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mouthbirdさんの日記

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2017年
08月07日
21:59 mouthbirdさん

完了形を学ぼう!(2)

では2回目。今回は

(2)日本語に完了形に当たるものがない
(3)耳タイプの人は音声(聞き覚え)で判断しているせい(特に過去完了が正解に思えない)

この2つについてお話します。

(2)日本語に完了形に当たるものがない

今回はごく軽い一部の紹介です。私が毎回引き合いに出している例で恐縮ですが、次の2例を御覧ください。
 a. He went to Osaka.
 b. He has gone to Osaka.

2つとも日本語で訳例を考えてみましょう。
 a. 彼は大阪に行った
 b. 彼は大阪に行った
と、まったく同じでも間違いではありません。ところが、b. は「彼は大阪に行っている」としてもいいのです。なぜそんなことが起こるのか?

 完了形のほうは複雑なのです。実は

 a. He went to Osaka. 彼は大阪に行った…これは「彼が10年前に大阪に行った話」でも使える。10年前の話なので、【彼は今ここにいても何らおかしくはない】
 b. He has gone to Osaka. 彼は大阪に行った…こっちは「彼は今さっき大阪に向けて出発して、とにかく【彼は今はここにはいない/彼がここにいたらおかしい】

 という意味合いなのです。日本語の場合、こういう状況を「パチッと表現する言い方」がないのです。ところが英語にはそれがあるのです。現在完了形を使うのです。
 
 このように「完了形には、日本語にはないけれども、英語では完了形でパチッと出せる意味合いがある」のです。こうした「日本語にはない表現」を完了形は持ち合わせています。こういうところにも完了形を難しく感じさせている一因があると思います。

====

(3)耳タイプの人は音声(聞き覚え)で判断しているせい(特に過去完了が正解に思えない)

完了形が苦手な人は、↓こういう問題を良く間違えます。
 問題:次の(   )に入る適切な単語を選びなさい。
 Someone(   )already bought it by the time I went back to the store.
  a.have b.had c.has D.will have

この答えはb.had なのですが、「b.だけはなさそう」と感じる英語が得意な人は実は大勢います。
長年謎だったのですが、最近その謎は解けました。

 彼らは「音声(聞き覚え)で判断している」から

だったのです。
 実は、過去完了形という時制の英文は、他の時制の表現に比べて、圧倒的に使用頻度が低いのです。つまり

「過去完了時制の英文に触れた経験が少ない」のです。

英語が得意な人(特に耳タイプ)は「聞き覚えで判断する」ことが多いのです。
彼らは例えば
 Someone had already bought… 、Someone had already bought… うーん、なんか響きが変! だからこれは不正解だろう!
 Someone has already bought… 、Someone has already bought… うん! こっちのほうが聞き覚えがある! 響きがいい! だからこれが正解だろう!
という具合に判断し、has あたりを正解として選ぶ英語が【得意】な人がたくさんいらっしゃるのです。

 詳しくは後々やりますが、これは had が正解。hasは×。 得意な人が聞き覚えが少ないと思われる「had」しかこの場合は正解にならないのです。


===============

以上、前フリでした。

この続きは来週は月曜日の予定です。
今週は金曜日はいつものニコ生英文法講義がお休みです。(再来週はあります)


(↓目次はこちら)
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コメント

1番~8番を表示

2017年
08月16日
16:46
BlauerHimmelさん

have been to と have gone to の違い(行ったことがある、行ってしまった)
have been to ~ の意味と例文
have been to ~ は「~に行ったことがある」という経験を表す現在完了形です。
I have been to London to watch a soccer game. (私はサッカーを観にロンドンに行ったことがある。)
have gone to ~ の意味と例文
have gone to ~ は「~に行ったままである」という結果を表す現在完了形です。
My uncle has gone to Tokyo yesterday.(私のおじは昨日東京に行きました。)
最近、アメリカでは have gone to を「経験」の意味で使う例が見られます。ただ、前後関係から明白に「結果」ではないことがわかる場合であることが多く、みだりに使うと誤解をまねく表現となるので、上記の用法を守るのがベターといえるでしょう。


太字のような言い方もあります。(使わない方がいいですよ)という注意が、良心的ですね。

「アメリカでは have gone to を「経験」の意味で使う例」の訳文は、「行ったことがある」という訳になるはずですが、この参考書は、無視していますね。

2017年
08月16日
22:45
mouthbirdさん

>>1 BlauerHimmelさん
>※最近、アメリカでは have gone to を「経験」の意味で使う例が見られます。
それは知らなかったです。ご教授ありがとうございます。結果であることが多いと聞いてホッとしています。

2017年
08月18日
01:37
エリオットさん

完了形に限らず、時制そのものが難しいですね。深く考えれば考えるほど、哲学の問題に直面しているかのような気持ちになります。

a. He went to Osaka.
b. He has gone to Osaka.

aは過去形ですね。過去の事実を単に述べているだけで現在と切り離されています。過去形の例文を示す場合、私は必ず明らかに過去を表す副詞(句・節)を加えるようにしています。そのほうが指導がしやすいし、過去形の場合は「いつ」がポイントだと考えているからです。

bはいわゆる「結果」用法でしょうか。以前は「完了」「結果」「経験」「継続」と4つの用法に分けていましたが、今は「完了」と「結果」を1つにまとめて「完了・結果」にしている参考書が多くなってきました。物事が完了したら必ずその結果が出てくるわけですから、1つにまとめるのも理にかなっているような気がします。従って、have gone to~は「行ってしまった→今ここにいない」という流れになりますね。

have been to~は「~へ行ったことがある」(経験)と{~へ行ってきたところだ」(完了)の2つの意味があります。どれもbeenという過去分詞を使っていますが、これはreturn、つまり戻ってきているという前提で使っています。そう考えると、have gone to~との違いがよく理解できます。「~へ行ってしまった」はまだreturnしていないわけですから、goneを使うわけです。Geoffrey LeechはAn A-Z of English Grammar and Usageという著書で、goの過去分詞をgone、beenと表記しています。

またコメントさせていただきます。

2017年
08月18日
19:21
mouthbirdさん

>>3 エリオットさん

不思議なことに私は「過去形と完了形に関して」実はあまり難しい印象がないのです。

a. He went to Osaka
went という過去形がある段階で

↑この画像が思い浮かびます。点が「現在」とは切り離なされているので、「現在とは関係ない」ように見えるのです。今とは関係がないので、今彼がここにいてもなんらおかしくないように思えるのです。

b. He has gone to Osaka.
has been という現在完了形がある段階で

↑この画像が思い浮かびます。点が「現在」とは切り離なされていないので、「現在とは関係ある」ように見えるのです。したがってこっちは「彼は大阪に行っていて、今はここにいない」に思えてしまうのです。

ただ、
have been to と have gone to の区別は一瞬難しく感じます。通常は have been to は経験で、 have gone to が完了・結果になってしまうのが一瞬反応できないですね。

またコメントをお待ちしています。

2017年
08月20日
15:35
エリオットさん

→完了形が苦手な人は、↓こういう問題を良く間違えます。
 問題:次の(   )に入る適切な単語を選びなさい。
 Someone(   )already bought it by the time I went back to the store.
  a.have b.had c.has D.will have

時制の問題を解くときは基準になる「時」(過去か現在か未来か)をまず考えます。明らかに過去あるいは未来を表す副詞(句・節)があるかどうか確認します(ただし、この段階ではsince~やfor~は考慮に入れないで、最終的に答えを考える場合に考慮します)。過去なら過去時制、未来なら未来表現になります。どちらもなければ現在時制です。

次に主節の動詞が動作動詞か状態動詞かを確認します。動作動詞なら、単純形・進行形・完了形・完了進行形の4つが候補になります。状態動詞なら、原則進行形にはならないので、単純形・完了形の2つが候補になります。

最後に、さきほど保留にしていたsince~やfor~を考慮に入れて最終的な答えを導き出します。

上記の問題でしたら。by the time I went back to the storeより基準になる時は「過去」、主節の動詞のbuyは動作動詞なので、過去単純形(いわゆる過去形)・過去進行形・過去完了形・過去完了進行形の4つが可能です。選択肢を見ると過去時制はbのhad bought、つまり過去完了形しかありません。

a. Sandy ( ) in the library when I saw her two hours ago.
①has studied ②was studying ③has been studying ④is studying

when I saw her two hours agoより基準は「過去」で, studyは動作動詞。これより過去単純形(いわゆる過去形)・過去進行形・過去完了形・過去完了進行形の4つが可能です。③の過去進行形が正解だとわかります。他はすべて現在時制ですから。

b. We ( ) each other since we met in junior high school six years ago.
  ①were known ②were knowing ③have known ④have been known

基準の「時」を確定する場合、 since we met in junior high school six years agoは考慮に入れません。そうすると過去あるいは未来を明らかに表す副詞(句・節)がないので「時」は現在と決まります。従って①と②は除外です。knowは状態動詞です。また since we met in junior high school six years agoは継続を表すので現在完了形を使いますが、状態動詞なので④の現在完了進行形は不可となります。従って③が正解です。

こんな手順で時制の問題を解くように指導しています。完了形については、マウスバードさんと多少の違いはあれ、図を用いて指導しています。そのほうが効果があるからです。言葉だけで説明しても生徒は理解できません。できれば長文から例文を抜き出して、文脈から理解させるやり方もあります。いずれにせよ、時制は難解です。過去形は何も過去だけを表すわけでもないし、現在形でも過去や未来を表せるし、まさに言語哲学ですね。

このシリーズはとても役に立ちます。楽しみにしています。

2017年
08月20日
19:38
mouthbirdさん

>>5 エリオットさん

>完了形については、マウスバードさんと多少の違いはあれ、図を用いて指導しています。そのほうが効果があるからです。

私もそう思います。ただ図でも苦手に思う人もいるのは確かです。

もちろん、私は図を使って説明しています。私自身が図で説明されて、納得しましたから。解き方は、エリオットさんとまったく同じように考えて出しますね。こういうのが私は得意なのです。
 私にとっては・単語の意味とか思い出すほうが難しく、例文も覚えていないので参照すべき例文データも頭にない。
 だけど「時間の考え方・捉え方」だけはきちんと覚えています。きちんと覚えているのであとはそれに合わせて時制を決めるだけ。私にとっては楽な作業。ほとんど間違えることがありません。
 ただ、現在形や現在進行形でも未来を表せることがあるので、そういうのは嫌ですね。(できますけれども…) 今後もおりにふれてご覧いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

ところで2番めの問題は過去進行形だから、③ではなく②が正解ですね。

2017年
08月20日
20:40
エリオットさん

>ところで2番めの問題は過去進行形だから、③ではなく②が正解ですね。

その通りです。訂正します。

>ただ、現在形や現在進行形でも未来を表せることがあるので、そういうのは嫌ですね。

現在形と現在進行形の大きな違いは、動きがあるかどうかだと思います。

現在形は動きがないので変化が感じられません。従って、未来を表すにしても時刻表や公の行事などのような、確定した未来がふさわしいのでしょうね。現在形で不変の真理や現在の習慣などを表すのも説明がつきます。ですから、Here comes the bus.は目の前の静止画を見ているような感覚です。まさにこちらに向かってくるバスが一瞬止まってクロースアップされているかのようです。

それに対して現在進行形は動きが感じられますね。ということは変化を表すのには相性がいいということです。現在進行形で未来を表すと言っても、そんなに遠い先のことではないですね。Forestの例文を引用すると、

I'm leaving for Paris tomorrow morning.

これなどは、今まさに出発に向けて準備しているという内容も含まれます。be going to~も基本的には現在進行形でしょうか。直訳すれば、~することに向かっているところ、となるでしょうか。

いずれにせよ、現在形は静止画、現在進行形は動画、というイメージを持っています。

2017年
08月20日
21:56
mouthbirdさん

>>7 エリオットさん

>現在形は動きがないので変化が感じられません。
>それに対して現在進行形は動きが感じられますね。

そうですね。そんな感じがしますね。私にもそんな気がします。だから状態動詞は普通進行形にしないのだと思います。
またコメントをお待ちしてますね。

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