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続高一の娘との会話13・・・・・「ガンダム00のファンの方へ」その後
娘はガンダム00SSの最後の4話を立て続けに見ていた。
最終話に突入。
わたしがトイレに行って帰ってきたら、娘が椅子の上に立ち上がり、じっとテレビを見つめている。
片手にリモコン、もう片方にはぬいぐるみをギュッと握りしめて。
母 「・・・・・?何で椅子の上にいるの?」
娘 「興奮してジャンプして床が揺れたら近所迷惑かなって。それに、興奮度が伝わるじゃない?」
母 「・・・・・?誰に伝えるの?」
娘 「自分に。こんなに興奮してるって自分に伝えたいの。テンション最高にハイってヤツだ!!って感じが出るじゃない?」
母 「・・・・・・(そう?思えないけど)・・・・・」
・・・・・・
娘 「ああ、ライルー!」
娘 「ああ、危ない!刹那!後ろが危ない!あー!!!!」
娘 「死なないでー!」
椅子の上から娘の絶叫は続く。
ぬいぐるみは握りしめられ、プックリしているはずの胴体がへしゃげている。
・・・・・戦いは終わったらしい。
畳に突っ伏す男の人。袴をはいている。頭の上に、手紙が・・・・。
母 「・・・・これ、切腹?」
娘 「だよね。だよね。切腹だよね。」
・・・・・この時代に切腹?宇宙に行って戦ってる時代に切腹?・・・さすがガンダム!
母 「で、みんな死んじゃったの?」
・・・・娘、いつの間にか椅子に座っている。・・・・・
娘 「・・・(かすかな声で)そんなはずない・・・・。生きてるよ・・・。きっと・・・・。」
(もうテンションは、low, lower, lowest, fade away である。)
母 「実はみんな生きていて、00サードシーズンとか」
娘 「・・・・それは・・・・無い・・・・。」
じっと目を凝らし、黙って画面を食い入るように見つめる娘。
そして、娘のお気に入りのロックオンが登場。家族のお墓参りの場面だ。
花が備えてあるそのお墓の隣には…。
敵だったけどいろいろあって、最終的には解り合えたものの死んじゃった…という彼の彼女のお墓が。
(まあ、ガンダムだから、そりゃいろいろあるでしょ。)
娘はそれを見て「アニュー…」とつぶやいている。
娘 「う、う、う」
母 「何喜んでるの?あれ、泣いてる?本当に泣いてるの?」
(娘は泣いている時も喜んでいる時も同じように泣いた顔になるのだ。)
これは涙声だったのか・・・。よく見ると娘の瞳が濡れている。鼻水も出かかっている。
娘、眼鏡を取って涙を拭く。本当に泣いてるんだ・・・。青春だねえ。
・・・・・最後に、どう考えても死んだとしか思えなかった主要メンバーが、ほとんどトレミーに乗っている。
母 「なんだ、やっぱり生きてたじゃない。見え見えだな。続編ありだな。」
すると、・・・・・・
テレビの画面 「2010年、ガンダム00劇場版・・・・」
娘 「(突然息を吹き返し)、私、行くから!絶対行くから!」
・・・・・はいはい、その時君は受験生だよ。
娘 「あ~・・・・・(放心状態)。・・・・・足痒い。あれ、興奮しすぎちゃって蕁麻疹出ちゃった。」
母 「ウソ。そんなことで蕁麻疹出ないよ。」
娘 「え~!普通だよ。」
・・・・・・君は特異体質か?アニメで蕁麻疹?恥ずかしくてお医者さんにも行けない・・・・・。
娘 「私、イノベーターだから。特異体質じゃなくて、人類の先を行く存在なのよ。」
・・・・・・アムロ?ニュータイプ?そのうち種が割れてSEEDに目覚めちゃったりして?
そしたら、娘ついにコーディーネーター?ついでに勉強にも目覚めてよ!・・・・・・・
蕁麻疹の薬を瓶から出しながら
娘 「う、う、う、ゲホ、ゲホ、ゲホ」
母 「何してるの?」
娘 「さっきルイスがやってたじゃない。薬飲む時。」
娘、すっかり自分は登場人物。
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