前回このように書きました。
「英語の大学入試改革」に賛成していらしゃる方々は大きく分けて2通り。
1・英語がかなり得意な方々(社会人・高校生を含む)
2・英語が全くできないのに(ので)、子供は英語ができて欲しいと望む大人
前回は1のみについて書きました。
今回は
2のみについて書きます。
2・英語が全くできないのに(ので)、子供は英語ができて欲しいと望む大人
自分が英語が話せないのは、完全に「教育制度のせい」だと考えるタイプです。自分たちの世代は、4技能なんかが中心ではなかった。
読むのばっかりだった。だから喋れないのは当たり前だ、と考えているわけです。
じゃあ「読むのはできたんですよね?」と私はよく聞きます。すると彼らは大体苦笑いします。読むことばかりやらされたのに、こういう人たちは読むのでさえ苦手だったはずです。
読むだけでも大変なのに、書く、喋る、聞く、と全部を要求されるのが今回の入試変革です。
子供がどれだけ大変なのか、推して知るべしなのです。
でも、彼らはそういうことを考えられません。
だって
自分はもう英語の勉強をしないからです。
それでも彼らは
【自分が英語が話せないのは、完全に「教育制度のせい」だと考えるタイプ】です。
((なんかよくわからんが)喋るように訓練されてないのが悪い!)
ぐらいにしか考えていないと思います。
だから彼らは、「英文を読むことすら苦手」だったんだと私は思います。
英文を【読む】ことすら苦手だったんだから…
⇒彼らが子供に戻って
「英語を【喋る」ことだけやらされ」ても、おそらく彼らは「英語を【喋る】ことが苦手」になったと思います。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義です。次回は来週の
月曜日です。
(↓Q-Eng連載分の目次はこちら)
(アルク連載分の目次は
こちら)
コメント