大学時代の終わりごろの結論2:多くの英語の先生が生徒に文法の重要性を説くケースが少ないため。
前回の結論↓
英語が得意な人は、文章を丸ごと覚える能力に長けているんだ!
→覚えている例文をデータにしているから、文法がそれほどいらないんだ!
英語が苦手な人は、文章を丸ごと覚える能力に長けているんだ!
→例文データが頭に入らないから、文法で単語を繋げ合わせる方法が必要なんだ!
↑これを踏まえた話です。
普通英語の先生になる人はどういう人かを考えてみましょう。
英語が得意な人ですね。いや、ちょっと酷い言い方をすると、「英語しかできない人」が普通英語の先生になるのではないでしょうか? 例えば、英語も数学もできる人なら、職業として「英語教師」を選ぶでしょうか? まったくいないわけではないでしょうが、限りなく少ないでしょう。
つまり
英語教師のほとんどは
→覚えている例文をデータにしているから、文法がそれほどいらない
という人(=
例文派)ばかりになっている。
したがって、
→多くの英語の先生が生徒に文法の重要性を説くケースが少ない
という具合になっていると思うのです。
よって
→
「英語が苦手な生徒さんに必要な文法」を教わりにくい土壌が成立してしまった
のだと思います。
※次回はちょっと派生的な話をします。
例文派の多くは、文法を嫌がるのです。なぜ彼らは文法を嫌がるのか、私はある程度は分かっていたつもりでした。しかし最近になって別の理由もあることを私は知りました。最近になって私が知り得たことも踏まえて、次回は「なぜ例文派の多くは文法を嫌うのか?」について書こうと思います。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義です。この続きは来週の
月曜日です。
(↓Q-Eng連載分の目次はこちら)
(アルク連載分の目次は
こちら