第7回から
・
耳タイプ
・
意味タイプ
の説明をしています。
今日は PPAPからなぜ「
耳タイプ」「
意味タイプ」の分類に至ったかの話をします。
私にはどうしても
「PPAP」が足し算にしか思えなかった のです。
ところが
逆に足し算にはどうしても思えない方もいらっしゃいました。
そこで私は
「
足し算に思えない人」に「
どうにか足し算に思ってもらえないだろうか」と考えたのです。
そこで、次のような「
日本語」を提示しながら説明を試みたのです。
=================
「
三菱電機ビルテクノサービス」という会社があるだろう。
これは
三菱+電機+ビル+テクノ+サービス
に感じないだろうか?
それと
Pen+Pineapple+Apple+Pen」は同じだ。
=================
これなら「足し算に思えない人」も「足し算」と納得するだろうと、私は考えていました。
ところが! そうは行きませんでした。
「足し算に思えない人」から
「三菱電機ビルテクノサービス」も
三菱+電機+ビル+テクノ+サービス
には感じない
というお返事をいただいたのです。これには私はたまげました!
「
英語のみならず、日本語の段階で、足し算に思っていないとは!!!」
そして、その次の段階がもっとたまげました。
足し算に感じない人に、次のように質問しました。
「三菱電機ビルテクノサービス」が
三菱+電機+ビル+テクノ+サービス
に感じないなら、
…どうやって「三菱電機ビルテクノサービス」の意味を把握してるのでしょうか?
と私は質問したのです。すると、私には想像できなかった返事が返ってきました。
↓↓↓お返事↓↓↓
そばにいる
他人に「三菱電機ビルテクノサービス」と
発音してもらって、
どことどこの意味がつながるか考えて全体の意味を考える。
なんだって!
なんで他人に発音してもらってそれを聞く必要があるの???!!!
私にとってはかなりの衝撃でした。
そこで別の単語(日本語)を思いつき、それも聞いてみました。
私は
では「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン」
…この意味の把握はどのようになさるのですか?
他人に発音してもらって、意味を把握されるのですか?
と訪ねました。するとお返事は、
「自分でしゃべってなんとかなるかもしれませんが、
他人に発音してもらったほうが確実です」
といった趣旨の内容でした。
ぶったまげました!!!
この人は「
耳で聞いた音声(音)から意味を構築している! 」
と私は理解したのです。
一方
私はそうではない。完璧な足し算。
三菱電機ビルテクノサービス
は
三菱+電機+ビル+テクノ+サービス
(三菱さんが作ってる 電機の会社が関係している ビルに関する テクニカルな サービス業)
代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン
は
代打+逆転+サヨナラ+満塁+優勝+決定+ホームラン
(代打による 逆転した サヨナラ(終了)になる 優勝を 決定する ホームラン)
と、このようになる。
これはどちらかと言えば【目】で意味を把握している。
それに対して、
足し算に感じない人は【耳】から意味を把握しようとしているのではないかと思ったのです。
なので当初は「
耳タイプ」「
目タイプ」と個人的には呼んでいました。
もしかしたら、「意味タイプ」は「目タイプ」と呼んだほうが良いのかもしれません。
というのは、どうやら
耳タイプの人は「言葉の意味を画像でイメージしない(しにくい)」ということがわかったからです。
実は、
強烈に「どうしてもPPAPが足し算に感じない」という方がいらっしゃいまして、彼を納得させるために「
視覚」に頼ったらそれなりに上手くいったのです。
最初は、私は彼に一生懸命に「言葉」で説明しました。しかしどうしても話が噛み合わない。これは
「
ペンやリンゴの画像が(耳タイプの)彼には映っていない(想像していない)所為なのでは?」
と私は考えたのです。
そこで、私は「PPAPが足し算に見える理由」という動画を作成しました。
これを彼はご覧になって下さいました。そうしたら、ようやく彼は私の「足し算の感覚」を分かってくださったようです。
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「言葉(1つの単語)に対する反応は、個々人でこんな「差」があるのか!!!!」と私はぶったまげたのです。皆様はどうお感じになったでしょうか?
金曜日は【ニコニコ生放送】による文法講義放送です。この続きは来週の
月曜日です。
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