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earth-riseさんの日記

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2009年
05月14日
13:51 earth-riseさん

高二の娘との会話 28・・・尽くしてほしい彼と、尽くしたくない彼女が一緒に出かけた日

  • その他

娘の担任のプルプル先生が、親の代わりに校外学習の承諾書にハンコを押してくださったおかげで、毛蟹は無事に校外学習に行くことになった。
そしてその校外学習の日の朝。
現地集合である。ちょっと遠い。したがって目的地まで、一人で行くか友達と待ち合わせて一緒に行くのである。
毛蟹 「駅に7時に待ち合わせなの。」
母  「誰と?」
毛蟹 「Mなんだよ。いやなんだよ、ホントは。」
母  「あー。あのM君」


M君は毛蟹と同じ中学だった。しかしクラスもずっと違っていて、一度も話したことはなかった。
毛蟹の中学は、高校入試の時、同じ志望校の生徒を集めて説明したり書類を渡したりする。願書申し込みも、入試も、一緒に行かせる。毛蟹はその時はじめてMくんと口をきいた。しかしそれだけだった。毛蟹はM君があまり気に入らないらしかった。


運よく、二人とも志望の高校に合格したが、クラスが違っていたので、会うこともなかった。
高校に入って2週間ぐらいたったある日。
野球部が学校の周りをランニングして、校門の前にたむろしていた。
M君もその中にいる。
毛蟹が校門を出ようとしたとき、突然M君が声をかけた。


M君 「おい、毛蟹。」
毛蟹 「・・・・・(ブスっとして)何?」
M君 「おまえさ、俺につくす気ね?」(ノーマル現代語訳 俺に尽くす気ない?)
毛蟹 「・・・はあ!? なんでさ、私がお前に尽くさなくちゃならないの?」
M君 「おまえ、クラブ決まった?」
毛蟹 「まだだよ。」
M君 「野球部のマネージャーさ、おまえやらない?」
毛蟹 「なんで私がマネージャーなんかやるの?」
M君 「え、おれに尽くしたいかなって。」
毛蟹 「なんで私がお前のために、洗濯したり、飲み物用意したりしなくちゃなんないのよ?」
M君 「いいじゃん。」
毛蟹 「私がそういうのやるタイプだと思ってる?」
M君 「全然思ってねえ。」
毛蟹 「思ってないなら何で言うのよ?」
M君 「マネージャーやる女子が、部に入らないんだよ。」
毛蟹 「あ~、ちゃんと私を女子と認めてるんだ。」(毛蟹は中学では、先生にも生徒にも男子に分類されていた。)
M君 「思ってねえよ。」
毛蟹 「じゃあ、何で女子マネージャーになれって言うのよ?」
M君 「思ってねえけど、いないよりましジャン?」
・・・・・
そのやり取りをM君のすぐそばでにやにや笑いながら聞いていた先輩が言った。
先輩 「君たち、仲いいね。」
それを聞いた毛蟹、ムカっとした。
先輩の方へクルっと向き、キッとなって言った。
毛蟹 「誤解していらっしゃるようなので、はっきり申し上げます。確かに私はこのMと中学は一緒でしたが、話をするのはこれが2回目です。全然仲良くなんかありません。誤解されるのは非常に迷惑です!」
先輩 「君、面白いね。」
毛蟹 「面白くなんかありません。普通です!」


そう、このM君と、毛蟹は駅で待ち合わせをし、乗り換えの駅でさらに他の友人達と合流し、目的地まで行くのである。M君とは二年になって同じクラスになり、いろいろあって一緒に行くことになったのだ。今日は私服である。
母 「平日にさ、高校生らしい二人が私服で一緒に歩いていたら、何か怪しくない?学校サボってデートって思われない?」
毛蟹 「そうだよね。ホント、そう思うよね。やだーー!!あいつとなんかやだよー!他の友達と一緒になるまであいつと二人なんてやだよ~。」


帰ってから、話を聞くのが楽しみだな。ふふ。

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コメント

1番~12番を表示

2009年
05月14日
14:46
aiko80000さん

(笑)  楽しみ。



M君も、いい味出してんね~。

青春してるね~。



ところで280字規制は解除されたのね?

2009年
05月14日
15:47
さん

2:

kumonopanya のコメント:
何という甘酸っぱい青春、自分も男子高じゃなければ・・・(^^ゞ

2009年
05月14日
20:39
アンヤレッタさん

Very fun reading! Thank you.

>「あ~、ちゃんと私を女子と認めてるんだ。」

Very cute. The girl's got grit!

(From my dictionary for "grit": 2 courage and resolve; strength of character : he displayed the true grit of the navy pilot.)

May I ask you about two things I had trouble understanding?

>飲み物用意したりしなくちゃなんないのよ?

I have trouble with the なんない here. Or maybe it's just the ない. ??

> 他の友達と一緒にまるまであいつと二人なんてやだよ~。

Should that say 一緒になる ? Is it a typo? If not, I don't understand まる。

Thank you!

2009年
05月14日
20:43
さん

4:

SujiTaro のコメント:
マンガとかドラマの典型的な話のパターンがありますよね。
それを見ているようで面白いです。 (^O^)

2009年
05月14日
21:11
minaminumaebiさん

いいなあ。丁度、いま、伝説の野球漫画「メジャー」を読破中なもので、にんまりしてしまいました。続編希望!

2009年
05月14日
21:31
earth-riseさん

みなさん、コメントありがとうございます。

今から校外学習を終えた娘を迎えに行きます(ふふふ・・・)。コメントは後でしますね。

2009年
05月15日
09:02
stripmahjongさん

何度も読まないといけませんでしたけど、やっと会話が分かると思います。 面白かった。 

I had to read it many times over, but I think I finally understand the conversation. It was interesting.

私にとって、若い者の日本語はとても分かりにくいです。 (笑) 

Young Japanese is very difficult for me to understand.

2009年
05月15日
11:00
earth-riseさん

皆さん、コメントありがとうございます。

この続きは、次の日記に書いてあります。

残念ながらM君とは駅で会えなくて(毛蟹はその方が嬉しかったのですが)、約束の電車にばらばらに乗って、他の友達と合流したそうです。でも、彼とは班が違うので、それっきり。その代り、・・・・・。to be continued.....




anyaさん

>May I ask you about two things I had trouble understanding?

>>飲み物用意したりしなくちゃなんないのよ?

>I have trouble with the なんない here. Or maybe it’s just the ない. ??




I rewite it correctly.

飲み物を用意したりしなくてはいけないの?

Why should I prepare drinks for you?




ならない changes なんない, when we speak ならない in cusual or rough speaking、because it's easy to pronounce.






日本の学校の運動部では、マネージャーが、あらゆる雑務をします。あくまでも一般的に、です。そうでないところもあります。そして、男子の運動部の場合は、なぜか、マネージャーと言えば女子なのです。(もちろん、男子マネージャーがいるところもあります。)

Each sport club at schools in Japan has one or some managers who work for small things. Of course they are generally cases. Some clubs don't have their managers. The managers of boys' club are always girls, I don't know the reason, it is a traditional(? is it correct?) way.

(Of course there are boy managers, too.)




映画や漫画では必ず、女子のマネージャーは部員の汚れたユニフォームを洗濯したり、食べ物や飲み物の準備をしたりします。ですから、女子マネージャーと言えば必ずこういうことをやるというイメージがあるのです。実際には、毛蟹の学校では洗濯はしないそうですが。

In many movies and anime, girl managers always wash the uniforms of her club's players and prepare food and drinks for them. Therefore, we have a fixed idea that girl managers do shuch things. Indeed, girl managers at Kegani's school dont' wosh anything.




余談ですが、この女子マネージャーが、映画やアニメでは、かっこいい部員と初々しい恋愛関係になる場合が多いです(笑)。ですから、ここでコメントしている日本人の方々は、毛蟹とM君にそういう青春アニメを重ねて読んでいるわけです。そう、男子野球部員と女子マネージャーと言えば、昔からの定番です。漫画、アニメでは、この二人は喧嘩しながら(そう、ここがポイントです)、いつの間にかお互いにひかれていることに気付く、という展開なのです。




This may be beside the point, there are many storys of movies and anime that a girl manager and a cool player fall in innocent and fresh love . So the Japanese commenting here overlap the storis onto a situation of M-kun and Kegani.

Yes! A baseball player and a girl manager are typical traditional characters in Japan. They always have small quarrels(it's an important point!) and like each other before they notice it.




でも、すみません。皆さん。皆さんの期待を裏切ります。

毛蟹の周りには、M君よりずっと毛蟹好みの男子がたくさんいるのです。いや、ホント。かっこよくて、頭が良くて、女子に親切で、毛蟹と同じアニメ好きで、・・・・。M君のように、毛蟹に悪たれをつかないのです。乙女心としてはどちらにひかれるかお分かりでしょう?

But I'm sorry, every commentater. Her story don't follow your expectations.

There are may boys around Kegani, who are nice looking, smart, kind to girls, the same big funs of anime as her. Besides, they never call her names like M-kun. Which boy does a young girl like? You see it, isnt' it?




Anya, about your another questions.

>> 他の友達と一緒にまるまであいつと二人なんてやだよ~。

>Should that say 一緒になる ? Is it a typo? If not, I don’t understand まる。

You are correct. It's my typo. I'm very sorry. I confused you.




I have a question, too. Will you teach me?

すみません。この意味が良くわかりません。

>The girl’s got grit!

彼女は勇気がある。

彼女ははっきりしてる。(はっきり物を言う。)

彼女は言うべきことをちゃんと言う。

みたいな感じですか?

2009年
05月15日
11:08
earth-riseさん

stripmahjongさん

Thank you for your comment.

Yes, I imagin easily you had toubles to read my journals.

Our conversation omit some words, so our sentences aren't perfect.

If you don't understand any expression, please ask me, I answer you willingly.

2009年
05月15日
20:27
アンヤレッタさん

あーすさん、



ご説明ありがとうございました。



>The girl’s got grit!



>彼女は勇気がある。



>彼女ははっきりしてる。(はっきり物を言う。)



>彼女は言うべきことをちゃんと言う。



>みたいな感じですか?



そうなんです。自信、自尊心も持って、控えないで物を言うし、ことをやるということです。あまりよく使う言葉でないですけど、なんとか、wild west でよく使われたような感じがします。 John Wayne's characters always had a lot of grit.


2009年
05月15日
20:58
earth-riseさん

anyaさん

ありがとうございます。毛蟹にぴったりの言葉です。

John Wayne ジョン・ウェイン、よく見ましたよ。

私の記憶に残っている一番古い映画は、ジョン・ウェインの「駅馬車」Stagecoach です。

父が、ジョン・ウェインが大好きだったので。

あと、「シェーン」Shaneも好きでした。最後、男の子が叫ぶ。「Shane, come back~~~~~!」 His voice echoed, "e~n, e~n, e~n....". I liked the scene very much.

MY DARLING CLEMENTINE 「荒野の決闘」(全然題名が違いますね)も好きでした。私はVICTOR MATURE ビクター・マチュアが好きでした。哀愁があって、ハンサムで、男っぽくて、ウフ!カッコ良かった!最後、死んじゃうんでしたよね、確か。

小学生の頃はTVで、こういうものばかり見ていました。

昔の男はカッコ良かった。強くて、余計な事は話さなくて、優しくて、詩情があふれていました。

MY DARLING CLEMENTINEのラストシーン。 あの後、ワイアット・アープはどうするんだろうと、小学生の心は心配しました。彼女を追いかけるのかな?

彼らは余計な事は言わないけれど、言うべき事は言う。闘うときは闘う。誇りと意地を持っていた。いい時代だったな・・・・。

They had lots of grit. で、いいんでしょうか?


2009年
05月16日
04:32
アンヤレッタさん

:D あーすさんがこういうことを書いておもしろいですね。私では、三船敏郎に惚れていたのです。 男っぽいと言ったら... ああ、凄い!あの人。



余計な事を話すのはふつう女の方じゃないですか。でも、「詩情があふれていた」というと、本当ですか? ちょっと意味が分からないかな...



Hm. Maybe you can say "They had lots of grit." But I think we usually say "a lot of grit" instead of "lots of grit". I don't know why though.



It's strange. You can say either of these:



They have a lot of courage.

They have lots of courage.



Also,



You have a lot of nerve.

You have lots of nerve.



But I'm not sure about grit. I think it's usually just 'a lot of grit'.



We also have the impolite expression, 'a lot of balls', meaning a lot of courage, or a lot of nerve (balls referring here to male testicles). You can say "You have a lot of balls" but I don't think we say "You have lots of balls". That last one sounds almost laughable.


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