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neginohanaさんの日記

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2013年
08月05日
00:39 neginohanaさん

The Giver (洋書)

ネットのお友達の間でよく話題になっていたこの本を、B◯◯・・・の105円の棚で見つけたので、すぐに買った。

「薄くて読みやすそう」という印象。
確かに読みやすい。
でも、SFだったんだ、これ。
別にいいけど。

Jonasという12歳の少年が主人公。まず、彼の住む社会がどんなところなのか、Jonasの日常と行事の描写が続く。
すべて効率よく管理された社会なんだとわかる。はみ出た人間はrelease される。

この説明的な描写が長い。というか、やっと本題が始まるぞと思ったら、すでに半分ぐらいまで来ていた。

Jonasは、Receiverという特別な役割を担うことになり、Giverの元でtrainingされる。
それは、何世代も前の「記憶」を受け継ぐことだった。

その過程で、今度は今の人間たちには本当の感情もないことが(読者に)わかる。
Giverから記憶を受け継ぎ、それを感覚的に経験することによって、Jonasは次第に様々な感情を持つようになる・・・・。

これ、短すぎると思う。
前半、突っ込みどころがたくさんあるのは、SFだから許せるとしても、特に、後半が物足りない。

おもしろくなってきたところで、
「設定は綿密に考えて、説明を続けてきたけど、この後どうしよう。ハッピーエンドにしたいんだけど、どうまとめたらいいか収拾がつかなくなっちゃった。まあいいや、あとは読者に任せるわ」
って感じで丸投げされちゃう。

そういうわけで、物足りなさと不満が残る。

ただ、読み終わった後、なぜか、しばらくじっと考えてしまった。
とてもシンプルでわかりやすい話だったのに、どこか心に引っかかるものがあり、確かに重みがあるようだった。
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コメント

1番~6番を表示

2013年
08月05日
08:00
さん

1:

おお早い。あっという間に読み切られましたね。^^

私も去年読みました。ねぎさんとほぼ同じ感想。
続編があると聞いて、そっちか?!と思ったりもしたけど、続編に話が続いてるわけではないらしく、結局読みませんでした。

何年か前、「名作なのにまだ読んでないの?絶対読むべき!」と『トムは真夜中の庭で』を勧められて読んだとき、「着想は面白いし、こういう話は大好きだけど、もう他で似たようなのをたくさん読んだからなぁ…」という感想だったのですが、そのときと同じようなことを思いました。

そのときは、「他の話が『トム…』から着想を得てたのかなぁ?これにもっと早く出会ってればお気に入りの一冊になってただろうなぁ」と思ったのですが…

でもこっちはそんなに古い話じゃないのにね?

『火の鳥』(手塚治虫)とか『声の網』(星新一)とか、『スター・レッド』(萩尾望都)とか『地球へ』(竹宮恵子)とか(ほとんど漫画だけど^^;;)を読む前に読んでたら、きっとすごく衝撃的で感動して心に残っただろうなと思った。

2013年
08月05日
08:59
neginohanaさん

>>1 marukoさん

あっという間ってほどじゃありません。2週間以上かかりましたからね。
ページをめくる手が止まらない・・・ってわけじゃなかったので、チンタラ読んでました。
映画なら前半はせいぜい15分で済ませられちゃうでしょうね。

これ、20年前(1993年)に書かれたのか。うーん、微妙。まるこさんが挙げてくれた他の作品のどれよりも、はるかに新しいのね。

設定はおもしろいと思うのよ。
でも、その後の冒険が、もう、物足りなくて、あっけなくて・・・・。
盛り上がりに欠けるんだなあ。

Jonasがreleaseの意味を知った時の衝撃は、ちょっとズンと来て、ここからおもしろくなるんだと思ったのに。

2013年
08月05日
09:34
さん

3:

>>2 neginohanaさん

> 設定はおもしろいと思うのよ。
> でも、その後の冒険が、もう、物足りなくて、あっけなくて・・・・。

そうそうそう!
ここから、「Receiver ならではの特権をいかして、Jonasがこの世界をどう変えていくの?!」を期待したんだけどな~。

こういう世界があります、この世界はこんな風になってます、の紹介で終っちゃってますよね。
そこになんらかの変革をもたらしてくれないとねー??あるいは、変えようとしたけど敵は巨大で力及ばず…でもなんでもいいんだけどさー。

大絶賛している人たちは、この終わり方も含めて素晴らしいと言ってるのかな。そうだとしたら残念ながらその素晴らしさは私にはわからなかった。

2013年
08月05日
09:42
hadaさん

読了おめでとうございます。
かなり忘れているけど、やはり、これで終わり?と思ったのでした。

ニューベリー賞もとってるし、きっと読み落としていること(よくあるww)があって楽しめなかったのでは?と、日本語訳でも読んでみても印象はかわらずだったことだけはよく覚えています。

2013年
08月05日
10:44
 sakurako3さん

わたしもまるこさんに教えてもらい、以前に読みました。
憂鬱な悲しい物語でしたが、旅立っていく結末がなんとなく好きです。
ねぎさんのおっしゃるように「どこか心に引っかかる」のですね。

ところで関係ないですけど、英会話のときに「Giverを読みました」というと、Gibba?と何度も聞き返され泣き顔 「life of Pi読みました」という方が楽でした。

2013年
08月05日
12:54
neginohanaさん

>>3 marukoさん

多分、想像力豊かで、自分でその後を存分に想像できる人には、こういう結末がいいのでしょう。(?)
それか、それが目新しい手法だと受け入れられたのか。

今思いついたんだけど、なんとなく「マッチ売りの少女」を思わせるようなラストだったわ。
でも、Jonas と Gabriel は・・・死ぬわけじゃないよね?? でも、そうかも。

で、Jonasが脱出したあとのコミュニティや、Giver はどうなったんだろう。
不満が噴き出し、殺し合いが起こっていなきゃいいけど・・・。
それとも、愛に目覚め、温かい社会になっている?

>>4 hadaさん

おお、hadaさんも読まれたんですね?
しかも、日本語訳も!
やはり印象は同じだったんですか。でしょうね~


>>5 sakurako3さん

Gibba ってなんだろうと思って、画像検索してみたら、わけわかんない画像がいっぱい出てきたわ。なんだこれ。(^_^;)

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