●多くの得意な人が文法を嫌がる理由
私にとっては
↑これが謎でした。私はちっとも嫌ではなかったからです。むしろ文法のおかげで英語の成績が上がったのだから、こんな良いものはないと言ってもいいくらいです。
前回
http://q-eng.com/diary/22106
の結論で↓
英語が得意な人は、文章を丸ごと覚える能力に長けているんだ!
→覚えている例文をデータにしているから、文法がそれほどいらないんだ!
ということが分かりました。彼らには英文法が必要でないのは分かるけど、「
そんなに文法を嫌がることはないだろうに」と思っていたのです。
これがなぜなのだろう、と思っていました。
私はだいたい次のような理由だろうと推測していました。
・文法なんか考えなくてもカンで大体当たる・分かるから。
・カンで解くと間違えることがあり、それに腹が立つから。
・カンで解いて間違った問題の解説を読んでも、意味が良く分からないから→だからまた類似問題を間違える→嫌になる→間違える…の無限ループになる。
・文法の説明を聞いても、正直良く分からないから。
これらは的を得ているとは思います。ですが、もう一つ重要な要素に気が付きませんでした。
前回、英語の民間試験導入に賛成している英語がものすごいできる高2のゲーム仲間の意見を載せました。この彼の話です。
ある時、彼は「文法はつまらない」と言ったのです。そこで私は彼に「どうして文法をつまらないと思うのか?」と聞いてみたのです。そしたら返事は意外なものでした。
↓
「
益が少ないから」
私は最初↑この意味が全然分かりませんでした。
色々聞いてこういうことだと理解しました。
↓
⇒長文は内容があって面白い。
けれども英文法にはそういうことがない。だから英文法はつまらない。
●
長文にはそれなりのテーマなり、意見なり、面白エピソードなどがある。それを楽しむのは面白い。
けれども英文法にはそんなものがないので、つまらない。
ということだったのです。↑これに私は全く気が付いていませんでした。
こういう要素もあるんだなあ、私はびっくりしました。皆様はどうお感じになるでしょうか?
ちなみに、この彼は「文法は重要だ」と思っている人です(英語ができる人には珍しいと思っています)。彼曰く「リーディングで正確な意味合いを知るには文法は絶対必要。ライティングの学習ではもっと必要」と言っていました。
彼は「文法はつまらない」と言ってても、文法自体はちゃんと学んでいるのです。たまに私に文法の質問を投げかけます。徐々に質問が高度になってきました。今はまだ若干私のほうが文法力は上ですが、来年になったら彼にきっと追い越されると思います。
次回はまた本筋に戻ります。金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義です。この続きは来週の
月曜日です。
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