• ようこそゲストさん!

mouthbirdさんの日記

(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))

2012年
05月02日
21:51 mouthbirdさん

動名詞と時制(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です。

======================================
●アプリ情報:テストバージョン 2.14と2.15
今週の進捗
すみません。今週はなしです。m(_ _)m
http://q-eng.com/app_sample/q_tan_sample07.html

アプリの次の予定は、「自由に覚えるべき単語を作ってそれを覚えるシステムの構築」です。
ただ、これがちょっとやそっとではできないようです。
5月中の完成を目指しています。
(ただそれより先に先に「チャットルーム」の作成を目指しています)

======================================


先週の問題は「動名詞」の問題でした。チャレンジしてくださった皆様、ありがとうございました。
では、解答と解説にいきます。


【問題】
次の英文1と2の和訳例を書きなさい。

1 I am proud of being a pianist.
2 I am proud of having been a pianist.


【解答】
1 I am proud of being a pianist.
(私はピアニストであることを誇りに思う)

2 I am proud of having been a pianist.
(私はピアニストであったことを誇りに思う)

【解説】
動名詞の時制が今回のメインテーマです。

原則的に
・単なる「~ing」なら   ⇒「述語動詞同じ時制
・「having+過去分詞」なら⇒「述語動詞より1つ前の時制
を表します。

[having+過去分詞] は「完了形の動名詞」と呼ばれます。
しかしこの形は原則的に「完了の意味」を表しません。
形は have+過去分詞(完了形) であっても、意味は原則的には「完了」ではなく「述語動詞より1つ前の時制」を表すだけなのです。

では問題を個別に見ましょう。

1 I am proud of being a pianist.
   ↑ここ(am)が現在時制です。
 であるならば、being は「述語動詞同じ時制」です。
つまり
 (私は(現在)ピアニストであることを(現在)誇りに思う
となります。


では2。
2 I am proud of having been a pianist.
   ↑ここ(am)が現在時制です。
 であるならば、having been は「述語動詞より1つ前の時制」です。
つまり
 (私は(過去において)ピアニストであったことを(現在)誇りに思う
となります。


-----
-----

【問題】
次の日本語の意味と同じつもりの英文を作った。それが「適切であるかどうか」を答えなさい。

3 私はその映画を見た覚えがある。
 I remember seeing the movie.


【解答】適切である。

【解説】
上では
> 原則的に
> ・単なる「~ing」なら   ⇒「述語動詞と同じ時制」
> ・「having+過去分詞」なら⇒「述語動詞より1つ前の時制」
> を表します。
と書きました。

しかしこれには例外があるのです。

述語動詞が
 remenber「~を覚えている」
 forget「~を忘れる」
 admit「~を認める」
 deny「~を否定する」
 regret「~を後悔する」
の場合は、「having+過去分詞」のように「完了形の動名詞」にしなくても、「~ing」で、「述語動詞より1つ前の時制」を表すことができます。

したがって
「私はその映画を見た覚えがある。」
に対応する英文は

 I remember having seen the movie.

でもいいですが、普通はそう([having+過去分詞])書かずに、

 I remember seeing the movie.

と、単純に「~ing」だけで「述語動詞(remenber(現在))より1つ前の時制(過去)」を表します。


他の単語を使った例文も挙げておきましょう。
[例文]
 He admitted stealing my bag.(彼は私のバッグを盗んだ事を認めた)

admitが今回は admitted と「過去形」になっている。「私のバッグを盗んだ」のは、彼がそれを認めた時(過去)よりも、時間的に「さらに前」のはず。したがって
したがって、原則に習えば⇒「having+過去分詞」を使って
 He admitted having stolen my bag.
となりそうなものだ。
 しかし、普通はそう書かずに
 He admitted stealing my bag.
となる。
admitのような動詞は、その意味から「前後関係が明らかになる」ので、わざわざ having+過去分詞にせず、「~ing」で、述語動詞より1つ前の時制を表せる)

====================

以上になります。
いかがだったでしょうか?
それではまた来週~~~~

問題編
http://q-eng.com/diary/8717
  • 総アクセス数(9,346)
  • 拍手拍手(3)
  • お気に入りお気に入り(2)

コメント

1番~9番を表示

2012年
05月02日
22:42
neginohanaさん

いつもありがとうございます~。
質問です。

上の説明に従うと、

I admit being a thief.
「私は(昔)泥棒だったということを認めた」

になるのでしょうか。
なんとなく過去ではなくて、「今」泥棒であるような気がするのですが・・・。

また逆に、

I'm proud of winning the tournament.
「私はその大会で優勝したことを誇りに思う」

は誤りですか。
I'm proud of having won the tournament.
と書くべきなのでしょうか。
なんだかまどろっこしい感じがします。

2012年
05月02日
23:21
たっつんさん

「泥棒だったことを認めた」という場合、

I admitted being a thief.

ではないでしょうか? いや、英語から考えているのですね。たしかに、「容疑を認める。」という現在形のようなニュアンスを感じますね。

動名詞と不定詞のいずれかを選択する動詞は、中高でも頻出問題でした。そのうち、不定詞はどちらかといえば「これからのこと」で、 動名詞は過去のこと、もう終わったことを示している、ということでした。思い出しました。

 この「思い出した」という日本語の意味の remember は、remember that 節. で「AがBしたのを思い出した。」ということだそうです。that節を用いることにより、多少長い話でも、後に続ける事ができますね。そういう場合、たしかに「思い出す」という感じになりそうです。

 remember doing は「〜したことを覚えている。」ですね。

2012年
05月03日
00:18
mouthbirdさん

>>1 neginohanaさん
> I admit being a thief.
> 「私は(昔)泥棒だったということを認めた」
> になるのでしょうか。
> なんとなく過去ではなくて、「今」泥棒であるような気がするのですが・・・。

たぶん
「私は(昔)泥棒だったということを認めている」
の意味で書かれたと思います。

結論から言うと、
I admit being a thief.の意味は
・「私は(今)泥棒であるいうことを(今)認めている」
です。
これは私の説明不足でしょう。
admit の後の~ing が「述語動詞よりも前の時制を表せるのは、文脈上、【述語動詞よりも前の時制であることが明らか】の場合」です。

He admitted stealing my bag.
↑この場合、バッグを盗むのとそれを認めるのは同時になりっこありません。なので~ingでも「1つ前の時制だ」と分かるのです。
それに対し
I admit being a thief. こっちは「同時」が自然です。こういう場合は、~ingを述語動詞よりも1つ前の時制にはしないのです。

> I'm proud of winning the tournament.
> 「私はその大会で優勝したことを誇りに思う」
> は誤りですか。
> I'm proud of having won the tournament.
> と書くべきなのでしょうか。

う~~~ん、ちゃんと調べないとわからないですが、おそらく
I'm proud of winning the tournament.
「私はその大会で優勝したことを誇りに思う」
で大丈夫だと思います。
理由はまさに「まだるっこしいから」
つまり、
文脈上、事は述語動詞よりも前のことだということが明らかならば、わざわざ「having 過去分詞」にせず、「~ing」でOKだということ」です。


>>2 たっつんさん
~ingが過去性 to do が未来性 というのはまたいずれどこかでやります。(remeber と forget と try のときに役に立つ知識になります)
お楽しみに。

2012年
05月03日
09:15
hadaさん

解説ありがとうございます。

> 「文脈上、事は述語動詞よりも前のことだということが明らかならば、わざわざ「having 過去分詞」にせず、「~ing」でOKだということ」です。

一つずつ覚えるのではなく、この方法で考えるとシンプルになりそうですね。

次の出題も楽しみにしています。

2012年
05月03日
09:46
ken14さん

今週も解説ありがとうございました。

 今週は大変有意義でした。 基本的に「述語動詞の時制」と
一致すると憶えておけばいいんですね。
 それと述語動詞によって、意味が過去を表すこと。

 それに、追加の質問での回答・・・

 なかなか手ごわいです。単純に考えていたのですが、自分の
浅さを実感します。

 また次回の質問をお待ちしております。

2012年
05月03日
11:31
neginohanaさん

>>3 mouthbirdさん

<たぶん
<「私は(昔)泥棒だったということを認めている」
<の意味で書かれたと思います。

はい、そうです。
日本語訳が直訳でなくてすみませんでした。

捕まえられた泥棒が「はい、確かに私は泥棒です」と白状している場面を想定しました。

追加の説明ありがとうございます。
やっぱり、「なんでも公式どおり」というわけではなく、文脈によるのですよね。

2012年
05月03日
13:25
popoyuriさん

何よりもわかりやすいです。
他の方々の質問のおかげでよりしっくりきました。
いつもありがとうございます。

2012年
05月07日
19:21
ノロイさん

このhave、「経験」とも考えられますか??

popoyuriさんのおっしゃる通り,他の方の質問はとても勉強になります。
ありがとうございましたウィンク

2012年
05月08日
18:26
mouthbirdさん

>>4 hadaさん
いえいえです。
そのようにシンプルに考えるほうがいいかもですね。

>>5 ken14さん
いえいえです。なるべく「考えていただけないか」と思って問題を作成しています。
のでお役に立っているのではないかと思います。

>>6 neginohanaさん
いえいえです。
文脈によるとは思いますが、でも admit などが出てきたときは、一瞬緊張するといいと思います。

>>7 popoyuriさん
いえいえです。
私自身も鋭い質問で勉強させられます。

>>8 Itaponさん
う~~~~ん、少なくとも現代英文法では「これを経験と捉えている説明」は見当たりません。
どんな文法書・文法解説書でも「原則、述語動詞の1つ前の時制」と説明しています。
「述語動詞の1つ前の時制を表す動名詞は、原則的に having+過去分詞」と覚えたほうが実用的だ…と私は思っています。

1番~9番を表示