Nicholas Sparks の作品は、これまで「The Notebook」「Message in a Bottle」を読んだ。
「The Notebook」には大感動して号泣し、「Message in a Bottle」では憤慨して泣き、この二つはなかなか良かった。
この人の作品は、とにかく読みやすい。ただ、最後に必ず主人公の恋人が死ぬことになっており、お涙頂戴式なのが玉にきず。
だから、3冊目まで読もうとは思っていなかったのだが、BOOK・OFFの105円コーナーで見かけて、この「A Walk to Remember」をつい買ってしまった。
「Lord of the Flies」の少し前から読み始め、その後並行して読んできた。「Lord of the Flies」に比べて、こちらはなんと易しく読みやすく、内容が薄っぺらなこと!
とにかく、笑っちゃうぐらいpredictableなのだ。
伏線が全てモロわかりで、読みながら、50ページ先の展開まで一緒に読んでしまっているかのようだった。
いくら勿体つけているつもりでも、読者には見え透いていて、知らぬは主人公ばかりなり。
話の進み方も無理があったし、主人公がついに(やっと)彼女に恋するようになるところも共感できなかった。
宗教的な意味合いもわざと入れているのかもしれないが、それにしては中途半端。
これでも泣かされたら、その筆力は大したものだと思うが、さすがに涙すら出なかった。
最後なんて、「ほら、ページがなくなるよ、早く◯◯をしなきゃ。」って急かしたくなり、やっと(予想通り)それがあって、あっけなく終わり。
ただ、最後の一行の意味がわからなかった。
いえ、英語の意味は簡単なのだが、話として何を暗示しているのかが。
まあ、とりあえず、少しは英語の勉強になったとは思う。
もちろん、Sparksの他の作品同様、映画にもなっている。『 ウォーク・トゥ・リメンバー (2002) 』
レビューを見ると、原作とはストーリーがかなり違っているようなので、観てみる価値があるかも。
私は大好きな本が映画化されたものは観ない主義だが、あまり気に入らなかったものは映画を観るのもいい。
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