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あーすんち2 毛蟹娘の育て方・・・実践編
娘の毛蟹がクラブでスキーに行った時、家に在った使わないスキーズボンを、友達Kちゃんに貸してあげた。
Kちゃん 「あ、あのさ~。親がさ、これお礼にお母さんに渡してって。」
Kちゃん、スキーズボンとお菓子の箱の入った袋を毛蟹に渡す。
毛蟹 「あれ、別にお菓子よかったのに。でも、ここで断るとKが困るよね。」
Kちゃん 「うん、困る。」
毛蟹 「じゃあ、遠慮なくいただきます。ありがとね~。」
その報告を聞いて
母 「あら、じゃあお礼のメールをKちゃんのお母さんに送らなくちゃ。あとで、携帯貸してね。Kちゃんに、”お母さんに見せて下さい”って、お母さん宛てのメール打つから。」
娘 「いいよ。」
母 「あ、でも、毛蟹ちゃんが私の代わりに打ってよ。出来るでしょ?」
娘 「うん。いいよ。」
夜、娘の携帯を見せてもらった。
<毛蟹からKちゃんへのメール>
どうも、毛蟹の母です。
娘がいつもお世話になっております。
スキーウェアはたまたま家に在った物ですからお気になさらずともよかったのですが、お菓子ありがとうございます。
今後とも、Kちゃんと宜しくお願いします。
うん。マアマアかな。80点位か。
しかし母が高校生の時にはこんな言葉は一言も出てこなかった。毛蟹は高校時代の母を超えたか。
<Kちゃん(のお母さん)から毛蟹へのメール>
いえいえ、本当にお世話になりました。ご丁寧にありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
申し訳ございません、Kちゃんのお母様。
このメールは娘が代わりに打ったものでございます。
でも、気持は同じでございますので、どうかお許しくださいませ。
娘はやがては社会人になる。
挨拶は基本中の基本である。しかし、これが意外にできない。なんと言えば良いか分からない。
夫などは典型的である。いつも言葉に詰まっている。
だから、母はこうして娘に実践をさせ、経験を積ませているのである。(決して面倒臭がっている訳ではない。)
母の言っていることを聴いているだけでは、いざ自分が使う時に不安になる。
こうして何回も使っていれば、応用も利くようになる。
決して100点満点ではない。
しかし娘に必要なのは、今100点を取ることではない。
社会人になった時に95点になれば良い。
母はいつもこの言葉を忘れないようにしている。
「やってみせ 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
山本五十六の言葉である。
やはり上に立つ人は違う。
ついでにこれも山本五十六の言葉である。
「苦しいこともあるだろう 言い度いこともあるだろう 不満なこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう 泣き度いこともあるだろう これらをじっとこらえてゆくのが 男の修行である」
最後の「男の修行」を「親の修行」と変えたい。
そして「親の修行」とは、苦しむものではない。
今の苦しさを未来の喜びに変える事である。
いつもアニメに突っ込む母も、実は真面目に人生を考えているのである。
・・・・・・・・
あ、駄目だ!
また、今娘が見ているアニメに突っ込みたくなってしまった!!
テレビの声(織田信長) 「わしの前に人は無く、わしの後ろに人は無し。」
母 「え~!じゃあこの人、どうするの?日本を支配しても自分一人じゃない!一人で何するの?意味ないじゃない。」
・・・・織田信長はこの矛盾に気付いているだろうか?
人は活かしてこそ意味のあるもの。
アニメを見終わった毛蟹が、脇から母の日記をを覗いて言う。
「で、山本五十六(やまもと ごじゅうろく)って、誰?」
(注)山本 五十六 (やまもと いそろく)
新潟県長岡市の生まれで、太平洋戦争時には、連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃を指揮した人物。
明治17年(1884)、儒学者の家系に生まれた高野(山本)五十六は、聡明で、中学の頃からベンジャミン・フランクリンを尊敬、猛勉強するなど広い視野をもっていた。
旧長岡藩家老・山本帯刀家を継ぎ、旧会津藩士族の娘と結婚。
文武両道、質実剛健、常在戦場の長岡らしい精神に磨きがかかる一方、石油や航空に早くから注目。リンドバーグの大西洋横断にも触発され、特に航空の重要性を力説。太平洋戦争開戦時、その先見性を世界に実証した。
開戦にはあくまでも反対だった。「この身滅ぼすべし、この志奪うべからず」と、わが身の危険を省みず、日独伊三国同盟に断固反対した姿勢は、人々を愛し、郷土を愛し、慈愛の心を強く保っていたからこそである。
だが、その意に反し連合連合艦隊司令長官として未曽有の大戦争の指揮をとった。
昭和18年(1943)ブーゲンビル島で戦死。
「山本五十六記念館」より引用 (一部他のサイトの文章も加えてあります。)
http://www.nagaokacci.or.jp/kankou/html/p4_yamamoto.htm
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