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when と if のお話(解答編)
こんにちは。旧チャンネルブログの流れを汲む日記の水曜日がやってきました。
今週は問題編です。
先週に引き続き、解答の前に皆様に『お知らせ』です。
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★【最重要】
(1)皆様向け「英語学習サイト」を立ち上げます!
詳細はまだ公表できませんが、お知らせできる程度で発表します。
・只今αテスト中です
正式立ち上げを延期します。
当初12月中のオープンを目指していました。しかし12月オープンは難しい情勢となりました。
1月オープンを目指して調整しています。
・このサイト内で、iKnow!、Dictation、Brainspead、が使えます。(これらの使用には、smart.fm の登録が必要。皆様の多くは既にお済なのでここは問題ないですね)
・smart.fmのフォローと、皆様の学習とコミュニケーションにお役に立つと思います。
・登録が必要なサイトになります。(少なくとも初めは無料です) 登録の心構えをしていただけると、大変嬉しく思います。
・ユーザーのコミュニケーションが活発化するはずです。
・アルファーユーザーを若干名追加募集します。
テスターとして、アルファユーザーを若干名募集します。
(メールアドレスが必要です)
ご興味のある方は、私宛にメールをください。smart.fm内のメッセージは不可です
(宛先 contact@ye-study.com)
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では、先週の問題の解説です。
今回のポイントは「名詞節」と「副詞節」というものでした。この言葉は覚えてください。
「名詞節」
文中の意味のある節(S+V~の塊)が「名詞の役割になっているもの」
[例文]
I know that he loves her. (私は彼が彼女を好きなことを知っている)
まず「節」を探します。それは [that he loves her] の部分です。
次に know という動詞に着目しましょう。know は 他動詞 で、直後に「目的語になる『名詞』が必要」です。
例文は [that he loves her] ←この節全体が「他動詞 know の目的語」になっています。
I know [that he loves her]. (私は [that he loves her] を知っている)
という具合です。
目的語になれるのは「名詞」なので、この [that he loves her] を文法の説明上は「名詞節」と呼びます。
「副詞節」
文中の意味のある節(S+V~の塊)が「副詞の役割になっているもの」
[例文]
He is always thinking about her because he loves her. (彼は彼女が好きなので、彼は彼女のことばかり考えている)
まず「節」を探します。それは [because he loves her] の部分です。
この例文の[because he loves her] は、上の名詞節とは違って、目的語になっていません。
(彼は [because he loves her] を考えている)←こんなふうになっていないのです。
この段階で [because he loves her] は名詞節ではないことが分かります。
この場合、[because he loves her] は、手前の文 「He is always thinking about her」全体を修飾している…と説明されます。「彼は彼女が好きなので→彼は彼女のことばかり考えている」という具合に理由づけの説明をしている感じです。
このように文全体を修飾している節(この場合[because he loves her] )を「副詞節」と呼びます。(副詞節の定義は、「名詞以外を修飾している節」が最も正確です。名詞を修飾する節は「形容詞節」と呼ばれます。後で説明します)
「名詞節」・「副詞節」…この言葉と役割が、今回の問題を解く上で重要になってきます。
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ここまでよろしいでしょうか?
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次に覚えて欲しいことがあります。それは
「時、条件を表す副詞節は、未来のことでも現在時制で書く」
というルールです。
例文
If she calls him, he will be happy. (もし彼女が彼に電話をかければ、彼は喜ぶだろう)
この場合、彼女は彼にまだ電話をしていません。だから
If she will calls him
という具合に、will でも入れて「未来」にしてあげたいところです。ところが、ここに will を入れてはいけません。なぜなら「時、条件を表す副詞節は、未来のことでも現在時制で書く」というルールがあるからです。
【検証】しましょう。
If she calls him, he will be happy.
[If she calls him]が節です。何節かを考えましょう。「(もし彼女が彼に電話をかければ)→彼は喜ぶだろう」という具合に文全体を修飾しています。
したがって、[If she calls him]は副詞節です。
次に意味。「もし彼女が彼に電話をかければ」という部分は「もし~ならば」という条件になります。
トータルで…この[If she calls him]は「条件を表す副詞節」なのです。
「時、条件を表す副詞節は、未来のことでも現在時制で書く」というルールがあるため
○ If she calls him, he will be happy.
× If she will call him, he will be happy.
となります。
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実は 今回問題に出した「if +SV~」と 「when +SV~」は、「名詞節」「副詞節」両方になりえるのです。
「if +SV~」や「when +SV~」の場合
名詞節の場合… 未来のことには will をつける
副詞節の場合… 未来のことには will をつけてはいけない
わけです。
また、名詞節と副詞節だと【意味】も変わりますよ。
「if +SV~」が名詞節の場合→「~かどうか」
「if +SV~」が副詞節の場合→「もし~ならば」、「たとえ~でも」
「when +SV~」が名詞節の場合→「いつ~か」
「when +SV~」が副詞節の場合→「~するとき」
という具合です。
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さらにさらに。「when +SV~」は 名詞節、副詞節、のみならず「形容詞節」もあります。形容詞節は手前の「名詞」修飾します。
例文
Tuesday is the day when she comes to his house. (火曜日は彼女が彼の家に来る日だ)
この例文の場合 [when she comes to his house] は手前の「名詞 day」を修飾しています。
([彼女が彼の家に来る]→日)という具合です。このように「名詞」を修飾するケースは「形容詞節」と呼ばれます。(なお、こういう使い方の when は関係副詞です)
when が形容詞節の場合は when 自体の【意味】が消えてしまいます。つまり、
「when +SV~」が形容詞節の場合→「~する」
です。「とき」も「いつ~か」も付きませんよ。「直後の名詞」にダイレクトに意味をつなげます。([彼女が彼の家に来る]→日)という具合です。
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それでは先週の問題です。(出典 NextStage 英文法語法問題 桐原書店 / 英語問題総整理 駸々堂(現在は学研))
問題
・A~Eの各英文の空欄に最も適切なものを1~4から選べ。
A He will be glad to see you when he( )home.
1.comes 2.will come 3.came 4.had come (流通科学大学)
解答:1.comes
解説:([彼が帰宅したとき]→彼はあなたに会えて喜ぶだろう)…という具合に「文全体を修飾」している。したがって「副詞節」。条件を副詞節は未来のことでも現在時制。したがって、正解は現在形の comes。
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B It is impossible to tell when they( )us again.
1.will visit 2.are visited
3.will have visited 4.had visited (東京都立医療技術短大)
解答:1.will visit
解説:「他動詞tellの目的語」が[when they( )us again] 全体である。([いつ彼らが我々を訪れるか] 分かる)…となる。したがって[when they( )us again]は名詞節。名詞節は未来のことは未来時制で書く。正解は will visit。
(いつ彼らが我々を訪れるか分からない)
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C I am sure you will feel a lot better if( )a good night’s sleep. (京都産業大)
1.having 2.to have 3.you have 4.you will have
解答:3.you have
解説:([もし夜よく眠れば]→あなたは具合が良くなるだろうと私は確信している)…という具合に「文全体を修飾」している。したがって「副詞節」。条件を副詞節は未来のことでも現在時制。したがって、正解は現在形の you have。
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D I don’t know if he( )back next spring.
1.will come 2.comes 3.came 4.had come (流通経済大学)
解答:1.will come
解説:「他動詞knowの目的語」が[if he( )back next spring] 全体である。([次の春に彼が戻ってくるかどうか] 知っている)…となる。したがって[if he( )back next spring]は名詞節。名詞節は未来のことは未来時制で書く。正解は will come。
(次の春に彼が戻ってくるかどうか]を私は知らない)
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E ( )you should stop smoking is the biggest decision you have to make.
1.If 2.Unless 3.While 4.Whether (学習院女子大)
解答:4.Whether
解説:([( )you should stop smoking] があなたが下さなければならない最大の決定です)…となるはず。[( )you should stop smoking] はこの英文の中で「主語」に当たる。「目的語」同様に「主語」も名詞しかなれない。したがって[( )you should stop smoking] は名詞節。[( )you should stop smoking]の意味は「タバコをやめるべきかどうか」であろう。「~かどうか」なので if を使いたい。しかし whether にも「~かどうか」という意味がある。
・実は< if が 「~かどうか」という意味の名詞節で使う場合、その名詞節が「主語」に当たる時には使えない>というルールがある。しかし、同じ「~かどうか」という意味の whether はその名詞節が「主語」に当たる時でも使えるのだ。したがって、今回は if ではなく whether が正解。(タバコをやめるべきかどうかがあなたが下さなければならない最大の決定です)
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・F と G の英文の和訳例を書きなさい
F Sunday is the day when I clean my room.
解答例:日曜日は私が部屋を掃除する日です。
解説:「when +SV~」が手前の名詞「day」を修飾している。名詞1つを修飾しているのでこれは[形容詞節]。「とき」も「いつ~か」も付きません。「直後の名詞」にダイレクトに意味をつなげる。([私が部屋を掃除する]→日)という具合。
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G We’ll finish it if it takes us all day.
(Gの訳出のヒント: S take A + 時間 「S は Aに 時間 かからせる」(例文⇒The novel took him two years to write. その小説は彼が書き上げるのに2年かかった)
解答例:たとえ1日かかっても我々はそれを終わらせるつもりだ。
解説:[if it takes us all day]が名詞節にはならないのはわかるはず。では「もし~ならば」という意味であろうか? これを当てはめると「もしそれが我々に丸1日をかからせれば→我々はそれを終えるだろう」となる。ちょっと微妙ではないだろうか? 実は副詞節の場合の if には「もし~ならば」以外に「たとえ~でも」という意味がある。
また、will には「~だろう」という「未来の予測」のみならず、「~しよう、~するつもりだ」という「意志」の意味がある。今回、これらで取ると→たとえ1日かかっても我々はそれを終わらせるつもりだ。となる。
―――――――――――――――――――――
といった具合です。
いかがでしたでしょうか? それではまた来週~★
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