(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))
私は as が嫌いだった…『asの訳し方』(解答編)
こんにちは。旧チャンネルブログの流れを汲む日記の水曜日がやってきました。
今週は解答編です。
今週もたくさんの方からのコメント、どうもありがとうございました。m(_ _)m
as は、やはり、得意な人には簡単に思えるようですね。簡単だと思ってコメントを回避されたかたもいらっしゃいました。
この問題を私が出題したとき、「不定詞の問題出題時と似ているかも」と思いました。ある点で「共通点があるかも」と思ったのです。
不定詞は、私みたいな「英語が(もともと)スーパー苦手」な人にとって『訳すのにとても困る』ものです。しかし、最初から得意な人はそうでもない。なんとなく訳せてしまう。
同じように
as も、私みたいな「英語が(もともと)スーパー苦手」な人にとって『訳すのにとても困る』ものです。しかし、最初から得意な人はそうでもない。なんとなく訳せてしまう。
↑こうではないかと、思いました。
to不定詞は…
得意な人にとっては⇒規定なんかされなくても自由な発想で⇒毎回正しく意味が取れる
という事情だったようです。。
ところが
苦手な人にとっては⇒規定されないまま自由な発想で考えると⇒毎回間違った意味で捕らえる
となってしまうのです。
↑ここに1つの問題があります。得意な人は「↑この事実を認めてくれない」のです。
得意な人は<自分が「なんとなく出来る」ものは、誰でも「なんとなく出来る」と思ってしまう>のです。
そして!(ここが肝心なのですが)
普通「英語が出来る人」は、みんな「なんとなく出来る【だけ】」なわけです。
私みたいな「(もともと)英語がスーパー苦手」な人は「得意な人に英語」を習います。(英語が苦手な人に英語を習う人はいません)
私が高校のときのことです。
得意な人(先生)に、「不定詞を毎回間違って困る!!!(ToT)」と窮状を訴えました。
すると返事は↓こうでした
「嘘つけ! 簡単だろうが! なんとなくできるだろうに!」
「勉強不足なだけだ! もっと勉強しやがれ!」
私は自分なりに精一杯やって窮状を訴えているのに!
(ToT)
私はこうして英語がさらに嫌いになったのです。
ところが、浪人の時のことです。上の15個の訳例を教わりました。それだけです。
そしたらどうでしょう?⇒「あっという間に」不定詞は間違えなくなりました。
ようするに
苦手な人は「訳例を規定される」と⇒間違えなくなる
のです
前置きが長くなりました。
ようするに、
私は
as も(to不定詞の訳例のように)、「訳例を規定」してもらったら⇒間違えなくなった
のです。
というわけで、苦手な人のためにas の訳例を規定します。
as の訳例⇒「ので・ながら・ように・とき・として・つれて・だけれども」
この7つしかないのです。(私が浪人したとき、早稲田予備校の師匠の1人「川田拓矢先生」に教わりました)
まずは、この7つにしたがってまずは解答です。訳例を作りましょう。
先週の問題↓
次の as を使った英文の訳を作りなさい。
1、As he was very tired, he went to bed early.
彼はとても疲れていたので、彼は早く寝た。
2、He sang as he walked along the river.
彼はその川に沿って歩きながら歌を歌った。
3、You should do as you are told.
あなたは言われたようにするべきだ。
4、You will see his house as you cross the bridge.
橋を渡るとき、彼の家が見えるでしょう。
5、As your doctor, I advise you to eat less.
医者として、私は食事の量を減らすことを忠告する。
6、Mayumi became beautiful, as she grew up.
まゆみは成長するにつれて美しくなった。
7、Strong as he is, he wants to be much stronger.
彼は強いけれども、もっとより強くなりたがっている。
単独のasは「ので・ながら・ように・とき・として・つれて・だけれども」の7つしかないのです。だから、最悪は「この7つを当てはめて、1番しっくりくるのが正解」と出来るのです。
私なんかは、これで浪人時代は乗り切りました。そういう意味では「この7つを覚えれば十分」と言えなくはないと思います。どうでしょうか?
ここまではよろしいでしょうか?
さて、ここからは「この7つ識別」を考えます。1つ1つ当てはめても良いですが、もう少し確実な方法を考えましょう。
(1)「形容詞+as+主語+動詞(主にbe動詞)」の形かどうか調べる。(←この形でなければ(2)へ進む)
「形容詞+as +主語+動詞(主にbe動詞)」の形ならば、訳例は「だけれども」に決定!
(2)「as+主語+動詞」…では【ない】かどうか調べる。(「as+主語+動詞」だったら(3)へ進む)
「as+名詞」だけであり、「動詞がない」形のはずである。この場合、訳例は「として」である。(例外あり(2つ):「ような」となる場合がある。しかしこれは such as 「~のような」の such が省略されたケースである。/ 明らかに「として」でおかしいケースがある。このケースの訳例は「とき」である)
(3)「as+主語+動詞」の場合、以下のように考える。
・動詞の目的語(の1つ)が欠けている場合、「ように」である。欠けていなければ(4)に進む
(4)まず「ので」と考える。「ので」と訳してピッタリする場合は当然「ので」になる。「ので」でおかしかったら(5)に進む。
(5)「ながら」「とき」「つれて」のどれかを比較し、この3つの中からふさわしいものを選ぶ。
以上の5つの工程を踏まえます。
(補足(1)のような変な形の場合、厳密に言うと「ので」になるケースがまれにある。/(3)のように目的語が欠けていなくても、「ように」になる英文もある。(5)の判定時、3つの中では変な場合「ように」である)
どうでしょう? かえって難しいような気もしますが、ちょっとやってみましょう。
1、As he was very tired, he went to bed early.
(1)ではない⇒(2)でもない⇒(3)でもない⇒おお!(4)だ!「ので」
2、He sang as he walked along the river.
(1)ではない⇒(2)でもない⇒(3)でもない⇒(4)でもない。(5)だな。う~んと「ながら」だな
3、You should do as you are told.
(1)ではない⇒(2)でもない⇒(3)かな?
you are told は受動態。
・能動態に直すと↓
主語+tell you だ! あれ? tell は「01に02を告げる」という第4文型(SVOO)の動詞だぞ!
tell you ~
↑ここに「~(目的語[O2])」がないじゃないか!
目的語が欠けている!
⇒したがって(3)だ!「ように」
4、You will see his house as you cross the bridge.
(1)ではない⇒(2)でもない⇒(3)でもない⇒(4)でもない。(5)だな。う~んと、微妙だが「とき」かな。
5、As your doctor, I advise you to eat less.
(1)ではない⇒(2)だ!「として」
6、Mayumi became beautiful, as she grew up.
(1)ではない⇒(2)でもない⇒(3)でもない⇒(4)でもない。(5)だな。う~んと「つれて」だな。
7、Strong as he is, he wants to be much stronger.
あ、(1)だ! 「だけれども」
という具合です。これで間違えなく意味を捉えることが出来ます。
どうでしょうか?
何度も書いていますが「最初から得意な人は、こんなことをいちいち考えない」と思います。「考えなくても[なんとなく]できてしまう」と思います。ですが、世の中には「なんとなくでは出来ない人がいる」のです。なんとなくできない人は、こうやってやって初めて意味が導き出せるのです。そうしないと「間違ってしまう」のです。
「なんとなく出来てしまう」みなさん! どうかこの「事実」を認識していただければと切に願ってやみません。(ほとんどの英語が得意な人は「自分には当てはまらない」という理由で、この「事実」を否定してしまうことに、私は憤慨しているのです。)
さて、私のぼやきはこれくらいにして、もう少し、この「単独 as の正体」を考えましょう。
実は↓この5つは
「ので、ながら、とき、つれて、だけれども」
は、文法上「接続詞」です。必ず「主語と動詞」が後ろに付きます。
実は、↓この5つには意味上の「共通要素」があるのです。
1、As he was very tired, he went to bed early.
彼はとても疲れていたので、彼は早く寝た。
2、He sang as he walked along the river.
彼はその川に沿って歩きながら歌を歌った。
4、You will see his house as you cross the bridge.
橋を渡るとき、彼の家が見えるでしょう。
6、Mayumi became beautiful, as she grew up.
まゆみは成長するにつれて美しくなった。
7、Strong as he is, he wants to be much stronger.
彼は強いけれども、もっとより強くなりたがっている。
↑この5つの意味上「共通する要素」が何か分かりますか?
実は、どれも「同時性」(同時期に起こっている)、ということを暗に示します。
1、As he was very tired, he went to bed early.
彼はとても疲れていたので、彼は早く寝た。
⇒確かに「ので」なのだけれども、彼が疲れている時と彼が寝たときは「同時期」。
2、He sang as he walked along the river.
彼はその川に沿って歩きながら歌を歌った。
⇒彼が歌っていたのとその川に沿って歩いていたのはまさに「同時期」。
4、You will see his house as you cross the bridge.
橋を渡るとき、彼の家が見えるでしょう。
⇒橋を渡るときと、彼の家が見えるのは「同時期」。
6、Mayumi became beautiful, as she grew up.
まゆみは成長するにつれて美しくなった。
⇒まゆみが成長している時期と、美しくなった時期は同じ。「同時期」。
7、Strong as he is, he wants to be much stronger.
彼は強いけれども、もっとより強くなりたがっている。
⇒彼が強い時期と彼がもっと強くなっている時期は同じ。「同時期」
いずれも「同時期」なのです。
つまり、
つまり、接続詞の as は「同時期」がバックにあるのです。それぞれ別の意味の傾向になってしまっているのです。
くしくも、Heffalumpさんが、このようなコメントをしてくださいました。
>以前、主人に威張って、
>「As you are my husband, you should help me with English.」
>って言ったら、
>「何か変。”Since you are my husband, you should help me with English.”って言った方がイイよ。」
>って言われ
なぜそうなるか? as の根源的な意味は「同時性」なんです。↑この場合「同時性」を強調するのではなく「理由」を強調したいですよね。
だったら、as よりは since のほうがふさわしいのです。
(なお、since は「ご存じのとおり~だから」というようなニュアンスで使います。一方、because は「直接的な原因は~だから」というニュアンスで使うんですよ^^;)
以上になります。いかがだったでしょうか? 今週もありがとうございました。ではまた来週~♪
コメント