毎週水曜日は smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題を引き続きお届けします。
今週は解答編です。
今週もチャレンジャーの皆さん、ありがとうございました。
それでは解答と解説に参ります。
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次の各文に誤りがあれば訂正し、なければ「なし」と書きなさい。
(1) I can't tell if it is fine tomorrow.
解答:
is を
will be にする。
解説: if の後は未来時制なら現在時制にする、と覚えていらっしゃたら、それは間違いである。
[
if~] が
副詞節ならば、
未来時制は現在時制にしなければならないが、
[
if~] が
名詞節ならば、
未来時制は未来時制のまま にしなければならない。
なお [if~] が副詞節ならば、未来時制は現在時制にしなければならない…というルールは
「時・条件を表す副詞節は、未来のことでも現在時制で書く」というルールがあるためです。
副詞節や名詞節という言葉の意味が分からない人
「時・条件を表す副詞節は、未来のことでも現在時制で書く」というルールがよく分からない人
は
↓
ここを読んでください。
http://q-eng.com/diary/2468
今回の [
if it is fine tomorrow] は、
他動詞tell の目的語になっています。
[
if it is fine tomorrow]
を tell できない…というわけです。
したがって
if 以下は「
名詞節」です。
したがって、ここは「未来時制」。
is は
will be にします。
なお、[
名詞節の if~] は「
~かどうか」という意味です。「もし~ならば」という意味ではありません。
(私は明日晴れるかどうか分からない)
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(2) Let's start before he will come back.
解答:
will come を
comes にする。
解説: これこそ「
時・条件を表す副詞節は、未来のことでも現在時制で書く」というルールが働くのです。
before he will come back.は「
時を表す副詞節」なので、ここは現在時制でなければならないのです。
(彼が戻ってくる前に始めましょう)
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(3) "The phone is ringing." "I am going to answer it."
解答:
am going to を
will にする。
解説: be going to と will の違いの問題。中学校では「同じ」と習う。が実際は少し違う。
色々違いはありますが、大きな違いは、
be going to は「
前もって予定していることを示す」表現
will は「
その場でそうするつもりがあることを示す」表現
という点です。
(電話が鳴ってるよ)と言われたのだから、「それなら私が
今出るよ」という意志を表現しないと不自然。したがって will にする。
(「電話が鳴ってるよ」「私が出るよ」)
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(4) If you come, Mother will be glad.
解答: なし
解説: ここの「If you come」がポイントでした。ここに will がいるかどうか? ここまで読んでくださった方なら分かると思いますが、この will はいらないわけです。理由は「
時・条件を表す副詞節は、未来のことでも現在時制で書く」というルールの所為です。
今回の If you come.は「
条件を表す副詞節」なので、ここは
現在時制でなければならないのです。
(もしあなたが来たら母は喜ぶだろう)
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(5) The plane leaves at ten tomorrow morning.
解答: なし
解説: これは「なし」です。これには新しい知識が必要です。
・公共性のある予定の場合、現在時制で表せる。
という文法があります。時刻表のような「予定表」がイメージできる場合、未来のことでも「現在形」で表現できます。一般的に「
公共性のある予定の場合、未来のことでも現在時制で表せる」というのが多くの文法書などの説明ですが、どうやら正確には違うようです。
・
頭の中で「(時刻表のような)予定表」がイメージされれば、公共性の予定でなくても、つまり「個人の予定」でも、未来のことは【現在形】で表現できる。
↑これが正確らしいです。
なお、この文章を will leave にしたら間違いか? と問われれば、実は「間違いではない」です。あくまで「現在形でも間違いではない」のです。
(その飛行機は明日の午前10時に出航する)
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(6) Before she got married, her life was more exciting.
解答: なし
解説: これも「なし」です。これは
before という単語の性質を問う問題です。
実際は、結婚する前の方が時制的に古いですから、
Before she got married, her life
had been more exciting.
としたいところです。実際、これは間違いでは無いのですが、でもちょっと不自然なのです。
実は
before は「~の前(に)」という意味なので、わざわざ過去完了にしなくても「事の前後の順番」が明らかなのです。この場合は、両方とも過去形のほうが良いのです。
(結婚する前のほうが、彼女の生活はより面白かった)
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いかがだったでしょうか?
時制は得意な人ほど、苦手ですよ。間違ったら、それはあなたが英語が得意な証拠かもしれません。
でも間違いは直しましょう。
ではまた来週~
問題編
http://q-eng.com/diary/449
出典
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