<注意:まず最初に書いておきますが、現在、高校1年生でも【英語が大好き! 得意だ!】という人は、以下はピンとこないと思います。英語が得意でしょうがない人にとっては別に今までと変りませんから。しかし平均かそれ以下の生徒さんにとっては大違いなのです>
現在、高校1年生の人たちから、現在ある「センター試験」がなくなり、代わりのものになる予定なのです。英語のみならず、いろいろ変わる予定です。それだけでも大変なのですが、ここでは英語だけを考えます。
英語だけを考えると「大学受験のための外部試験」を導入する、ということになっています。ところがこれがまだはっきり定まっていない。わかっているのは
・「4技能を試す試験」
であることです。
4技能とは
・リーディング
・ライティング
・リスニング
・スピーキング
です。
今回はまずリーデイングについて考えましょう。
大学受験は今まで伝統的に「リーディング」が最重視されてきました。今でもセンター試験に拠らない私立大学の試験ならば、リーディングのみの試験です。つまり、受験英語というものは「リーディング」の対策が概ね全てだったのです。
戦前の昔から、「リーディング」の対策で、各進学校や進学塾が様々な方法を開発していきました。色々なテクニックが開発されました。早くも戦前には「英文解釈問題精構」という書籍で解釈法が提示され、戦後は「試験に出る英単語」という単語帳が開発されるなどしてきました。昔に比べると、現在のリーデイング問題は各段に難しい。単語のレベルはじょじょに高くなり、そして長文の長さはどんどん長くなって行きました。
まずこの段階でおかしい。
戦前の昔から高校生は「同じ、16~18歳」であるのに、年を追うごとに大学入試のリーデイング問題は難しくなっているのです。対策するには、50年前よりはるかに多くの英単語を覚えなければならない。はるかに長く、難しい英文に対応するために、昔よりも数多くの英文を読みこなさなければならないのです。要するに「対策する勉強時間が昔に比べて多く必要」ということです。
そして、「大学受験のための外部試験」で現在ラインナップされている試験の「リーディング問題」を見てみると…
⇒どれもこれもが、現在の「センター試験」の英語のリーディングの試験より難しい…のです。とくに単語レベルはセンターより高いのは確実です。つまり
大学入試の基準試験ではリーディングが現在よりさらに一桁難しくなるのは確実なのです。
現在の高1はこれに対応させられ(てい)るのです。
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