lie la lie… の繰り返し、いろいろな事情があったのだろうけれど、オリジナルには入っていないこの部分を歌いながら、ポールは嬉しそうにライラライとやっている。ポールがチラチラとアートを見ていたのをアートは感じていたのかな。ポールサイモンは米国の女性蔑視P誌とのインタビューでこの繰り返しは恥ずかしかったなんていっていたのとは大違い。
とにかく、after changes upon changes we’re more or less the same … の後でもあるし、アートは優しく a pat on the back をやっている、この場面はいいなぁ、ぐっときますね。聴衆も沸いています。こんな場面があったのも知らなかった。
さらには、I am just a poor boy… I am older than I once was… と一人称で語ってきたところで、after changes we’re more or less the same と we になっているのも気になるところです。
the years rolling by me... I am older than I once was... と一人称から、we're more or less the same. となっているから、自分にとっての時間は自分の意識には関係なく、ヒトと同じく平坦に過ぎていく、でもソレはみんなにもそうだろう、というような意識で you/they/we みたいな積もりで書いた歌なんだろうケド、二人組のユニットでの再結成で「やっぱ、僕ら変わってないよね」ともとれるので、なおのことイイ感じです。
改めて、歌詞を考えていて、years は roll するものかなぁ、と思っていたところ、次には rocking している。
この世代には、rock 'n roll は欠かせないものであって、そういう仕掛けがあるのかもしれない。
ポールサイモンはケッコー複雑な rhyme を使うヒトで、Cecilia のライムは改めてよく考えると、工夫があると書いていた人がいたけど、あの本はどこかにいってしまった。
あー、先日の犬HKラジオでも、「ライムという言葉自体でライムを作っている」って上智の先生が話していたっけ。