男も女も中年過ぎともなると、スマートな体型を保つのはなかなか難しい。運動をしないで暴飲暴食が重なると、たちまちビール腹やオバサン体型になりかねない。
ところで、このスマートという言葉、日本ではこのように体型の事に用いられることが多いが、英語のsmartは意味合いが違う。体型よりも、頭がいいことに使われるのがふつうだ。とりわけ「知性がある」の意味合いが強い。「頭が切れる」という場合はsharpの方が適切だ。一般的に頭がいいということを表すにはcleverがよく使われる。「機転が利く」ならquick-wittedだ。
smartが見た目の印象の意味に使われるのは、体型というよりも、服装などの外見について「おしゃれな」とか「あか抜けた」と言うような場合だ。
では、日本語のスマートにあたる英語は何だろう。
贅肉が全くなくて均整がとれている、という意味ではfitがいい。ほっそりしていることを強調したいのであればslender, slim, leanなどといった単語のどれかを使うといいだろう。しかし、無理なダイエットで異常に痩せているのは、このどれでもないよ!
では、スマートな人も、それほどでもない人も、次の5つの文を英訳してみよう。
① 新しいスーツを着るととてもあか抜けて見えるよ。
② 彼には知性がある。
③ 彼女は機転の利いた答えを返した。
④ ジャックはとても頭が切れる。
⑤ 年を取ってもスマートでいてくれよ。
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