Audibleで聴きました。
これは「Crispin」の続編です。
「Crispin」は紙の本でも買ったのですが、途中からめんどくさくなって、Audibleで繰り返し聴くだけで済ませてしまいました。それでもだいたいのストーリーは掴めたので。
「Crispin」
貧しい村に母と二人で暮らしていた少年は、母が亡くなるとなぜか村の長(?)たちに命を狙われるようになる。村でただ一人の味方だった神父jは彼の隠されていた名前Crispinを伝え、村から逃げることを勧める。出発直前に彼の出生の秘密を打ち明けようとしたのだが、神父はその前に殺される。
一人で村を脱出してさまようCrispinは、大男のジャグラーBearと出会って拾われる。母の形見の十字架に刻まれた言葉を彼は読めなかったが、Bearは読み、どうやらCrispinは最近亡くなった為政者の隠し子らしいとわかる。
Bearは初めCrispinを家来にして拘束するが、やがて罠を仕掛けてウサギを取る方法や、リコーダーの吹き方を教え、彼の弟子にする。友情が芽生えてくる。
BearはCrispinを伴って大道芸をしながら町から町へ進んでいく。Crispinの追手を気にしながら。
目的地の首都(?)についた時、Bearは実はスパイだったとわかる。そして捕らえられてしまう。
Crispinは命をかけてBearを救い出し、二人で脱出する。
「Crispin: At the Edge of the World」
自由を得たはずだったのに、Bearは今度はかつての仲間からも裏切り者として命を狙われ、大きな傷を負う。
Crispinは彼と逃げる。
森の中で暮らす不思議な老婆と口に奇形(口唇口蓋裂)がある少女に出会い、かくまってもらうとともにBearの手当もしてもらう。
老婆は産婆として近くの村の女性の出産を手伝いに行くが、トラブルとなり難産で母子とも死んでしまう。怒った夫やその村の人達は老婆を殺してしまう。
様子を見についていっていたCrispinは少女とともにBearの元に逃げ帰る。
Bearはその少女も連れて逃げる決心をし、3人で逃げることにする。
ほとんど口が聞けなかった少女に発音を練習させ、彼らの中では意思疎通ができるようになる。次第に3人の絆が強くなり、本当の家族のようになる。
南へ向かい、Crispinたちは生まれてはじめて海を見る。そから船に乗せてもらい、イングランドを脱出することにするが、途中嵐に遭い、船乗りたちは全滅。
Crispinたち3人は一緒に体を縛っていたため助かった。
そして流れ着いた岸に上がると、そこはフランスだった。そこでイングランドの軍隊に出くわし、拘束される。彼らは途中の村で略奪をし、Crispinたちはショックを受ける。
Bearも昔は兵士として同じようなことをしたと告白する。
その軍の狙いは教会に隠してある宝を略奪すること。そこに入り込むために体の小さな子どもを使おうとしていたのだ。
彼らはBearを人質にして、少女にその危険な役割を押し付ける。Bearは、自分はもういいから二人で逃げろと言うが、少女とCrispinは一旦兵士たちの言うとおりにしてからBearを救おうとする。
そこですごい攻防があり、結局Bearは死んでしまうことに。
Crispinと少女は泣く泣く穴をほってBearを埋葬し、二人で旅立つ。
最後の方の激しい戦いは、この作者の定番。私はもう3冊めなので、またクライマックスが来たな、と思ってしまった。
今回、心に残った言葉が2つあります。
自由を求め続けるCrispinに、Bearが言った言葉。
Freedom is not just to be but to choose.
少女に話し方を教えているときに、BearがCrispinに言った言葉。
A loving heart hears more than ears.
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