先週土曜日、お茶のお稽古を終えて夕方帰宅した。
夫とホームセンターに行くことになっていたが、夫が桜を見に行きたいところがあるという。
夫は自転車に乗ってあちこち気ままに走るのが好きで、お休みの日には結構遠出もしているらしい。
夫 「廃校があってね、そこに大きな桜の木があるんだ。もう咲いたかな。本数は少ないんだけどね・・・。」
ふ~ん。ま、心優しい妻は、廃校に興味はないけれど桜を見に行くのに反対したりはしない。
私 「じゃあ、そこに行ってからホームセンターに行こう。」
夫 「ちょっと遠いけどね。」
夫は運転しながら、
「いつもここを自転車で走ってるんだ。」
夫は広い道から、左に曲がって、車1台分くらいの幅の狭い道に入った。なぜか対向車が何台も来て、すれ違うのに苦労する。
夫 「いつも自転車で走ってて、なんで狭いところに車が入ってくるんだよ、って思ってたけど・・・」
夫 「あれ、ここ曲がればよかったんだっけ・・・?」
私 「・・・」
細い道をくねくね曲がっていく。
夫 「あれ?こんな景色だったかな?」
私 「・・・」
私は、お茶のお稽古で濃茶(ポタージュスープくらいの濃さのお茶)を飲んだせいか、少し気持ちが悪くなってきた。
遠くに高いタワーマンションが見えている。
田んぼをぐるりと回るような道を走り続け、背中の方に見えていたタワーマンションが左側に見えるようになった。
夫 「うーん。ここだったかな・・。違うな・・・。」
私 「・・・(どんどん気持ち悪くなってくる)。」
タワーマンションは今度は前方に見える。
夫 「あ!」
太い通りに出た。
私 「これってさ、さっき細い道に入る前に走ってた道じゃない?」
夫 「うん!分かる?さっき、すぐあそこの道を左に曲がった!」
タワーマンションが今は右に見えている。つまり、360度回ってきたのだった。
頭の中で勝手に歌が響く。
♪ ひとつ曲り角 ひとつまちがえて
迷い道く~ねくね~ ♪
(昭和の時代にはやった「迷い道」という歌である。)
うー!すごく気持ち悪いんだけど!
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