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earth-riseさんの日記

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2012年
05月10日
20:32 earth-riseさん

予備校生の娘との会話 19・・・運命の進路を決める重要な家族会議

  • その他
だいぶ時間がたってしまい、記憶があいまいで捜索がかなり入っているかもしれませんが、いやいや、創作が入っているかもしれませんが、脳に捜索を入れて書いてみました。



~予備校生毛蟹のセンター試験後~

毛蟹、センター試験で失敗したらしい。
実は毛蟹は信州大学医学部を狙っていた。なぜって・・・・・!医学部志望なのに、理科と数学が苦手で物理は壊滅的。で、2次試験に物理がある大学はすべて却下である。当然私立の医学部もだめである。

大得意科目は倫理。あとは現国。どう考えたって理系クラスにいるのが不思議なのである。

そこで、センター試験900点+個別学力検査150点(数学)という信大医学部を選ぶしかなかった。

で、毛蟹は、センター試験の文系科目でバーンと点を稼ぎ、理系科目は人並みで頑張って、2次試験の数学(の中の基本問題)で点を稼いで合格すれすれで滑り込もうと作戦を立てた。

しかし!
第1段階のセンター試験の数学で失敗した。(化学は去年の2倍取れたんだけどね。って、去年がいかにひどかったかよくわかるけど。)
自己採点をして、毛蟹は高校の進路指導の先生の所に相談に行った。(進路指導の先生も大変だよね。現役生と浪人生の両方を面倒見るんだから。)

高校から帰って来た毛蟹は、パソコンで何やら調べていた。

毛蟹 「ねえ、S大学とN大学、どっちがいいと思う?」
私&夫 「はあああ?」
全く今まで毛蟹の話に出てきたことが無い大学だった。
私 「何故そこなの?」
毛蟹 「あのね・・・・」

★~☆~★~☆~★
(高校・進路指導室にて)
毛蟹 「あの・・・・先生・・・・、こういう結果なんですが・・・・・信大に・・・・・」
先生 「おー、毛蟹。N大は近いぞー。」
毛蟹 「は・・?あの、私、信大に行きたいんですけれど・・・・」
先生 「Nまで直通のバスがあるんだぞ。新幹線なら2時間だ。」
毛蟹 「先生、あの・・・・・」
先生 「お前、第2志望は哲学とか民俗学やりたいんだよな。N大にはいい教授がいるぞー。」
毛蟹 「あのー」
先生 「S大もいいぞ。こっちの学部はN大のような教授はいないが、お前がちょうどやりたいような学科がある。」

先生は「信大」のひとっことも口にしない。「医学部」の「い」の字も口にしない。

毛蟹 「先生、信大は?他の医学部は?」
先生 「・・・・・・無理だな。N大なら合格がA判定。S大ならB判定だな。」
毛蟹 「・・・・・・・」
★~☆~★~☆~★

私 「Nか・・・。お魚がおいしいな。」
夫 「お米もおいしいよ。」
私 「でも、冬寒いよー。毛蟹、冷え症だからなあ。」
夫 「お酒もおいしい。(夫は上戸にあこがれる下戸である。)
私 「Sか・・・。mouthbird先生の方だな。先生と二人で、『毛蟹さん!お祭りの準備です!』『はい!先生!』って盛り上がるのかな。あ、あと、鉄道なんとかがあるんでしょ。」
夫 「鉄博」
私 「良いじゃない。毛蟹、鉄子さんだもんね。」
夫 「広い河川敷がある。」
夫は、パソコンのグーグルマップでS大のあたりを見ている。
私 「はあ?河川敷がなんの関係があるの???」
夫 「自転車で走ると気持ちがいい。」
私 「???毛蟹はそんなことしないよ。」
夫 「僕がするの。」
私 「だから?関係ないじゃん?」
夫 「いいの。」

よかないよ。君が行きたいところを選んでるんじゃないんだけどね。

夫 「S大は海のすぐ近くだ。」
私 「どれどれ。(夫のパソコンのグーグルマップを覗いてみる。)ホントだ。これじゃ津波が来たら一巻の終わりだね。」

私 「あのさ、毛蟹が本当にお医者さんになりたいんなら二浪してもいいけれど?どうなの。」
毛蟹 「うん・・・。」
私 「もう一年は耐えられないでしょ?」
毛蟹 「うん。絶対受かるって言うんなら頑張れるけど、受かるかどうかわからないからもうこれ以上無理・・・・。」
私 「そうだよね。じゃあ、どっちでも自分が行きたい方に行けばいいんじゃない?河川敷は関係ないから。」
毛蟹 「うん。」
夫 「・・・・・・」

それから数日間、毛蟹は悩み続けた。
毛蟹 「うーん。どっちにしようかな。N大の方が教授がいいって言うしなあ。」
私 「ネットでN大の事調べたら、『風が強くて傘がすぐ壊れる』って書いてあったよ。」
毛蟹 「でも、S大の方がやりたい授業があるんだよね。」
私 「S大だとさ、毛蟹が授業から帰ってきたら、怪しいおじさんがいてさ、『河川敷にサイクリングしに来た。』って折りたたみ自転車持ってたりしてね(爆笑)。」
毛蟹 「ありうるー(笑)。」

結局、毛蟹はN大に願書を出した。
その後、毛蟹は椅子に座り下を向いて言った。

「あのね、なんかちょっとほっとしてるんだ。医学部受けないって。なんかね・・・ひとつ、ふっきれたっていうか・・・けじめをつけたっていうか・・・。でもね・・・・、やっぱり・・・・悔しい・・・。医学部が無理だってわかってても小学校の頃からずっとお医者さんになるんだって思ってたから。やっぱり医学部受けたかったな・・・。」
毛蟹はちょっと泣いていた。

苦手な数学も化学もあんなに頑張ったもんね。
人文学部に行くなら、浪人しなくても入れたけれど、この一年が無駄だったなんて思ってないよ。医学部を受けられなくたってダメだったなんて思ってないよ。
君が自分の気持ちに結論を出すためには、この一年は必要だったんだよ。
親や先生が、「医学部は無理だ。文系にしろ。」って言ってしまえば簡単なことだったけれど、自分で自分の気持ちにけじめをつけなければ一生後悔する。私はそう思って浪人に反対しなかった。でも、偉かったのは高校の先生だったと思う。

高校の進学率を上げるため、本人の志望しない学校を薦める先生もいる。毛蟹の高校でも、そういう話を聞いた。でも、毛蟹が相談した先生は毛蟹の好きなようにさせてくれた。

第一志望校ではないけれど、でも、ここまで来たね。あとは前期試験頑張ってね。

さあ、ホテルの手配しなくちゃ。うーん。安くて便利で良いホテルはみんないっぱいか・・・。うーん。ま、ここでいいかな。
あとは、食べログで口コミ調べて晩御飯の予約をしなくちゃ。
ああ、母は忙しい。

毛蟹 「え?お母さんついてくるの?」
私 「え?ついていかなくていいの?去年みたいに地震あったらどうするの?一人で対処できる?(去年は後期試験前日に東日本大震災が起きた。)」
毛蟹 「うーん・・・。」
私 「それにお母さんが行くとおいしいお店に行けるよ。一人だとマクドナルドでしょ?」
毛蟹 「うん。そだね。一緒に行こう。」

さあ、えきネットで割引率の高い新幹線のチケットを購入して(15%~35%引きになる)、ハンガリーの国宝、マンガリッツァ豚を食べられるお店を予約しなくちゃ。ふふふ。この豚、テレビでやってたのよね。ああ、楽しみ♡。
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コメント

1番~8番を表示

2012年
05月10日
22:37
minaminumaebiさん

そっかー。毛蟹ちゃんどうされたかなあと思っておりました。
毛蟹ちゃんなら、何になられても、きっとたくましく生きていかれることでしょうし、
人生無駄なことなんか何一つないって、よく言いますよね。きっと何かにつながっているのだと思います。

あーちゃんもよく娘さんを支えて頑張られたんですね、、。お疲れ様です。

うちの長男も受験生に、、、。
先日のセンター模試、
数1A,Bを選択しなくてはならないのに数1を選択して早々に解き終わり、どや顔して周りを見回していたそうなんですが、終了10分前に選択教科間違いに気が付いたけれど後のまつりだったそうです、、。
あいかわらずおっちょこちょいで、努力をあっさり無駄にしているやつです、、。

2012年
05月11日
12:20
mikapyonさん

子どもの進路は 子どものもの だけどいっしょになって悩みますよね~
うちの娘も センター後に すごく悩みました。
突然、今まで名前が出てこなかった学校や学部が浮上したり・・・ 
学校によって科目ごとの比重が違うからいろいろ計算したりして(ま、素点入れれば一発で出てくる予備校のソフトが計算するんだけど)。
結局 はじめから目標にしていたところに もう一度照準を合わせ直して2次に臨みました。

親としては 何もできなかったなぁ ただ、悩む子を見てただけだなぁ・・・ 見てるうちに自分で決めてました。 結局 親 ってそんなものなのかもしれません。

2012年
05月13日
05:22
green-geckoさん

毛蟹さん、これからきっと大学生活の中で予期せぬオモロイことが待ってますよ。

私も、高校生のとき、理系志望なのに(ああっ、変換の第一候補が「死亡」で次が「脂肪」だった・・・苦笑)、現国や歴史はセンター模試で95%ぐらいの正解率なのに、数学は惨憺たる成績で、進路指導の先生にさじ投げられました。

大学生になってから、志望校を落ちて進路変更して同じ学校に進学してきた学友たちの中に、大学生活を楽しめない人たちがいるのを見て、「こんなはずじゃなかった」という気持ちを持っていると、目の前にあるオモロイことを見つける感覚が鈍くなるんだなーと思ったものです。

私は、拾ってもらった学校に対して、チャンスをもらった!と思えたので、大学での勉強は想像してたのとずいぶん違ったところもあったけど、毎日が面白いことの連続でした。今もその頃の恩師や学友とは仲良くしていますよ。

進学するの、医学部じゃないのかな・・・毛蟹さんが医者になってやりたかったこと、きっと別の角度からアプローチする道も、大学で勉強する中で見つけられると思うよ。ばくぜんと、こういうことやりたいな、と思っていたことが、大学で専門的な分野に触れることで、ああ、そういう方向からアプローチするテもあったんだぁ!とわかることも、しっかり好奇心を持って勉強していれば、きっとあると思うよ!

2012年
06月17日
00:11
piechanさん

あーちゃん。
めっちゃ遅刻。すんません。

ちょっと違うけど 毛蟹ちゃんは、いいご両親と学校の先生に恵まれて
幸せだたな、と思いました。
そんでもって、医学部めざして頑張ってきてエライなーと感心。
その時その時を頑張ってたら、げこちゃんが言うように、楽しいことが
一杯マッテルヨ!!!

これからの先の人生に幸せが一杯待ってますように。
^^

2012年
06月21日
08:15
earth-riseさん

>>1 minaminumaebiさん
みみたんの長男君も受験生か・・・。早いね。この前中学受験の話をしていたと思ったのにね。

選択科目の間違いはよく聞くけど、焦っただろうね。模試で慣れれば本番は大丈夫だよ。頑張れ。

2012年
06月21日
08:22
earth-riseさん

>>2 mikapyonさん

高校の時、先生から、「親と意見が違う生徒が多くて、親とバトルするのが多いから、面接前によく親と相談しておくように。」と言われたそうです。
下宿駄目、他県駄目、私立駄目等々、言う親御さんが多いのだそうです。娘の高校は公立、進路も国公立大学が多かったので。

うちはどこでもいいと言っていたので、「縛りのねえ奴だなあ。お前、幸せだぞ。」と先生に言われたそうです。
でも、他県だって下宿だって私立だってなんだって入ってくれればどこでもいいよーーー!というせっぱつまったからそう言っただけなんですけど。
国公立で無いと駄目とか他県駄目とか言えるのは、それだけ学力に余裕がある生徒だと思うんですけど。

2012年
06月21日
08:25
earth-riseさん

>>3 green-geckoさん
げこさんも、理系志望なのに文科系頭脳だったのですね。毛蟹と同じ。毛蟹の一番の得点源は倫理でしたから(笑)。

結局医学部は受けられなかったけれど、今の学部も本人が行きたかったところなので本人は喜んで行きました。おまけに部活が・・・・。勉強以上に充実してます・・・・。

2012年
06月21日
08:31
earth-riseさん

>>4 piechanさん
ひこぴーちゃん。
忙しいのにコメントありがとうね。
これから日記にいろいろ書くけど、毛蟹は楽しく学校生活を送っています。
ひこぴーちゃんも、新しいお仕、体に気をつけて事頑張ってね。
これから暑くなるから、夏仕様の保冷兜にしたらいかが?あ・・・・兜を冷やしておくための専用冷蔵庫を一台必要だな・・・・。

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