末におかれるのが普通

一文の接続詞としてbecauseがあるとき、それが原因を示すわけだから、その主節は当然、結果を示す節になる。

②because節だけでなく主節の内容にも焦点をおきたい場合, 主節を文末におくためbecause節を文頭に移動することもあるが、こういった語順は全体の1割にも満たない。as, since, seeing thatなどの節は、聞き手にとって既知の内容を伝えるため、意味上の焦点となる文末よりも文頭が好まれる。
 なお, it is … that … 構文やonly, justなどで強調できるのはbecause節のみ(→since接続詞3語法)

It was because he had a fever that he stayed away from school.
彼が学校を休んだのは熱があったからだ.

また, Why …?疑問文の答えとして単独で用いることができるのもbecauseのみ。

 これが理解できたら、もう少し複雑なセンテンスで応用してみたい。

 先日の例文。

"It's not because things are difficult that we dare not venture. It's because we dare not venture that they are difficult." 
    ーLucius Annaeus Seneca

 これは、it ... that 構文のため文の構造がもう1段複雑になっている。
 これを解きほぐすと、

That we dare not venture is not because things are difficult.
That they are difficult (however) is because we dare not venture.

となる。つまり、

(B=結果) That we dare not venture is not
(A=原因)
because things are difficult.

(A)困難だから→(B)やらない、 のではない。


(B=結果) That they are difficult is
(A=原因) because we dare not venture.


(A)やらないから→(B)困難、なのだ。

となる。

 究極的には、後に続く文の性質を捉えて、

 Because 原因
 (Why 結果

 と覚えておけばいいことになる。
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