Q-Eng

娘の毛蟹は今年もセンター試験を受けた。
監督の先生は４～５人。一人はアラブとイタリアを混ぜたようなダンディーな外国のおじさま。日本語話せるのかな・・・。

日本人のおじさん先生が説明を始める。
「これから、ひゃいふするのは・・・・、え・・・・ひゃいふ・・・ひゃ・・・ひゃいふするのは・・・・・」

・・・・・・ひゃいふ・・・？多分「配布」って言いたいんだよね・・・・？なんでこんなにかみつづけてんの？先生、大丈夫かな。でも、「配布」より、「ひゃいふ」の方が言うのが難しいと思うけどね。

日本人の先生が言う。
「では、受験番号を書いてください。・・・・・・・・・」
みんな受験番号を記入する。
教室を回っていたダンディーなおじさまが言った。
「君、もう鉛筆を置いて。」
！！！！！！
なんと滑らかな日本語！この人なら何も噛まずに「配布」の説明ができたに違いない！

試験が始まった。
生徒の一人が手を挙げる。
「先生、トイレに行きたいんですが。」
ダンディーなアラブイタリアン（？）の先生が言う。
「じゃあ、私が一緒に行きましょう。」
おお～。なんと滑らかな日本語。すばらしい～。


思い出すのは中学１年の時のＡＴＬの先生。
まるっきり日本人の顔。頭が丸坊主で、お坊さん？
これで英語の先生？
先生が自己紹介を始める。
「マイネイムイズ　ネッシー」

はあああああああ！！！！！
ネッシー？
よく見ると、とっても人のよい丸顔のかわいいネッシーみたいな顔だし・・・・。
先生、黒板にサラサラと漢字を書き始める。
「根岸　ジョン（だったかどうかよく覚えていないが）　秀雄（だったかどうかよく覚えていないが）」

へ？漢字？日本人名前なのに外国人の名前が入ってる・・・。何なのこの先生・・・・。

その頃の毛蟹は、日系アメリカ人などと言う存在をまったく知らず、この謎に１日中頭を悩ませたのであった。
ちなみにこの先生、日本語がペラペラであまりにも日本人の生徒の中になじんでしまっていて、誰も英語で話しかけることは無かったっけ。

ああ、とにかくセンター試験。頑張らなくちゃ。