悶え苦しむ姉と、容赦ない弟の話。
私のまつげは小さい頃から長く多く色濃く太いです。
小学生まではクラスメイトにそのことを指摘され、「目がでかいキモい」と言われ、
コンプレックスで自分で引っこ抜いたりしていました。
今では、寝起きでもいつでも顔がくっきりして見える手助けになっているので、
これはこれで利点でもあるな、とほったらかしにしています。
まつげを自主的に増やしたりカールしたりする人も居るような年齢になってからは
わざわざ「濃ゆい」と言う人も居なくなりましたし、
意識の中にも浮かばなくなりました。
なので、私のまつげは非常に目に入りやすいということも忘れていました…。
今日3時半。気がつくと、左目の焦点が合わなくなり、
ゴロゴロとして痛み出しました。
何だ!?文字の見過ぎで目がおかしくなったか!?とビビりましたが、
異物が入ってるような感じがしたので、まつげが入ったんだな。と思いました。
まつげが長いだけでなく目もでかいので、入りやすいのはまつげだけではなく、
折れたシャープペンの芯が飛んで目に入って、中学の教室で一人必死に悶えていたこともあります。
鏡を手に取り、目薬を注しつつ左目を凝視していました。
遠視ではないので近づければ近づけるほどよく見えます。
補足ですが、私は裸眼で過ごしています。中学生までは視力Aでした。
浪人してから運動しなくなり近くばかり見る日が続いた所為で少し遠くがぼやけます。
でも不便はしていません。
ですが、まつげを探すためにまぶたを引っ張り上げると、視界が二重になって良く見えない。
とりあえず、左目がとても充血しているのはわかりました。
ほっといても良かったが、今回のやつは結構大物らしいので、
早く除去しないと目に悪いと思い、しばらく戦っていました。
手鏡を持って左まぶたを引っ張り上げたり下げたり左目をくるくる回すと、
痛むところが微妙に移動するので、
やっぱり痛みの原因は異物=まつげしか無ぇと思いました。
痛むところを追っかけてたらついにまつげが表面に出てきました。
しかし、手元には手鏡と目薬しか持っていないことに気付く。
清潔なティッシュとかハンカチとか無いぞ。
しかも長丁場で目も乾いてるぞ。
どうしろと…?;
しょうがないので左目をこじ開けたまま早急に洗面所へ向かいました。
洗面所へ辿り着く過程にある、リビングに続く戸を開けると、
先ほど防具屋から帰ってきた弟が新しい道具を調整していたところだったらしく、
私の気配を察するや否や、登場すると共に、
剣道少年・弟が、竹刀を構えて襲い掛かってきました。
うおおおおおおおおおおおおおお!?Oh,No No!?
威圧感MAX。
弟の背-私の背=15cmくらい。
タイミング考えろや相手してる間は無いんだ
こっちはもっと小さい刀のようなヤツと戦ってんのやボケがあああああ!!
「それどころではない(?)!!」
と、まばたきを回避して、鏡と目薬を放り、
水で洗い流しました。
水道水が目に入ったときの鈍痛はあれど、元の痛みは無くなりました。
まつげは洗い流しました。
弟への瞬間的な怒りも洗い流しました。
自分がびっくりすると目を瞑るタイプの敏感な人間ではなくて良かったです。
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