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間広さんの日記

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2011年
08月16日
00:23 間広さん

間広@福岡―その3、門司編


↑旧大阪商船(上)、船のレストラン(下)



昨日飲んだメキシコのビールが今まで飲んだビールで一番美味かった、間広です。
居酒屋とバーには一度行きましたが、自分はこれでも理性的な人間なので酔ったことはありません。
いや、夜中だし授業後直行で疲れてたから眠くてボーっとしてるんだろうと思ったけど、
あれこそがホロ酔いと言うものだったのか?

そうは言っても乳飲料が一番好き。



【前回のあらすじ】

ついに一つ屋根の下に集結した
間広・間広の父ちゃん・間広のばあちゃん・間広の大おばちゃん。
大おばちゃんが一昔前のひいばあちゃんにそっくりになってしまったので、
あたかも血族4世代が一部屋に揃っているかの様相を漂わす不思議空間の誕生…。
何も起こらないわけが無かろう!!

孫はこのノンストップばあちゃんとの衝突から一時脱却を試み、
滋養強壮体力回復アイテム"さしみ"を探しに再び街へ繰り出した…。

ちなみに、みんな顔が似ている。



再びバスに乗って若干違うルートで来た道を戻り、
また港街へ着きました。
この土地はバスルートが何本あるんですか?

目的は夕飯の買い物ですが、このアウトドア父ならば、
港に来たからには買い物だけで満足できるはずがありませんでした。


父子二人で海を仰ぎ見る。
何て広大な………台風で下関側が見えねえ!!
ミュウツーの逆襲('98年放映のポケモン映画)の冒頭のような時化る海。
だがしかし、大荒れもまたロマンです(?)。

海岸にかっこいいレトロ船が留まっていました。どうやらレストランのようです。

父「海の上で揺られて飯を食うのは良いだろうね。」

間広「そうだねー。」

……………。私の思考:波に揺られながら酒飲んだら吐くやろ。
間広、それなりに現実主義。ロマンの欠片もありません。


さて、駅市場(という名のスーパー)に行く途中、旧大阪商船の隣を通ったのですが、
ちらっと建物の中が見えまして、
「わたせせいぞう展」の看板が見えました。
立ち止まる父。確認する父。結局奥まで進む父。
買い物?いいえ、これは旅行です。異称・寄り道の連続。

父はわたせせいぞうさんのハートカクテルと言う本をずっと書斎の本棚に置いています。
自分も小6~中学の頃に、夏になるとクーラーをフル回転させて仕事をする父の部屋へ避暑に行き、
ハートカクテルを取り出して寝っ転がって読んでいました。
ちなみに内容は、小学生には難しくてよくわかりませんでした。
とりあえず、人の心情や背景がかっこよくて綺麗とだけわかりました。

200円払ってGO。
感受性は結構あるものの、自分から芸術に触れることは無いので、
様々に異なるジャンルを取り入れる父の趣味は、分けてもらって損は無いでしょう。

ちなみに父はクラシックもジャズもラテンも聴きますが、
私は大体アンダーグラウンド(?)なテクノと電子音楽が好み。
これが周囲には理解されんのだ…orz
父の様に格調高い地位についていると品格のある趣味が必須なので、
実際には何が好きだろうと、そのうち私も学習せねばならんでしょう。
まあ嫌いじゃないんでね。


絵はもちろん、漫画(ハートカクテルより)も額縁に入れて飾ってありました。
漫画も絵画の一種になっている、それだけ鮮やかで美しいかったとは。
本のサイズで読むと気付かないこともありますね。
自分が今この年齢になったので昔と違う印象も受け、読み直したくなりました。
現在は父の仕事は激化して忙しくなっていて滅多に家では仕事していないので、
エアコンがキーンと効いた部屋で読むという夏のユートピアは無くなりましたが…orz

海のイラスト、港のイラスト、夏の空のイラスト、
平面とは思えない景観、写真とは違う時の流れを持った一枚、この色使い美しい。
絵の場面はここ門司港なはずなのに、
現実は全然違うじゃないか!!(台風活動中☆)
何てこったorz


だいぶ時間を潰して芸術鑑賞し、ついに駅市場へ。
何だろう…物価が高い!!いろいろと高い!!;
さすが観光地…ってか;
まあ、さすが港街、魚は新鮮でしたねぇ。謎の名前が結構ありました。
鯨の油のさしみとか(見た目はえんがわっぽい)。

鯛・ひらめ・かんぱち(の名前が違うやつ)、の3品を買いましたが。
鯛………、あれ?



2時間前の祖母「鯛があるけぇ要らんっちゃ。」



父ちゃんは2品買ったつもりだったようです。
まあ反射的に、「あ、鯛が美味そう。今晩食おう。」と思ったのでしょう。ばあちゃんと同じように。
まあ、何だ、………父ちゃんとばあちゃんは親子だな。

私は父ちゃんのコピー並みに似ています。
父ちゃんはばあちゃんのコピー並みに似ています。
つまり………、ノォーーー!!;



6歳の頃の祖母の家から帰って来た直後の私「お母さん、私は大人になったらおばあちゃんに似るの?お母さんに似るの?どっちに似るの?お母さんに似るよね?(泣)」



子供心に、ばあちゃんには似たくないと思ったようです。
しかし、あらがえないほど強力な遺伝子、逆らわず言おう、
14年前の私よ、残念だったが、
年取ったらそっくりそのまま門司のばあちゃんに変身するだろうorz
心配するな、母ちゃんとも、しょうもないところで思考が度々シンクロしているorz

ちなみに私は、半額シールが貼ってあるBIGプッチンプリン苺を買いました。
苺模様の大きいプリンカップが欲しくなりました。
たぶんこの辺の行動原理は母ちゃんだと思います…。まあ、親子だ。



帰宅。
帰って来たら、めっさ晴れました。あるぇー?
あの大時化は何だったんだ…。さすが父ちゃん雨男揺るぎない。

祖母「あんたどこ行っとったん!?」

そうだわな、さしみゲットに2時間も使わんわな…。
買い物じゃなくて、寄り道の連続に行って参りました。


夕飯。
晩飯ではない、夕飯。

なぜなら…、まだ4時半じゃないか!?!?
小学生も学校から帰ってこれから遊びに行くような時間です。
何故だ、何故年寄りは全てが超サマータイムなんだ…。
しかも1時に2人前+菓子食ったばっかりだよ!!

と言うも、結局ガツガツ食う孫娘…。さしみ美味いな…・。

ばあちゃんたちは案の定小食になっていたので、みんなでつまむおかずは父ちゃんと私の担当です。
そうわかっているなら、何故こんなに用意した…orz
父ちゃんはいっぱい食べる方ですが、フットワークが軽くてよく動くので全て消費されます。
引きこもり体質の私は溜まるんだぞどうしてくれる!!;
さしみ…、"今は"美味いな…(泣


そして、拒否権を渡さないばあちゃん攻撃が炸裂。

祖母「間広ちゃん、ご飯どれぐらい要るけ?」

間広「ちょっとで良いよ。("ちょっと"と言って"普通盛り"だろうな。)」

祖母「はい、いっぱい食べなさい。」

おかずを食べ進めてから出された白飯。
あれ…、お米ベショベショだ…、んでもって生臭い…。
これ…大丈夫なのか…?

孫は何も言わず食べた………(´;ω;`)モグモグ…

祖母「間広ちゃん、おかわり要るけ?」

間広「まだ残っちょるけぇ要らんよ。」

祖母「間広ちゃん、おかわり?」

間広「おかずが多いから要らんよ。」

祖母「間広ちゃん、ご飯要らんけ?」

間広「いや、ええっちゃ…。」

父「はいと言うまで許してくれんのやな。」

祖母「○○ちゃん(父の名前)、ご飯要るけ?」

父「どうしようかな…、だいぶ食べたけどご飯あった方が美味いし、
  じゃあ一杯だけもらうわ。」

あぁ、父ちゃん………。

父「!?母ちゃん、お米臭いよ!間広これ食うたんけ?よう平気やったな。」

間広「いや…、言うたら悪いかと思って…。」

祖母は拒否権を与えない、ただし父は屈しない発言権を有している。
孫はまだ弱いな…、いや、この親と親の親が強すぎるんや…orz


夕飯が早い件に関して、ゆっくり食べればええんや。とも言われたものの、
話しながらゆっくり食べた結果、結局まだ5時半じゃないか!!
小学生も遊びから帰る途中な時間です、夏の日の長さがまた厳しいorz



ところでこの家屋はとっても古いです。
ホコリなんてどこの家にも漂っていますが、ここのホコリは古くて黒い!!;
恐らくはダニとノミもとんでもないことに…。

私と弟はアレルギー持ちで、小さい頃はホコリを浴びると鼻がおかしくなり、
ばあちゃんの家に泊まると確実にやられる、と決まっていました。
弟は最近2,3年の間に来て、病気して帰ってきたので、何も変わっていないことがわかりました。
私も大人になり体が強くなったとは言え、覚悟はしていました。
覚悟はしていたが………、やっぱり鼻が死んだ!!

6時、することが無いので居間でコナンを見ていましたが、

祖母「何ね、マスクして、どうしたんね!?」

間広「うん、ホコリでちょっと鼻の調子が悪くなっただけや、気にせんでええよ。」

こりゃ夜はずっと降下して行くでしょう…。
私の鼻に、台風警報。


疲れて寝ちゃった父とゴロゴロしながらテレビを見ていたらそれなりの時間になりまして、
8時…、間広親子は気付いてしまいました。

ばあちゃんに前もって言っておかなかったから、風呂が沸いてないorz

祖母は心臓が弱いので入浴の頻度が高くありません。
そして、家が古いのでシャワーがありません。
お湯(蛇口の赤い方)も、きっと動作しないでしょう。
そして私はアレルギー症状で体が弱ってしまったので、水ではきっと風邪を引きます。
あ…、無理や…。

父「風呂に入らんと気持ち悪くて寝られんよ!いっぱい汗かいたんやけぇ!」

間広「私は今日は実はそんなにかいてないよ、台風で涼しかったから。」

父「今からなら遅くない、銭湯行くか。母ちゃん、11時に帰ってくるけ。」

間広「またバス乗るんか!?」

あの田舎バスの本数を、特に夜の本数を、考えたくは無かった…orz

父「風呂入った方が間広の鼻の調子も良くなるやろ。」

間広「まあたぶんそうやけど…。」

予想:風呂による治癒能力<気力の減少…。

結局朝風呂にしてもらいました。父ちゃんにも拒否権が効かないことが多いのでヒヤヒヤです。

9時にはウトウトしていたので、もう寝る準備を始めました。
一方そのとき、風呂場から、

父「こうすればさっぱりするよー!!」

と、かかんで水を浴びる父の声が。本当に元気な人だ、いや、無敵だ。
しかし、父ちゃんの言う通り頭だけでも水でささっと洗った方が、
この釈然としない体調も良くなるかもしれない………あ。

間広「ばあちゃん、この家ドライヤーはあるかね?」

父「んなもん無いよ。」

間広「………無理やん(´;ω;`)」

平成生まれっ子はひ弱です(泣


その後、煎餅のような布団で例のホコリ惨劇の居間で寝ました。

父「寝るときはホテルを取っておくべきやった。
  行かんでええ?ここで寝たら病気するやろ。」

間広「いや、耐える。ばあちゃんが気にするやろ。(本音:出費が…!!;)」

眠りに入るまでにすでに聴いたことがある曲の良さを再確認しながら、
1日目が終わった…。



つづくのか…?
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コメント

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2011年
08月16日
12:09
さん

1:

この作品は、間広ちゃんは脇役で、父親と祖母の何十年に渉る確執の物語、
要するに独立した息子と母親(決して母親と娘では起こらない)との戦いである!
独断と偏見は爺々の特権でーす。
振り返りましょう。
鯛があるちゃ・・・これが戦闘開始。「うん、わかった。ある物でいいよ」と言えば戦闘回避、父上も出来た人物と祖母見直す。
だが、惜しいことに若かった。刺身を買ってくる。祖母は無駄遣いしてと怒った、「私しゃ、食わんよ!」
この時、父の胸には美味しいものを母親にも食べさせたいとの、善意があった。
男は口には出さんorz「わいが食うんや!」
これでうふふ、両者リングに。
その後祖母の反撃、さすが女性、芸が細かい。間広ちゃんは被害者、矛先は父親だったノダ。父親も負けてはいない。「間広これ食うたんけ?よう平気やったな・ここで寝たら病気するやろ」両者の溝は更に深まるのだった。
やだネー大人は。
だけど両者ともお互いへの愛情の裏返しであるので、失望せぬよう。
世の、家を出た息子は誰でも心当たり有る筈。
しっかり人間を観察している。偉い

2011年
08月16日
21:34
間広さん

>>1 inachan55さん
おお、この解釈は無かった!
いや、父ちゃんもばあちゃんも延髄反射(深く考えず思いついたことそのまま)でものを言う人達なので、
「無駄遣いして!」「美味しいものを食べさせたい…。」など互いを思う配慮は面白いほど無いです。まあ一応間違い無く愛情は感じられる!
inachan55さんの上のような展開の方が楽しいではありませんか…www

とにかく何十年もこの二人はこんな似たもの親子だったのだろうとは感じられました。

私の人間観察力は大したことありません、他人には興味が無いのであんまり見てはいないんですよ;
この親と親の親が面白すぎるだけですw

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