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mouthbirdさんの日記

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2011年
12月28日
23:37 mouthbirdさん

並び替え問題・難問編(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします

●アプリ情報:テストバージョン 2.11と2.12 のままです。
しかし、亀の歩みで進んでいます。少し進歩!
 ★ゲームで「〇が3つ以上になった単語の合計数」が表示されます
もうちょっとレイアウトをカッコ良くしたかったのですが、とりあえず中途のものです。
http://q-eng.com/app_sample/q_tan_sample04.html
年内にもう少しかっこよくしたかったのですがすみません。
m(_ _)m

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参加してくださった皆様ありがとうございました。今回はだいぶ難しかったと思います。

それでは正解発表です。

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問題

次の問い(A~C)において、それぞれ下の語句を並びかえて空所を補い、文を完成させよ。解答は選択肢の番号を、正しい順に並べよ。


A You may be concerned with the result of the test but ___ ___ ___ ___ ___ ___ have done your best.

 1 is 2 matters 3 more
 4 you 5 what 6 whether


解答
You may be concerned with the result of the test but [what matters more is whether you] have done your best.
523164
(あなたはテストの結果を心配するかもしれない、しかしより重要なことは自分が最善を尽くしたかどうかである)

解説
まず後ろから攻めよう。最後が "do one's best"(最善を尽くす)となっている。最善を尽くすことができるのは you しかない。したがって最後は you であろうと推測できる。
次に、この選択肢だと「what is more」(さらには)とでもつながりそうだ。しかしこれがあると仮定すると、残りが whether と matters しかない。ちょっとつながりそうにない。

発想を変えて、後ろを考えよう。
「[_________] you have done your best」とつながるわけだ。
 この形なら、例えば
  _________ is that you have done your best
  _________ は、あなたが最善を尽くすことだ

 という意味が出来上がる。しかし that はない。代わりに whether はある。これを当てはめると

  _________ is whether you have done your best
  _________ は、あなたが最善を尽くすかどうかだ

になる。そうすると残っているのは、matters more what。matters には「動詞」もあると気が付ければ正解に達する。「重要である」という意味があるのだ。
what を関係代名詞の主格とすれば
 what matters more で「より重要なこと」という意味が出来上がる。
関係代名詞のwhatがわからない人はこちら↓からしばらく解説を読んで下さい。
http://juken.alc.co.jp/mouthbird/archives/2010/05/what_10...

というわけで、
[what matters more is whether you] have done your best.
となる。

-----------------

B Little ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ a beautiful park.
 1 being 2 did 3 dream 4 he
 5 of 6 such 7 there

解答
Little did he dream of there being such a beautiful park.
2435716
 
(こんなに美しい公園があるなんて、彼はほとんど夢にも思わなかった。)

解説
Little が文頭にあるだけで「否定倒置」を疑って欲しい。
否定倒置は説明が難しい。

 否定語+「Yes/No疑問文の語順」

と覚えるのが簡単かもしれない。

例 She rarely talks to anyone.(彼女はめったに誰とも話さない)
 rarely という単語は「めったに~ない」という否定の意味を持つ単語。
 rarely のような否定の意味を持つ単語が文頭に移動すると、
  残りは→「Yes/No疑問文の語順」になる。

She talks to anyone を「Yes/No疑問文の語順」にすると
→ Does she talk to anyone? (彼女は誰かと話すのか?)になる。

したがって
 Rarely + [does she talk to anyone].
⇒Rarely does she talk to anyone.
という具合になる。

---

Little が文頭にあるだけで「否定倒置の臭い」がプンプンである。
そしたら、次は Yes/No疑問文の始まりがくるから
littleの次は
⇒ do, does, did, have, had, will, can, may, should, would, could, might, am, are is, was, were
のどれかに決まる。
そうすると、オアツライ向きに、did がある。最初の空欄はほぼ did に決定。
(参考:否定倒置の例文集を見つけました)
http://eigozuki.com/html/reibun/tochi-hitei.shtml

では次は後ろから攻めよう。
___ a beautiful park これは such a beautiful park っぽい。最後も such とほぼ決定。


では前に戻る。

Little did ___ ___
この2つを考える。
1つめは主語、その次は動詞の原形である。そしたら
Little did he dream 以外考えようがない。


残りは being と of と there。

-----------
動名詞の知識がいるかもしれない。
例文
 I remember him saying so (私は彼がそう言ったのを覚えている)
この文の「him saying so」は、元々 「He says so.」だったのだ。
He says so が⇒ him saying so になった。
-----------

同じように
 there is such a beautiful park を動名詞の表現に変えると
⇒there being such a beautiful park になる。

したがって
Little did he dream of there being such a beautiful park.
が正解。

---------------------

C It was ___ ___ ___ ___ ___ ___ you said it that hurt her.
 1 but 2 how 3 not
 4 said 5 what 6 you


解答
C It was not what you said but how you said it that hurt her.
  356412
 
(彼女を傷つけたのは、あなたが言ったことではなくてそれをどう言ったかだ。)

解説
まず最後がポイント。
you said it that hurt her. ←この that の正体を把握する。

that の次が動詞だから関係代名詞の主格っぽい。しかしそれならthatの先行詞になりそうなものは it になってしまう。it のような代名詞は先行詞になれない。とても困った。しかし、これを打開する文法がある。
強調構文である。

強調構文がわからな人は↓こちら。
http://juken.alc.co.jp/mouthbird/archives/2010/10/that_10...


そしたら、選択肢に not と but があるのを確認する。これはもう概ね
 not A but B (Aではなくて B )
が使われるのが確定する。

ここまでで

It was not________ but _________ you said it that hurt her.
が決定。

残っているのが、how, you, said, what。

後ろから攻めよう。you の手前に入れられるのは何か?

____ you said it that hurt her.
how, said, what の中からなら what か how だが、ここは how しかない。
なぜなら、it があるから。

逆に what を使うなら、it があってはいけない。
関係代名詞目的格として使い
 ↓こうなるから
what you said (あなたが言ったこと)
関係代名詞のwhatがわからない人はこちら↓からしばらく解説を読んで下さい。
http://juken.alc.co.jp/mouthbird/archives/2010/05/what_10...


最後が
how you said it that hurt her.
ならば、の頃は said と you と what。
これならば、おあつらい向きに
what you said (あなたが言ったこと)
という塊が出来上がる。

ならばこれ(what you said )を、「not A but B」の A にしてしまえばいい。

したがって
It was not what you said but how you said it that hurt her.
(彼女を傷つけたのは、あなたが言ったことではなくてそれをどう言ったかだ。)

となる。

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いかがだったでしょうか? 難問だと思います。受験生は、少なくとも指導の上では「これらは1問1分で解け」と習います。
かなり大変だと思います。

それでは皆さん、良いお年を!


問題編
http://q-eng.com/diary/7790

出典
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コメント

1番~6番を表示

2011年
12月29日
08:43
neginohanaさん

いつもありがとうございます。
私は倒置は結構得意なのでBはすぐできましたが、解説するのは難しいですよね~。

ところで、

> したがって
 Rarely + [does she talk to anyone].
⇒Rarely she talk to anyone.
という具合になる。

ここの、⇒のあとですが、does がなくなっています。正しくは
Rarely does she talk to anyone.
ではありませんか?

2011年
12月29日
10:11
ken14さん

今週もそして今年も丁寧な解説ありがとうございました。

 この問題と直面してから、常に「文法ではどうなるか?」を考えるように
なりました。 この考える癖がとても良い効果を生み出しているような
気がします。
 いつもいい加減に考える私にとって、とても良い刺激になっています。

 先生を肇として、ここに参加されておられる皆様の来年に向けた更なる
飛躍を祈念して止みません。今年もありがとうございました。

2011年
12月29日
10:11
hadaさん

解説ありがとうございました。
what matters の matters って動詞だったんですね…単純に単語の塊として覚えていました。どうやら正解できたのは偶然のようで。

倒置はその存在を知識としては知っているけど、いきなり出てくるとまったく活用することができませんでした。倒置じゃないかたちに戻すと He little dreamed of there being such a beautiful park. という感じでしょうか?of の後の動名詞も盲点でした。うーん、難しいですね。

手掛りになることを一つずつ見つけながら解説していただけるのはわかりやすくていいですね。
次の問題も楽しみにしています!

2011年
12月30日
11:32
mouthbirdさん

>>1 neginohanaさん
倒置がお得意とは! すげええええ!!! さすがです。
すみません。does がなぜか消えてしまいました。ご指摘ありがとうございました。
毎度毎度すみません(ToT)

>>2 ken14さん
文法がしっかり頭に入っていると、正しい語順で英語が使えるし、意味も間違えなくなるはずなのです。もっともこの辺はかなり個人差があります。文法を知らなくても出来てしまう人は出来てしまいます。ken14さんはある程度以上必要だと思います。

>>3 hadaさん
mattersが動詞と思わず出来たのなら、それはそれで良いというのが私のスタンスです。でも今後の応用として、動詞と覚えられると良いと思います。
倒置しない英文は、hadaさんのお考え通りです。
並べ替え問題は、文法に気がつくと解きやすいです。それをできるだけ提示できればと思っております。わかりやすいと思ってくれて嬉しく思います。ありがとうございます。

2011年
12月30日
20:22
kirakiraginngaさん

わあああ。。。
倒置とか強調とか、習った記憶が。。。。
でも、なんか良く分からなくて、先生が言った「スターウオーズ」で「ヨーダ」がよくしゃべってる!て言ってたのしか覚えていません;;
いままで避けてきたけど、少し頑張ってみます。
先生、よろしかったらまた続編、お願いします(ぺこり)

2011年
12月31日
17:57
mouthbirdさん

>>4 kirakiraginngaさん

倒置は蔑ろにされやすいですからね。問題で出されると「?」になる人が多いのです。
ぜひ心に止めておいてくださいね!
チャレンジもお待ちしています!m(_ _)m

2012年
01月01日
16:50
たっつんさん

あけましておめでとうございます。年末はお休みしてしまいましたが、今年もガシガシ英文法理解していくので、よろしくお願いします。

これ今やってみましたけど、Bは、理解して習慣的に頭に入れられていないとできないですね。そうそう、littleとa littleは違うんですよね。

dream of there being such a beautiful park.

も、これは本来、thereは副詞だから of の後には来れないはずなんだけど、there is/are の常態化あるいは習慣化した倒置構文によって、there が主語として名詞のような振る舞いをしているために、例外的に of の後に続く事ができていますよね。

 こういう他の文法の影響で、there being ... という形をとる英文を他でも見かけた事があります。英文が一文の中で、複文化していく際の名詞化が英文を理解するひとつの壁ですね。偏差値的には理解度によって55〜60を越えるレンジになるかと思うのです。

 動詞の dream が自動詞で使われている事にも注目したいですね。他動詞の dream と使い方がどう違うのか、理解できると英語の視野が広がるところだと思います。

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