毎週水曜日は smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題を引き続きお届けします。
ごめんなさい、解答編は木曜日になってしまいました。
今日で smart.fm が最後です。のちほど、smartにも最後の日記を書きます。
まずは、解答に行きましょう!
今回もたくさんのチャレンジ、ありがとうございました。
解説に行く前に、
some と other に関するまとめに行きます。
以下を「イメージ」されると良いと思います。
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(1)
[ ]←が「1つの箱」だと思ってください。
[■□] ←これだと、「1つの箱」の中に <■が1つ、□が1つ、合計2つの物体>が入っている…という状況を表します。
例えば、この箱→[■□] から 任意の1個の物体(■)を取ってしまいましょう。
このように[ ] の箱の中から取り出した【任意の1個】(つまり■)は
⇒ one
と呼びます。
ここまでいいですか?
今度は 任意の1個【以外】のものを考えます。
【以外のもの】は
⇒ other
と呼びます。
ただし! other は【以外のもの】は1つだった場合です。
【以外のもの】が
複数あった場合は
⇒ other
s
と"
s"がつきます。
ここまでよろしいでしょうか?
さらにもう1つ!
【以外のものの『
全て』】を言いたい場合、
⇒
the が付く
というルールがあります。
だから…
さっきの例……この箱→[■□] から 任意の1個の物体(■)を取ってしまいましょう。
この■は one でした。
では □ はなんと呼べばいいでしょう?
[■□]から ■ がなくなれば ⇒ [ □]…となりますね。
【以外のもの】は⇒ other か others です。
→今回は 1つしかないから ⇒ other
さらに!
【以外のものの『
全て』】ですよね! (箱の中の残りの1つ)
→ なので
the が付く!
⇒
the other ! これが正解になるのです。
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(2)
[■□□] ←これだと、「1つの箱」の中に <■が1つ、□が2つ、合計3つの物体>が入っている…という状況を表します。
この箱→[■□□] から 任意の1個の物体(■)を取ってしまいましょう。
このように[ ] の箱の中から取り出した【任意の1個】(つまり■)は
⇒ one でした。
じゃあ、残りの □□ はなんと呼ぶ?
[■□□]から ■ がなくなれば ⇒ [ □□]…となりますね。
【以外のもの】は⇒ other か others です。
→今回は
複数あるから ⇒ other
s
さらに!
【以外のものの『
全て』】ですよね! (箱の中の残りの複数)
→ なので
the が付く!
⇒
the other
s ! これが正解になるのです。
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(3)
[■□□△] ←これだと、「1つの箱」の中に <■が1つ、□が2つ、△が1つ、合計4つの物体>が入っている…という状況を表します。
この箱→[■□□△] から 任意の1個の物体(■)を取ってしまいましょう。
このように[ ] の箱の中から取り出した【任意の1個】(つまり■)は
⇒ one でした。
じゃあ、 □□ はなんと呼ぶ?
[■□□△]から ■ がなくなれば ⇒ [ □□△]…となりますね。
【以外のもの】は⇒ other か others です。
→今回は
複数あるから ⇒ other
s
で、今度は
【以外のものの『全て』】ではない! ですね!
→ なので the が付かない!
⇒ other
s のままで正解になるのです。
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(4)
じゃあ、今度は(3)と同じ箱で…(一応、ちょっと順番を変えますか…)
[■△□□] ←これだと、「1つの箱」の中に <■が1つ、△が1つ、□が2つ、合計4つの物体>が入っている…という状況を表します。
この箱→[■△□□] から 任意の1個の物体(■)を取ってしまいましょう。
このように[ ] の箱の中から取り出した【任意の1個】(つまり■)は
⇒ one でした。
じゃあ、△ はなんと呼ぶ?
[■△□□]から ■ がなくなれば ⇒ [ △□□]…となりますね。
【以外のもの】は⇒ other か others です。
→今回は 1個しかあるから ⇒ other
で、今度は
【以外のものの『全て』】ではない! ですね!
→ なので the が付かない!
⇒ other …… と行きたいのですが、この場合、実は違います!><
たしかに the はつけられないけれども、冠詞として a をつけたいのです。
つまり、an other (他のものの1つ)と言いたいのです。
しかし、an other とは普通は言いません。
お分かりでしょうか?
an other と言う代わりに ⇒ another という「1単語」が出来上がったのです。
つまり △は、この場合 another と呼ばれるのです。
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(5)
[■■□□△] ←これだと、「1つの箱」の中に <■が2つ、□が2つ、△が1つ、合計5つの物体>が入っている…という状況を表します。
この箱→[■■□□△] から 任意の2個の物体(■)を取ってしまいましょう。
今度は ■ が1つではありません。なので one とは呼べない。
では、この場合の ■■ はなんと呼べば良いでしょう?
⇒この場合 ■■ を some と呼びます。(覚えてください!)
じゃあ、 □□ はなんと呼ぶ? これは今までの知識でできます。
[■■□□△]から ■ がなくなれば ⇒ [ □□△]…となりますね。
【以外のもの】は⇒ other か others です。
→今回は 複数あるから ⇒ others
で、今度は
【以外のものの『全て』】ではない! ですね!
→ なので the が付かない!
⇒ others のままで正解になるのです。
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<まとめ>
・
残り『全て』を表すときには
the がつく。
・残り全てでなければ the はつかない!
(1)[■□] ■…one、□…
the other
(2)[■□□] ■…one、□□…
the others
(3)[■□□△] ■…one、□□…others
(4)[■△□□] ■…one、△…another
(5)[■■□□△] ■■…some、□□…others
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では、お待たせしました。先週の問題の解答に参りましょう。
問題( )に適切なものを選択肢から選びなさい。
A "Kathy and her sister are so alike." "Yes, I can't tell one from ( )."
1.another 2.other 3.others 4.the other
正解:4.the other
(「キャシーと妹はとてもよく似ている」「そうだね、私には一方と他方を区別することができないよ」)
解説:Kathy と その妹(姉)の [2つ] の中での話。つまり
[Kathy 妹]
の2つが箱の中にいる状態。
つまり↓この状況
(1)[■□] ■…one、□…the other
だから
[Kathy 妹] kashy…one 、妹…the other
となる。
なお、tell A from B 「AとBを区別する」という熟語を踏まえること。
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B I have three sons ; one lives in Chicago and ( ) live in New York.
1.other 2.others 3.another 4.the others
正解:4.the others
(私には3人の息子がいる。1人はシカゴに住んでいる、残りの2人はニューヨークに住んでいる)
解説:まず、( )の直後の動詞 live に気をつける。lives ではないから、( )には複数の名詞が入らなければならない。そうすると、( )には3人の息子のうちの「残りの2人」でないと辻褄が合わない。
したがって↓この状況。
(2)[■□□] ■…one、□□…the others
正解は the others
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C Some people are fond of going out to the cinema, while ( ) prefer to stay indoors to watch television.
1.another 2.one another 3.others 4.the others
正解:3.others
(何人かの人々は映画館で映画を見に行くことが好きだが、一方、屋内にとどまってテレビで見るほうを好む人もいる)
解説:典型的な↓この状況
(5)[■■□□△] ■■…some、□□…others
もっとも、この英文の場合、other people (他の人々)としたほうが正確だが、
other people = others である。
なお↓これではない
[■■□□]
↑これだと ■■…some、□□…the others という具合に the がつく。「残りの全て」だから。
今回はこのケースではない。映画館に行くことを好まない人々の『全て』が、屋内でとどまってテレビを見るのを好むとは限らないから。「残り『全て』」ではないので the はつかない。
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D It is one thing to own a library ; it is quite ( ) to use it wisely.
1.another 2.other 3.others 4.the other
正解:1.another
(蔵書持っている事は1つのことである。しかし、それを賢くつかうこととは、それと別でである)
解説:この英文の場合、「■と△は違う」と言いたい英文である。
とくに [■△]というような【2つに範囲が限定されている】わけではない。
したがって↓この状況である。
(4)[■△□□] ■…one、△…another
ちなみに後半は another thing と言っても良い。ただ、普通は another 自身に another thing の意味が含まれていると考える。
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E 彼には人の気持ちがわからない。
He doesn't understand the feelings of ( ).
1.other 2.others 3.peoples 4.another
正解:2.others
解説:まず「人の気持ち」の「人」は複数いるに決まっているので 1.other、4.another のような単数を示唆する選択肢は外れる。
次に peoples だが、大体そもそも people で普通は複数扱い。なぜ people に s が付いているのか?
これは people を辞書で引くと分かる、people を単数扱いし、s が付くような場合、people の意味は「人々」ではなく「民族」という意味で使われる場合なのだ。今回は、「人」でないと困るので、3.peoples は選択肢から外れる。したがって、正解は2.others。
なお状況的には↓この状況。
(3)[■□□△] ■…one、□□…others
自分がoneで、「自分【以外】の人の気持ちが分からない」という状況です。
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以上になります。いかがでしたか?
ではまた来週!!!
問題編
http://q-eng.com/diary/959
出典
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