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mouthbirdさんの日記

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2009年
09月10日
11:33 mouthbirdさん

文法の例外細目と関係副詞that(5)最終回

シリーズ「文法の例外細目と関係副詞that」の5回目である。(1)から見てない方は(1)から見ていただきたい。
(1)
http://q-eng.com/diary/2123
(2)
http://q-eng.com/diary/2122
(3)
http://q-eng.com/diary/2121
(4)
http://q-eng.com/diary/2119




(2)英語が苦手な人の発想と得意な人の発想の違い




l. 上智短大と成蹊大の問題




前回のラストで例に挙げた問題
(3)正しいものを1つ選びなさい。
 A. We first went to the U.S.A in the year that Kennedy was assassinated.
 B. We first went to the U.S.A in the year which Kennedy was assassinated.
 C. We first went to the U.S.A in the year of which Kennedy was assassinated.
 D. We first went to the U.S.A in which year Kennedy was assassinated.
も、その次問題
(4)誤っているものを1つ選びなさい。
 A. I never forget the day which I met you.
 B. I never forget the day that I met you.
 C. I never forget the day when I met you.
 D. I never forget the day on which I met you.




も、(3)は上智短大、(4)は成蹊大学の過去問題であった。(9日の午前10:10まで(4)も上智短大としていたが、誤りでした) なお(3)の正解はAで(4)の正解はAである。




さて、この2つを「苦手な人の視点」と「得意な人の視点」で考えたい。




「英語が苦手な人にとって、この問題はどう映るだろうか?」
ポイントはもちろん、(関係副詞の)that である。




前回説明したが、
英語が苦手な人は、<私のように関係副詞にもthat があるとちゃんと覚えている>
か、少なくとも
<なんとなく「thatは万能」と覚えてしまっている>のだ!




だから苦手な人にとっては
(3)の
 A. We first went to the U.S.A in the year that Kennedy was assassinated.
は違和感なく感じるはずである。
(4)の
 B. I never forget the day that I met you.
は違和感なく感じるはずである。
したがって、上智短大と成蹊のこの問題((3)、(4))は、英語が苦手な人にとって「比較的正解を出しやすい」問題なのだ!!! that はなんとなく「あっているように見える」のだ!







ところがどっこい、英語が得意な人はどうだろう? 彼らの「違和感」の判定では、that をどう感じるだろうか?




得意な人にとっては
(3)は
that を when にわざわざ変えて、↓
We first went to the U.S.A in the year when Kennedy was assassinated.
が1番違和感なく感じるはずである。
(4)は
 C. I never forget the day when I met you.
が1番違和感なく感じるはずである。




したがって、この問題((3)、(4))は、英語が得意な人にとって「比較的正解を出しにくい」問題なのだ!!! ともすれば、that はなんとなく「間違っているかもしれない」と思いがちなのだ!




得意な人は、それでも↓こう言うかもしれない。
「関係副詞のthatに関する問題はそれほど出題されないよ」
と。




そこで、関係副詞のthatの知識を問う他の大学での出題はないか調べてみた。今回の問題を出した問題集の中にもう1問発見した。それは次のような問題であった。




This is the reason(   )he goes out on sunny days.(誤り1つ)
 A.why B.how C.that D. for which (龍谷)




答えは B.である。C.のthatは関係副詞として使われる。当然正しい。




このように、上智短期、成蹊、龍谷 と3つの大学が関係副詞thatに関する問題を出している。しかも、これらはたまたま「たった1つの問題集」から引っ張ってきたにすぎない。全ての大学の過去問題を荒いざらい探せば、もっとわんさか見つかるはずである。




この結果、少なくとも私には、関係副詞のthat の問題は、到底「珍しい問題」とは思えない。(少なくとも同大学を志望する受験生は覚えなければならない知識であろう)







さて、ここでもう1つ考えて欲しいことがある。
関係副詞のthatを知っていれば難なく解ける、この(3)上智短大、(4)成蹊、そして龍谷がかつて出した問題だが、これらのある性質について考えて欲しい。







これらの問題は「苦手な人にとってとても有利な問題だ」と言えるのではないか?







なぜなら、関係副詞のthatが使われている英文は
 苦手な人には⇒「thatを万能。だから多分正しい、と思い易い」
 得意な人には⇒「thatは若干違和感がある。これで合っているかどうか少し自信がない」
と感じるのだ。
 
つまり
 (3)上智短大、(4)成蹊、そして龍谷がかつて出した関係副詞thatの知識を問う問題は、
  「得意な人より、苦手な人が、正答を出しやすい問題」に私には思えるのだ。
どうであろうか?




****




m. センターで問われたある関係副詞の問題




実は「センター試験」でも「関係副詞のthatに関する知識を問う問題」は過去に出されている。




しかし、さすがセンター。「苦手な人イジメ」な問題になっている。
「関係副詞のthatに関する知識を問う問題」なのに
 「苦手な人より、得意な人が、正答を出しやすい問題」だった。「関係副詞thatの知識は、苦手な人のほうが知っている」のを逆手に取った問題だった。




具体的には、92年度・第2問・問11である。
「(   )に適語を選べ」という問題で、↓こんな問題であった。




 The firemen had trouble getting to the street (   )the house were on fire.
   1.how 2.that 3.where 4.which




苦手な人は
「やった~thatだ! これを選らんで置けば、正解なはずだ!」
と思った人が多いはずである。
 「関係副詞のwhere でさえ、that は関係副詞として使えるはず」だから、that でも良いはずだ…と、実は私自身も思った。




しかし選択肢の中には where もある。だから私がこの問題を見たとき「あれ?」と思った。「センターの問題作成部会のミス? where でも that でも良いじゃんか!」と思った。




しかしセンターの問題製作部はそんな生易しい集団ではない。正解は where のみ。that はこの場合、正解にはならない。




なぜか?




↓私のマンガの説明をよく見てもらいたい。
http://www.h2.dion.ne.jp/~e-kirai/sample_r/kanpuku_that.html




「関係副詞のwhere が that と交換できるのは、先行詞が place の場合のみ」
とある。




今回のセンターの問題では、先行詞は street なのだ。 place ではない! したがって、この問題の場合、 where しか入れられないのだ!
センターの問題製作部はここまでの知識を要求してきたのだ!
 それこそ「細かい!」と得意な人でも思うのではないだろうか?




 ところがである。
それでも、この問題は「得意な人に有利」なのである。
得意な人の多くは、そもそも<関係副詞と交換可能な「関係副詞のthat」の知識を最初から知らない>という可能性が高いのだ。
 「関係副詞のthat」の知識を知らない彼らなら、この問題を解くとき、最初から「関係副詞that」を選択肢の中から「外す」ことができるではないか!




したがって、この問題は、
「thatなら大概みんなOK」と思ってる苦手な人に不利。
「関係副詞のthatを知らなかった得意な人」に有利
と言えるのではなかろうか?




実にセンターらしい問題だと、私は憤慨したものである。




****




n. 可哀想か可哀想でないか?




さて、大詰めである。




いただいたコメントの趣旨は
「関係副詞のthatは、出現頻度の低い例外細目。普通は教わらないほうが多い。教わるほうは可哀想。だからできれば教えないほうがよいのでは?」
といったものであった。




ます「関係副詞のthatに関する出題」の頻度に関してはどうだろう?「頻度は少ない」と言えるだろうか?




上智短大、成蹊、龍谷、そしてセンター。探せば他にいくらでもあるだろう。
だから、少なくとも私には「頻度が少ない」とは思えない。頻出とは言わないが、「出されても文句は言えない」ぐらいの頻度はあると思う。




そして、センターのような「超細かいケース」ではない場合、
つまり、「上智短大、成蹊、龍谷で出たような問題」の場合、




 「得意な人に不利! 苦手な人に有利!」




と言えると思っている。
関係副詞のthat は、得意な人の場合知らない人が多い反面、(学年最下位のアンポンタンの私のような)苦手な人でも知っているケースが多いのである。(少なくとも「万能」っぽく見える) その結果、




関係副詞のthatの知識を問う問題は
「得意な人は間違える確率が高く、苦手な人は正解する確率が高い」のだ!







ここで、また「掛け算オリンピック」のたとえ話を持ってくる。
前に↓こんな話をした。




・マウスバードは、
…なぜか、ポカミスで11×13の答えを間違えた。その結果、掛け算オリンピックの上位に名を連ねられなかった。ただし、もちろん楽勝で40点以上なので、膨大な宿題は課されなかった。




・算数が苦手な人は
…11×13は筆算で正解を出せた。しかし他の問題を多く間違えたために、39点だった。40点以上ではなかったので、膨大な宿題が課された。




この場合
「マウスバード」と「算数が苦手な人」とでは「どちらが可哀想」と言えるだろうか?




・・・




私には「算数が苦手な人」のほうが可哀想に思える。「マウスバード」に対しては、ちっとも可哀想とは思えない。




・「マウスバード」は、日ごろ「22×20を覚えよう!^^」とかほざいていたくせに、間違えてやんの! うわ~ははは! ザマアミロ~~~! ザマアミロ~~!!! Ψ(`∀´)Ψ
可哀想? なんで? 膨大な宿題な課されなかったマウスバードがなんで可哀想なんだ? フザケンナ!
と思う。




・「算数が苦手な人」に対しては、
惜しい! 20点も取れそうになかったのに、39点まで取れた。よく頑張ったじゃないか! でも取り決めは取り決め。膨大な宿題をやらざるを得ないのだろう。。。。可哀想に。。。。。。




と思う。







これを、今回の「関係副詞thatの問題」に当てはめる。







・英語が得意な人は、
…「関係副詞thatの問題」の答えを間違えた。その結果、成績が最上位にはならなかった。ただし、もちろん他の英語の問題で高得点なので、合格した。




・英語が苦手な人は
…「関係副詞thatの問題」で正解を出せた。しかし他の英語の問題を多く間違えたために、不合格だった。





この場合
「英語が得意な人」と「算数が苦手な人」とでは「どちらが可哀想」と言えるだろうか?




・・・




・「英語が得意な人」は、日ごろ「ネイティブの感覚を覚えよう!^^」とかほざいていたくせに、間違えてやんの! うわ~ははは! ザマアミロ~~~! ザマアミロ~~!!! Ψ(`∀´)Ψ
可哀想? なんで? 合格した得意な人がなんで可哀想なんだ? フザケンナ!
と思う。




・「英語が苦手な人」に対しては、
関係副詞thatの問題はあっていたのに。不合格。。。。可哀想に。。。。。。
と思う。




・・・・・・・・・







私は知っている。
「一部の英語が得意な人」が、「ネイティブらしくない表現を嫌うこと」を良く知っている。
ネイティブっぽくない表現を知らなくても、合格できることも知ってる。




だから、彼らが「ネイティブらしくない表現を教わると『腹が立つ』」ことも知ってる。
「ネイティブらしくない表現が出題されると腹が立つ」ことも知っている。




しかし、だからと言って、私は彼らを一向に「可哀想」とは思えない。なぜなら彼らはいつも成績が優秀だからだ。他の問題で、苦手な人よりはるかに点数を獲得しているに決まっている。







一方、英語が苦手な人は「関係副詞のthat」を教われば、すぐにこれは覚える。「なんでも that はイケル! ラッキー!」とすぐさま覚えるはずである。
そして、(偶然だが)この関係副詞のthat を覚えていれば、「普段、自分たち(英語が苦手な人)をバカにしている英語が得意な連中がこれを間違え」て、彼らを嘲笑できるチャンスが生まれるのである。




「関係副詞のthat」1つあっていたぐらいでは合格には程遠い。トータル的に見れば、得意な人にバカにされてしまうが、




しかし、私は、苦手な人にはせめて
「関係副詞のthat」の問題に正解を出すことで、得意な人に一矢報いて欲しい
のだ。







あなたはどう思うだろうか? 




・(いつも成績優秀な)英語が得意な人が「関係副詞のthat」をわざわざ習ってときにそれを不快に思う場合







・(いつも成績が悪くバカにされる)英語が苦手な人が「関係副詞のthat」を(教わった場合、喜ぶのに)教わらないことで、得意な人に一矢も報えない場合




あなたは、どちらがより「可哀想」だと思えるだろうか?







私が、可哀想と思えるのは、




 英語が苦手な人が「関係副詞のthat」を(教わった場合、喜ぶのに)教わらないことで、得意な人に一矢も報えない




という場合なのである。




したがって、私は「関係副詞のthat」を教えることは厭わない。
むしろ喜んで教えるのだ。




************************




説明は以上である。




随分長い説明になってしまった。
最後まで読んでくださった人がどれほどいるだろうか?
もし読んでくださった方いたとしたら、大変な感謝をする次第である。







それと、もし良かったらもう1つお願いがある。




「なぜ、私がこの問題1つに、わざわざこんな長い説明を緊急的に書いたのか?」という理由である。これを考えていただけないだろうか? もしこれを分かっていただけたら、私はとても嬉しく思うものである。
m(_ _)m

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コメント

1番~14番を表示

2009年
09月10日
15:33
GoodGriefさん

おお!さすがプロ。

そこまで問題を分析するんですね。



そのセンター試験の問題、関係副詞のthatを知らない(英語得意?な)私はフツーにwhereを選んでいたことと思います。

勉強になりました。ありがとうございます。

2009年
09月11日
03:44
mouthbirdさん

>GoodGriefさん

分析というつもりは私自身にはないのです。単純に私が「なぜ?」と思った理由だけ書いたものです。



「スーパーアンポンタンだった高1の私」でも知ってて「とても嬉しかった情報」を

 得意な人は「嫌がる」のが不思議だったのです。

 得意な人が「可哀想」と思うのが不思議だったのです。



勉強になったようで嬉しく思います。

また、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

2009年
09月12日
06:01
さん

3:

hada のコメント:
学生時代、先生と同じように that が何にでも使えると思って喜んだことがありました。 そして 「ただし that はダメ」 という問題で泣きました。 当時は全部 that にしてくれたらいいのに!と思っていたのですが、最近になって、that は後にくるものが予測できないので when や where、which など使い分けてくれたほうがわかりやすいのでは?と思いはじめています。 これは英語嫌いがなおりつつある証拠かも? (笑)

これで関係副詞となる that の話は絶対に忘れないと思います。 ありがとうございました。

2009年
09月12日
17:35
kirakiraginngaさん

こんにちは^^

先生の文章を読むと、いつも私の心をみすかされた気がして、ドキドキしてしまいます。

そうなんです。関係詞は苦手で、いくら本を読んでも分からず、今でも半分しか正解できません。

当然、便利なthatを使わせていただいてます。だって、とっても便利だもん♪

でも、ネイティブのかたには、不自然な表現だったんですね・・・・初めて知りました。

そもそも、「ネイティブぽい表現てなあに?訳わかんなーい。」な私には英語道は、長く遠い道のりです^^;はあ。。。。。

2009年
09月12日
21:22
さん

5:

StPaul のコメント:
大学の語学系を出た教員(英語を使用した経験が乏しい)が作る問題が高校の英語教育まで影響を与え、

社会に出て受験時代と可なり異なる英語の能力を要求され戸惑っている教え子がいる事を、

文法専門の先生、学者はすこし調べた方がいいと思う。

これは日本独特の英語だと思う。

英語の問題は全て英語で書けば少しは改善するとも思う、



それにしても、これを解かないと大学に行けない日本の高校生は大変だし、

また海外で英語圏の生活また勉強をした高校生はかなり面食らう事と思う。



St. Paul

2009年
09月13日
14:06
mouthbirdさん

>hadaさん

裏付けるご意見ありがとうございます。

助かりました。

hadaさんが

>that が何にでも使えると思って喜んだことがありました。

と書いてくださらなければ、一部の英語が得意な方は、私の見解を「嘘」と決め付ける可能性があるからです。

今では逆に感じるとは! 好きになってきた証拠だと思います。^^



>kirakiraginngaさん

裏付けるご意見ありがとうございます。

助かりました。

kirakiraginngaさんが

>関係詞は苦手で、いくら本を読んでも分からず、今でも半分しか正解できません。

>当然、便利なthatを使わせていただいてます。だって、とっても便利だもん♪

と書いて下さらなければ、一部の英語が得意な方は、私の見解を「嘘」と決め付ける可能性があるからです。関係副詞のthatはネイティブにとって不自然ではありません。立派に「正しい英語」です。使用頻度が低いだけです。念のため。



>StPaulさん

おっしゃる意味がよく分かりません。

StPaulさんの意見を、私はともかく、

第三者が見たら

「StPaulさんは、たとえ『ネイティブが使う英文』でも、それが『自分が間違った問題の英文』の場合は『ネイティブっぽくない英文』に違いない、と【決め付けている人】」のように見えるのではないでしょうか?

・ネイティブが、この手の問題を間違えるはずがありません

から。

2009年
09月13日
17:07
kirakiraginngaさん

失礼いたしました。

使用頻度が低いんですね。

今度、気をつけて会話を聞いてみようと思います。



話は変わりますけど、英語が苦手な私が、便利だからこれ一個でいいんじゃないの?て思った単語があります。

それは、a lot /lots of です。some は否定文には使わない、anyはpositiveな時には使わない、muchは数えられない時、manyは数えられる時、でもa lot はいつでもつかっていい、と説明された時、便利~!じゃあ、これだけ使ったらいいんじゃない?と思ってしまいました^^;これ、私だけでしょうか?


2009年
09月13日
17:56
mouthbirdさん

>kirakiraginngaさん
>a lot /lots of
なるほど。これも確かに便利ですね。同様に感じられるのも無理はないと思います。
ただ私の場合、これを習ったとき同時にこう習ったのです。
「多い」という意味の
much/many は⇒『くだけた言い方では主語を修飾する場合を除いて否定文や疑問文』で使う
a lot /lots ofは⇒『くだけた言い方では肯定文で使う』
というルールを同時に教わったのです。

ここから以下は、今調べて分かったことです。
much/many を肯定文で使うと⇒堅い改まった印象を持たれる(間違いではない)
a lot /lots ofを疑問文や否定文で使うと⇒普通に使える(間違いではない)
うわ~~ a lot /lots of って万能~~^^♪ と思います

それこそa lot of/ lots of は「万能」なのです。
だから、↓こうした問題で
He doesn't have (     )books.
much と many の「どちらかを選ばせる問題」はあっても、選択肢にはa lot や lots of が書いてないのは目に見えてましたw 
(テストで出題されるかどうかだけが そのとき○をもらえるかどうか、それらだけが苦手な人の関心事である)
だから、結局は「much と many の区別」を、中学当時の私でさえ、覚えざるを得なかったと思います。
あなたはどうでしょうか? 「a lot ofや lots of は万能」と思いつつ、結局 much と many の使い分けを覚えなかったでしょうか?
 関係詞の場合と違ってw

2009年
09月13日
20:59
kirakiraginngaさん

>ここから以下は、今調べて分かったことです。

>much/many を肯定文で使うと⇒堅い改まった印象を持たれる(間違いではない)

間違いではないのですか~、じゃあ使ってもいいのかしら。。。。



最近、much,many,some,anyの使い分けを聞きまして、そういえば遠い昔学生だった時に習ったような気が・・・すいません、ホントはすっかり忘れていました。えへへ。

再び文法を勉強中です。これからもよろしくお願いします^^

2009年
09月18日
09:54
さん

10:

riche のコメント:
@ kirakiraginnga さん、mouthbird 先生

> much / many を肯定文で使ってもよいか

- 肯定文における much / many の禁則性については、much と many とで幾分異なるものがあります。



1) 肯定文における many の許容度 > 肯定文における much の許容度

2) many が漠然とした多数を示すときには、許容度が高い。というより、むしろ自然で spoken / written English でともに可。



2) は、many が主語にある場合のほうが圧倒的に多いです。

Many people dislike mustard.

 (マスタードの嫌いな人は多い)

{= There are many who dislike mustard.}



ですが、下 (↓) の英文のように many が目的語にあるときも使われます。

Pollution is killing many animals.

 (汚染によってたくさんの動物が殺されている)

{= There are many animals that are being killed by pollution.}



このような漠然とした多数を表す場合と違って、「だれだれ」が「たくさん」の何か持っているというような具体性のある場合、many を使うのは不自然となります。

たとえば、

He's got many friends. / He's got many CDs. は不自然 (完全に間違いとはいえない) で、これらの英文は

He's got a lot of friends. / He's got a lot of CDs. とするのが自然です。



このことに関しては、「ジーニアス英和辞典」に詳しい説明があったので、下 (↓) に引用しました。



【much】〔語法〕

(1) too, so , as と連語する場合を除き、much を肯定文で用いるのは《正式》

したがって《略式》では通例 × I have much money. / × There's much ink in the pen. は不可

(この点肯定文における many の方が許容度が高い。すなわち I have many friends. は I have a lot of friends. より用いられることが少ないが、× I have much money. ほど不自然でない).



【many】〔語法〕

(1) 漠然と多数をいう文脈では肯定文であっても many はふつう:

Many people dislike mustard.

 (マスタードの嫌いな人は多い)

{= There are many who dislike mustard.}



〔修正(2009.9.20): 漠然と多数をいう文章では → 漠然と多数をいう文脈では〕

2009年
09月18日
10:17
さん

11:

riche のコメント:
Michael Swan 著の Practical English Usage にも該当の記述がありますので、下 (↓) に引用しました。



§357-5 much and many - not used in affirmative clauses

In an informal style, we use much and many mostly in questions and negative clauses. In most affirmative clauses they are unusual (especially much): other words and expressions are used instead.

 How much money have you got? ~ I've got plenty. (NOT <del>I've got much</del>.)

 He's got lots of men friends, but he doesn't know many women.

  (More natural than He's got many men friends ...)

 Did you buy any clothes? ~ Yes, lots. (NOT <del>Yes, many</del>.)

In a formal style, much and many are more common in affirmative clauses.

 Much has been written about unemployment. In the opinion of many economists, ...

2009年
09月19日
18:37
mouthbirdさん

>richeさん
ふむふむ。muchとmanyの違いが、可算不可算以外でもあったとは! 意外でした。勉強になります。こういうのを知ると他人に言いたくなるなあ…^^
ありがとうございました。m(_ _)m

2009年
09月19日
20:16
kirakiraginngaさん

>richeさん

漠然とした数の時に、manyを肯定文でつかうのは自然なんですね。

奥が深いです。

これからmuchとmanyとa lot に注意して、聞いたり読んだりしてみます。

ありがとうございました^^

2009年
09月20日
02:50
さん

14:

riche のコメント:
@ kirakiraginnga さん、mouthbird 先生

- 読んでいただいて、ありがとうございます。

先の投稿に少しばかり追加させていただきますね。



「友達がたくさん」「お金がたくさん」を英語で表現する際に、肯定文・否定文・疑問文ではそれぞれどういう言い方になるかを以下にまとめてみました。



Plain な言い方:

 《friends - 可算名詞》

He has a lot of friends.

He doesn't have many friends.

Does he have many friends?

 《money - 不可算名詞》

He has a lot of money.

He doesn't have much money.

Does he have much money?



このように、「可算名詞」であっても「不可算名詞」であっても、肯定文では a lot of が自然な英語の表現として使えるので、この a lot of は可算・不可算の使い分けの苦手な日本人英語学習者には助かる表現です。



それから、a lot of と同様に可算・不可算ともに使えるものには、some と no とがあります(↓)。

He has a lot of friends / money.

He has some friends / money.

He has no friend(s) / money.



おもしろいことは、「たくさん」「いくらか」「まったく~ない」という場合には可算・不可算ともに使える限定詞および限定詞相当句である a lot of / some / no があるのに、「少しだけ」という場合には可算・不可算名詞両方に対して使えるものがないことです (これがなぜかは分かりません)。この場合は、a few / a little などのように可算・不可算で使い分ける必要があります。



「友達がたくさん」「お金がたくさん」を肯定文で表現し、その英文としての自然さ・不自然さを付加すると、

He has a lot of friends / money. (正しく自然な英文) > He has many friends. (やや不自然) > He has much money. (英文として不可)

 というようになります。



それから、否定文・疑問文においては、many / much を名詞が可算・不可算かによって使い分けるというのが基本で、それがもっともプレーンな表現です。

下 (↓) のように a lot of を使うのも英文として正しい表現ですが、疑問文・否定文における many / much よりも頻度は低く、それに加えて少しだけフレーバーの加わった表現になります。これについては、「ジーニアス英和辞典」にその記述があるので下にそれを引用させて頂きました。



He doesn't have a lot of friends / money.

Does he have a lot of friends / money ?



【a lot of】〔語法〕

(1) O は可算・不可算名詞; 疑問・否定文では many, much がふつう。ただし、疑問文で肯定の答えが期待される場合や否定文を強調する場合は a lot / lots of も用いられる。



〔修正 (2009.10.11): 非可算 (3箇所) → 不可算〕

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