前回(第7回)から
・
耳タイプ ・
意味タイプ
の説明をしています。
今回は、私が発見したこの2つを発見したきっかけとなった有名な動画から紹介します。
この動画であなたが・
耳タイプなのか・
意味タイプなのかが分かります。
それはなんと、去年流行ったピコ太郎の「
PPAP」(
pen-pineapple-apple-pen)だったのです。
見たことがない人がいるかもしれないので、一応動画を貼り付けます。
この「
pen-pineapple-apple-pen」という単語?を皆様どのように感じますでしょうか?
私にはこれが「それぞれ1つ1つのものが繋がって
合体したもの」に感じるのです。
こんな感じの【
足し算】
pen+pineapple+apple+pen=pen-pineapple-apple-pen
に感じるのです。
私は「この動画を見た人は全員↑こんな風に
足し算に感じているだろう」と思っていました。
ところがどっこい!
「そんな風に足し算には微塵も感じない」人が何人も見つかったのです。
「そもそもなぜ足し算なのかわからない」などの意見をたくさんもらいました。
そして、その後の調査により、このように「
足し算に感じない人」は概ね「
リスニング能力が高い」ということが分かりました。
足し算に感じない人はどのように感じるかというと、
↓
・足し算とかそういう話ではない。
・
単語と並べて「発音上、語呂のいい言葉を新しく作った」に過ぎない
・つまり
pen-pineapple-apple-pen
は「七五調」の耳障りの良い言葉なので、そういう
七五調の単語を作っただけ。
(他の
七五調の単語の例:
東海道中膝栗毛・墾田永年私財法・逃げるは恥だが役に立つ・同情するなら金をくれ)
というのです。
pen-pineapple-apple-pen は足し算ではない。
どちらかと言えば「足し算」ではなく「
融合」である。(分割できるものではない)
penやpineappleといったものが
合体して「
繋がっている」
のではなく
pen-pineapple-apple-pen という
1つの【融合体】に感じる。
という見解をいただきました。
私は、全くそのように感じず「(あたかも変形ロボットのように)合体した物体」にしか感じなかったのです。なのでとても驚きました。
皆様はどのように感じますか?
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PPAPについてはまだ続きの話があります。
PPAPは実はその後
ロングバージョンが作られました。ロングバージョンでまた新たな発見があったのです。
2番が作られており、
2番の文言で面白いことがわかったのです。
2番では
I have a pen.
I have a pen.
aaan!
Long pen
とピコ太郎は歌っているのです。
皆様、この Long pen をどう感じますか?
私はこの
Long pen が【
極めて自然】に感じるのです。
pen+pen=long pen
のように感じるのです。penとpenが繋がって、long pen (長い1本のペン)になっているように極めて自然に感じるわけです。
ところが、
足し算に感じない人は
long pen には違和感を感じるようです。「pen-pen なら分かる」「double pen ならまだ分かる」「だが long pen には到底感じない」とおっしゃるのです。
歌い手のピコ太郎自身はどうでしょうか? インタービューしたわけではないのでわかりませんが、おそらく足し算に感じていると思います。この2番でのピコ太郎の最後の動作をよく見て下さい。
long pen を上に放り上げて分割し
真ん中に apple-pineapple を置き
apple-pineapple の
右と左からそれぞれpenを1本ずつ突き刺す
という動作をしています。
私にはこの動作が極めて自然に感じるのです。
ところが
足し算に感じない人はこの動作の意味がいまいちよくわからないらしいのです。
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ここから、後に「
耳タイプ」「
意味タイプ」というタイプ分けを思いついたわけです。どうやって思いついたのかの話は次回にします。
まずはここまで感想をいただけると大変嬉しいです。
m(_ _)m
金曜日は【ニコニコ生放送】による文法講義放送です。この続きは来週の
月曜日です。
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