Yahoo知恵袋に、
私のサイトの質問が載っていました。
気がついたのがタッチの差で遅く、お返事ができなかったのです。そこで、Q-Engの日記で代わりに返事をさせて下さい。
該当のYahoo知恵袋は↓こちら
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q...
該当の私のサイトのページは
http://www.ye-study.com/page3-1.htm
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問題:次の( )に that 以外の適切な英単語を1語必ず入れよ!
:This is the place ( )she likes.
英語が苦手な人の多くが、悩みながらやっとひねり出す答え
⇒ where
英語が得意な人(特に普通の英語の先生)が「カン」で「ひょいっ」と答える答え
⇒ which
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Yahoo知恵袋の質問は
なぜ、苦手な人は where と答え、得意な人は勘で which と分かるのか……が分からない
というご質問でした。
以下返事です。
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私の説明不足だったようです。大変申し訳ありません。偶然見つけたのですが、回答時間に間に合いませんでした。なのでここに私なりにお返事を書きます。
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先に、なぜ
「得意な人は勘でwhichといれて正解するのか?」
まずこちらに答えます。
理由は、「英語が得意な人は沢山の英文を丸ごと覚えているから」です。
分かりやすくするために日本語で考えましょう。
日本語で問題を1問出します。
例えば
「ここは彼女( )好きな場所です」
問題:この↑( )に適切な日本語を入れてください。
たぶんあなたはこの問題をたやすくできるはずです。
・「を」ではない。
・「に」ではない。
・「と」ではない。
・「は」はいいかも。でももっと適切なのはないかな?
・「の」はいいかも。でももっと適切なのはないかな?
・「が」が1番いいかも。
したがって正解は「が」とわかるはずです。「は」や「の」でも不正解にはならないでしょう。
あなたは「勘」で分かったはずです。
では、どうしてあなたは【勘】でわかったのでしょうか? 理由は「あなたは似たような日本語文を既に覚えているから」です。あなたは当てはめてしっくり来るものを「勘」で選び出したはずです。
英語の場合もこれと同じです。【英語が最初から得意な人】は英文に数限りなく触れています。そして英文を覚えています。
したがって、今あなたが日本語の場合で【勘】で「が」とできたように
英語が得意な人は
This is the place 『 』she likes.
に【勘】で
which
と答えられるのです。
以上が得意な人の考え方でした。
(ちなみに英文としては that も正解です。また which も that も入れない(空欄のまま)というのも、英文としては正しいです。
ただし、サイトにある元々の問題文では(that 以外の適切な英単語を1語必ず入れよ)と但し書きが書いてあるので、今回はどちらも正解にできません。which の知識も含めて、この「that も正解になったり、何も入れなくても良いという知識」は中3で習います。こういう whch や that は「関係代名詞」と呼ばれる文法です)
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一方英語が苦手な人はどうか? 英文に多く触れていません。英文を覚えていません。
したがって、【勘】が正しく働くわけがない。だから間違えるのです。
では、なぜ where と答えてしまうのか?
まず 今回の where は「関係副詞」と呼ばれるものですが、これは高1で習います。(昔は中3で習ったのですが今のカリキュラムでは高1です)
そして、<関係副詞の where を学校で習う場合、たいていは【上手く教わらない】>のです。はっきり言って先生の説明の仕方が「下手」です。
学校で関係副詞の where を習う場合、たいてい例えば↓こんな例文で習います。
This is the place (where) she saw a lion.(ここは彼女がライオンを見た場所だ)
で、このとき先生の多くはこう言うのです。⇒「この英文の( )に where が入る理由は、手前が「場所」の名詞だからだよ」
たいていは↑こう習うのですが、こう習うと学生の多くは
「そうか! 手前が場所っぽい名詞なら、いつでも where なんだ!」
と覚えがちなのです。実は違うのです。
「この英文の( )に where が入る理由は、手前が「場所」の名詞だからだよ」←これはあってはいるのですが、説明不足なのです。
正しくは
1 「( )の右側に必要な部分が抜けて【いない】場合」で
2「なおかつ、手前が「場所」の名詞の場合」は where
なのです。
しかし、ほとんどの英語の先生は↑の
1をちゃんと説明しないのです。
2だけしか説明しないのです。
私がサイトで出した問題↓
This is the place ( ) she likes.
↑この問題の場合、( )の右側は
she likes
です。このままだと「彼女は何が好きか書いてない」のです。
she likes 「?」. …なわけです。
( )の右側に必要な部分が【抜けている】のです
こういう場合、私はよく↓こういう記号を付けます。
This is the place (( ) she likes ●).
「このように ● という印が付けられる」場合は、「必要な部分が抜けて【いる】」ということです。
(ちなみにこの問題文の場合、必要な部分「●」は文法用語で「目的語」と言います。したがって英語の先生はよく「この英文は likes の目的語がないよね~」などというセリフで授業で説明します)
問題文の場合
This is the place (( ) she likes ●).
は、このように「必要な部分が抜けて【いる】」ので、この場合、関係副詞 where が使えないのです。
抜けている場合は中3で習う「関係代名詞の知識」を使って which という正解が導き出せるのです。
ちなみに、あなたがご質問されているこの問題を「間違えなく自信をもって」 which と答えられるようになるまで、私は半年かかりました。できるようになったは浪人のときです。それまでは where と答えまくり、毎回×を貰っていました。高校時代は英語は赤点しか取ったことがなかったです。
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以上で説明は終わりです。疑問が解決されていると嬉しいです。
m(_ _)m
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