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「君の名は」(このタイトルが分かる人はどのくらいいるかな)
娘の高校は9月の最初に文化祭がある。各クラスが出し物をするのだが、テーブルや暗幕など必要な物の貸し出しの管理や手続き、その他問い合わせなど一手に生徒会が引き受ける。娘は生徒会の手伝いをしていたので、夏休みはほとんど生徒会室にいた。
3年生はどのクラスも劇をやるので、夏休みは劇の衣装をつけ、毎日練習に熱が入る。だから衣装をつけた生徒達があちこちにいる。
8月のその日も、娘はいつものように生徒会室にいた。そこに、ジーンズにブーツ、白いシャツにベストを着た男子が現れた。その生徒を見て、ああ、劇の練習をしているんだな、と娘は思った。
男子 「暗幕をもう何枚か借りたいんですけど。」
娘 「はい、何枚ですか。」
男子 「あと○枚欲しいんですけど。」
娘 「はい。分かりました。えっと・・・・・」
娘は書類に必要なことを記入しながら尋ねた。
娘 「どちら様ですか?」
するとその男子は答えた。
「僕の名前は、ジョン・スミスだ。」
ジョン・スミス君、そう答えると、さっそうと生徒会室を後にした。
娘 「は・・・・・?え・・・・?」
娘は、どのクラスか尋ねたのだが・・・・・。
9月の文化祭。
私は3年生のあるクラスの劇を見た。ヒロインがイギリスからやって来た船乗りに尋ねる。
「あなたの名前は?」
彼は答える。
「僕の名は、ジョン・スミスだ。君の名は?」
「ポカホンタス」
確かに、ジョン・スミス君、ジーンズにブーツ、白いシャツにベストだった。
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