さて、いよいよ試験当日。
昨日の計画どおり、7時40分にホテルの部屋出発。駅を通りぬけて駅の反対側に。
大学直通のバス停に行くため、交差点で信号を待つ。7時45分。雪が降っている。ああ、やっぱり雪国なのね。
交差点の向こうの歩道には、傘をさして手提げ袋を提げてチラシらしき物を配っている若い男女がたくさんいる。何を配っているのかしら。ティッシュだけではなさそう。
青信号に変わった。
横断歩道を渡りきると、毛蟹と私に次々あの若い人たちが何やら差し出す。
不動産屋さんの電話番号の書いてあるティッシュ
アパートの案内が書いてあるホカロン
アパート情報のけっこう重いカタログ入りビニール袋
ビニール袋に入っていないアパート情報のカタログ
キットカットが入ったアパート情報
達磨さんの絵が描いてあるホカロン入りアパート情報カタログ
そういえば、去年、毛蟹が現役で、センター試験を受けに行った時、会場に入るまでやはりアパート情報のホカロンとかたくさんもらってきたっけ。
あの・・・・・あの・・・・
傘さしているので、片手なんですが、こんなに持てないんですが・・・。
毛蟹と私二人ともどんどんこのお荷物が増えていく。
カタログの入っているビニール袋に次々と入れられる物を入れていくが、ビニール袋がもう満杯!どうしたらいい?
カタログって重いんですね。ホカロンって重いんですね。
「お母さん、私のも持って帰って。」
毛蟹が手に持っているカタログ類を私に渡す。
おおお・・・・・、もうこれ以上はもてません。
まだ次々に渡してくるお姉さん達、ごめんなさい。同じ会社の物はもう渡さないでいいから。にっこり笑いながらパンフレットを断る私。
ねえ、ねえ。見ればもう持てないくらい分かるでしょうが。察して頂戴な。ビニール袋の取っ手が、私の柔らかな腕に食い込んでいるのが見えるでしょう?
毛蟹はバスにすぐ乗れた。
一応バスが出るまで待っててあげないと薄情かしら・・・・ね・・・。
雪が降る中、私と同じような母親がたくさん歩道にいる。結構両親揃って来てる人もいるのね。
5分ほど待ってバスは出て行った。8時少し前(だったと思う。)。
ああ、これで私の役目は終わり。あとは毛蟹、君の問題だ。己の道を切り開くのだ。
ああ・・・。雪がさっきより降ってきた。
アパート情報がますます腕に食い込む。
今日は何をしようかしら。
毛蟹は今日は1教科だけだから、バスでここに戻ってくるのがお昼前だって言ってた。うーん。午前中だけの観光って無いよね。もう一回寝ようかな・・・・・。
う・・・。とにかく、早く部屋に帰ろう。アパート情報が重い。
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