試験前日午後にN市に着いた。
ホテルは駅直結。雨が降っても濡れずに数分で行ける。
狙ってこのホテルにしたわけではない。
大学を決めたのが締切ぎりぎりだったので、ホテルの予約をとろうにも条件が合わずここしかなかった。
条件
禁煙ルーム(これは譲れない)
駅から近い(これも譲れない。大学行きのバス停は駅のすぐ近くだから。)
料金が高くない(これも譲れない。ただ寝るだけなのに高いお金は払いたくない。)
ツイン(これは譲ってもよい。)
結局、ツインは取れずダブルだったが、ま、それくらいは仕方ない。ダブルで寝た場合、毛蟹が寝返りを打って掛け布団を奪って行ってしまうのを、私が夜中に何回も奪還すればよいことである。
さ、部屋に荷物を置いて、明日の偵察へいざ。
まず、バス停の確認。
北国だけれど、思っていたほど寒くない。東京と変わらない。雪は降っていないが少し道路に積っている。今年は雪が多いのだそうだ。
バス停は駅のすぐ前。
大学へ行く路線バスを確認。
案内所で尋ねてみると、大学直通の特別バスが数分歩いた所から10分おきに出るという。そのバス停も確認。
大学までは路線バスで50分。直通だと35分くらいだという。
9時半試験開始で、8時半開門だから、8時ころのバスに乗れば9時前に大学に着く。じゃあ、10分待ってバスに乗るとして7時45分か50分にバス停に来ればいいか。
ということは、7時35分か40分にホテルの部屋を出ればいいよね。
ということは、6時に起きて6時半にご飯を食べに行けばいいよね。
おお、ばっちり。あとは毛蟹の学力と運のみ。
夕方、食事をしに予約した居酒屋に行く。未成年の試験前夜の受験生を連れて居酒屋ってなんだけど、N駅の近くの食べログの上位って居酒屋ばかりなんだよね。ま、お魚とお酒がおいしい土地柄だからね。
毛蟹は鶏肉の焼いたのが好きなので、地鶏の焼いたのがあるこのお店にした。
人気の居酒屋なので予約しないと駄目らしい。ちゃんと1週間くらい前に予約したのに、案内されたのは入口の目の前の4人がけのカウンター。カウンターと行ってもお店の人は目の前にいない。
入り口が開くたびに風が背中に当たる。予約してこの席?よほど込んでいるのか?
メニューを見ながら店員のお姉さんに何がおすすめか聞きながら注文する。
私 「この、『ふなべた』ってなんですか?」
店員 「え?ふなべた知らないんですか?」
私 「はい。」
店員 「県外の方ですか?」
私 「はい。なぜですか?」
店員 「ふなべたをr知らないというので。」
私 「そんなに有名なんですか?」
店員 「Nではふつうに食べる魚で、ヒラメの仲間でおいしいですよ。ふなべたって、船の底にべたってくっつく魚で、だからふなべたって言うんだそうです。」
私達 「へえ。じゃ頼んでみようか。」
店員 「観光でいらしたんですか?」
私 「いえ、受験で来たんです。明日、受験なんです。」
店員 「頑張ってください。」
私達 「ありがとうございます。」
私 「あの、お酒はどれが飲みやすくておいしいですか?お酒の事分からないんですけど、お勧めは?」
店員 「この『緑川』って人気ですよ。」
私 「じゃあ、それお願いします。」
お姉さんは注文をとり終わって行ってしまった。
受験生連れて、試験前日に居酒屋でお酒頼んでる親ってどうなんだろうって思われたよね、きっと。
でも。
「明日頑張ってね。絶対合格留守のよ。」
って必死の目で我が子を見つめる親よりいいよね・・・・?
訂正!!!
negiさんのコメントで気づきました。
「絶対合格留守」だって。
ひゃー!自分で爆笑!
もちろん、「絶対合格する」です!
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