EMIL and the DETECTIVES
BOOKOFFで見つけて懐かしく、105円だったので買った。
子どもの頃、日本語訳で読んだことがあったかもしれないが、忘れている。
でも、先日「さて、読もう」と開いて初めて気づいた。
このお話、原書はドイツ語で、これは英訳本じゃないか。
ケストナーはドイツの作家だった・・・・。 (x_x)
それでも、まあいいやーと読み始めた。
盗まれたお金は原書では(当時の)ドイツのマルクで書かれていたはずだが、英訳ではポンドやシリングに直されている。子ども用だからね。
でも、日本語訳で「10万円」とか言われたら、ちょっと違和感があるだろうなあ。「140マルク(約10万円)」ぐらいがせいぜいだろう。(実際どう訳されていたのかな)
主人公のエーミールは、こういう物語では珍しいほどの親思いのいい子で、盗まれたお金は母親が苦労して稼いでくれたものだと知っているから、必死で取り戻そうとするのだ。
大都会ベルリンで、タイミングよく知り合った子どもたちの協力を得て「探偵団」を結成するあたりから、俄然おもしろくなった。
最初のエーミールの心細さ、仲間を得てからのワクワク感、子どもたちの中でのリーダーの存在や仲間割れ、大人に負けないパワーなど、もちろん子どもが読んでも楽しいだろうけど、大人の私が読んでも十分楽しかった。
最後に犯人を追い詰めるところは、見事なものだった。
しかし、その後がちょっと冗長だった気がする。
さらっと1ページで後日談みたいに書く程度でよかったのに。
英語はとてもやさしく、読みやすかった。
shadow 尾行する
hem ~を囲む、がんじがらめにする
chap 男、やつ
nipper 小さな男の子
feat 手柄
touch 手際
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