smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
●アプリ情報:テストバージョン
2.07と2.08 ができました。
たださほど大きな変化はないので、
正式発表できるものではありません。
「aから始まる単語とbから始まる単語は音声が入った」という程度です。
http://q-eng.com/app_sample/q_tan_sample03.html
問題行きます。
チャレンジしてくださった皆様ありがとうございました。
今回は
【お詫び】から入らなければなりません。
16日のam3:38まで、出題ミスがありました。
[to
do] を [to
go] と表記していました。
do が正しいです。
大変申し訳ありませんでした。m(_ _)m ああ、本当に本当に、申し訳ありませんでした!!!
では、解答解説に移ります。
問題
下の1~5もしくは1~6の語句を並べ替えて、空所を補い、正しく意味が通る英文を完成させなさい。
かつ、解くまでのおおよその所要時間も記入して下さい。
A "The shops will be closing soon. Are you ready to go?"
"Well, ___ ___ ___ ___ ___ ___ list."
1 all 2 is 3 I've got
4 the shopping 5 to do 6 to get
解答
A "The shops will be closing soon. Are you ready to go?"
"Well, 1
all 3
I've got 5
to do 2
is 6
to get 4
the shopping list."
解説
ポイントは2つ。
【1つめ】
have got to 原形~ =
have to 原形~ 「~しなければならない」
を知っていて見つけられたかどうか。
【2つめ】
all S have to do ~ is (to) 原形… 「Sが~しなければならない全てのことは …することだ」
を知っていて見つけられたかどうか。
です。
【1つめ】の have got to 原形~ = have to 原形~ はご存じでしょうか?
多くの英語学習者は have to (~しなければならない)はよく見かけるものの、それに比べると have got to は出くわす頻度が低いのではないでしょうか? have got to を見抜くのに私は大変苦労しました。(なので私自身がこれを解くのにけっこう時間が掛かった。(;´д`)トホホ…)
おまけに I've になってしますから、have got to は見つけにくかったのではないでしょうか?
その上で【2つめ】のほうを見つけなければなりませんでした。
これらが分かれば、答えは
"Well, all I've got to do is to get the shopping list."
「
う~ん、私がしなければならない全てのことは、ショッピングリストを取ってくることだ」となって意味が通じます。
なお
all I've got to do
の部分を、文法的に細かくやると、本当は「関係代名詞目的格のthatの省略」があります。
all (
that I have got to do ●)
↑ ↑
関係代名詞目的格 本来はここに目的語があった
という具合です。
また、後半の
is (to) 原形… の「
to 原形」は「
名詞(的)用法の不定詞」です。
この
All S have to do ~ is (to) 原形… のカタチに限り、(
to)は
省略できます。
だいたいこの to は「無い」ことのほうが多いです。しかし本問ではありました。珍しいと思いました。
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B I went to the new shop to buy a sweater, but they had
___ ___ ___ ___ ___ complately at a loss.
1 from 2 I was 3 so many
4 that 5 to choose
解答:
I went to the new shop to buy a sweater, but they had
3
so many 5
to choose 1
from 4
that 2
I was completely at a loss.
解説:
これは hada さんがおっしゃっていたように、ずいぶん前に1回出題したことがあります。
これを文法的に解くには次の5つの知識が必要です。
(1)構文: so ~ that … 「非常に~なので …」
(2) many の名詞用法
(3) choose の自動詞用法
(4) 形容詞(的)用法の不定詞の1つ(べき)
(5)熟語 be at a loss 「途方にくれる」
(5)からやります。
be at a loss と使うのが普通なので、当然最後は
I
was completely
at a loss.
とつながることがわかります。最後の空欄だけは早々に見つかるはずなのです。
次はどう考えるべきか?
so と that があります。これだけで
(1)構文: so ~ that … 「非常に~なので …」 の可能性が考えられます。この段階では「可能性」のみですが、この問題の十分な「候補」にはなります。
今回は so の次が many と決まっています。
まして so many(
+何か) that … はよく見かける形です。
ただし、普通は
so many(
+何か) that …
↑この形です。
(
+何か)←これに「
名詞」が来なければなりません
例文
I had so many
books that I had to get rid of some of them.
(私はあまりに多くの本を持っていたので、それらのいくつかを捨てなければならなかった)
つまり many の後に何か「名詞」が欲しいのです。これは、many が、普通は、「多く~」という意味の形容詞であるためです。
ところがどっこい。今回の残りの選択肢は 1 from と 5 to choose しかない。
「名詞」がない! これは困った!
しかししかし、
many には「多くのもの」という
名詞としての役割もあるのです。
つまり、今回の文脈ならば
they had so
many = they had so
many sweaters
とできるのです。
ここまでで
they had so many (sweaters) ___ ___ that I was completely at a loss.
残っているのが from と to choose。
したがって、
あ・they had so many (sweaters) from to choose that I was completely at a loss.
か
い・they had so many (sweaters) to choose from that I was completely at a loss.
となる。
あ の場合、from to choose となりますが、こんな言い方があるでしょうか? ちょっと考えにくい。
一方 to choose from の場合、これは言い方があります。と言うか「choose from ~」という言い方があります。
この場合の choose は「自動詞」です。
例文
Choose from thousands of designs. (数千のデザインから選んでください)
ということで
they had so many (sweaters) to choose from that I was completely at a loss.
が、とりあえず正解っぽい。(実際は正解)
でもまだ、この英文を「これで良いの?」と思う方が大勢いらっしゃるかもしれません。
they had so many (sweaters) to choose from that I was completely at a loss.
↑
「
from の直後に名詞がなく、that節が続いていいの?」
という
疑問が湧くかもしれません。
ここで大事になってくるのが
(4) 形容詞(的)用法の不定詞の1つ(べき)
の知識です。
例文
I am looking for a house to live in.(私は住むべき家を探している)
これは
a house を [to live in] が修飾
しています。
[住むべき]→
家
という意味を作っています。
本来であれば、to 以下は [live in
a house]と言いたかったところです。その
a house を [to 以下]で修飾しているのです。(そのため in がついています)
a house [to live in] →(住むべき家)
というように
many (sweaters) [to choose from] →(選ぶべきたくさんのセーター)
となっているわけです。
したがって
they had so many (sweaters) [to choose from] that I was completely at a loss.
「その店(they)は選ぶべきセーターがたくさんあるので、私は完全に途方に暮れた」
という意味になります。
ちなみに、私はこの問題を解く場合
(2) many の名詞用法
(3) choose の自動詞用法
この2つに自信がなく、迷ってしまいました。(あとで辞書で調べて確証が持てましたが) 一応(1)(4)(5)を駆使して答えは出せたものの、自信がなかったのです。
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2問ともセンターの問題で、実際の受験生は1問およそ「1分」で解かなければ、時間的に間に合わないと思います。今の受験生は本当に大変だと思います。
いかがだったでしょうか?
それではまた来週。
問題編
http://q-eng.com/diary/7454
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