1回、
2回、
3回に分けて、ブログで専修大学の過去問題(英文解釈:「訳せ」という問題)を出してみました。
当初、「誰も訳例なんか書いてくれないだろうな」と予想していました。
そうしたら、さにあらず、多くの皆様が、訳例作りにチャレンジしてくださいました。
Σ( ̄□ ̄)!
ありがとうございました。m(_ _)m 皆さんの向学心が良く分かる出来事でした!
今回のブログの補足として書きたいことが山ほどあるので、それをここにつらつら書き連ねたいと思います。
行きますぜ~~~
1.この英文は「某【苦手な人向け】参考書」からの出題この本は英語の苦手な人向けに書かれた本です。その「1番最初に載っている長文問題」の冒頭の1文目でした。
「1番最初に載っている長文問題」←この意味が分かりますか?
参考書は、易しいものから徐々に難しいものを記述するのが普通です。
つまり、この英文は
「英語が苦手な人向けの参考書」の中にある長文の中で
「もっとも易しいだろう」と著者が考えた長文の英文です(少なくともこの本の中では)。「比較的読解しやすい易しい英文」だと私も思います。
2、Aタイプの反応このシリーズの
最初の回で紹介した「Aタイプ」の人は、この英文を読んだら「こんな簡単な英文の意味が分からない人がいるのか? 少しややこしいかもしれないが、なんとなく分かるじゃないか! 信じられんないよ」と思うはずです。
Aタイプの人は、このシリーズで取り上げた(1)~(6)の文法知識なんてはっきりとは知りません(せいぜいなんとなくです) 文法が嫌いだから、文法知識としては覚えていないのです。ですがAタイプの人は「カン」という魔術で正しく読めます!(断言)
だいいちネイティブは文法なんか知らないはずで、知らなくたって、この意味が分かるんですから、それと同じですよ。
3、B、Cタイプの反応(チャレンジした方)今回この問題にチャレンジして下さった、B、C、タイプの皆様いかがだったでしょうか? 2回、3回目の(1)~(6)の知識を知らないままこの英文の意味を正しく取れると思いましたでしょうか? たぶん「不可能だ!」と思ったと思います。
4、Bタイプの反応(チャレンジしなかった方)今回この問題にチャレンジして下さらなかった、Bタイプの皆様いかがだったでしょうか? 2回、3回目の(1)~(6)の知識を知らないままこの英文の意味を正しく取れると思いましたでしょうか? たぶん「べつに~答えだけ見れば十分可能だろう。ネイティブは文法なんて知らないしさあ」と思ったと思います。
5、B、Cタイプのチャレンジした方へおめでとうございます。
2回目で私は1行目に↓このように書きました。
>チャレンジしてくださった方には必ず恩恵があると思います。
その恩恵とは↓
・チャレンジした人は「文法の知識を知らないままだと、正しく意味が取れそうもない」とハッキリ分かったことです。
違いは「訳例を自力で作ったかどうか」だけなんです。しかもここで書くくらいだから、ものすごくじっくり考えたに違いありません。あっている必要はまったくありません。むしろ間違ったほうがいい。そのほうが自分の弱点がハッキリ分かります。
一方、訳例を作らなかった(特にBタイプの)人は「自分には文法が必要とは到底思えなかったはず」だと思います。せいぜい「そうかもしれないなあ」程度です。(で、受験生でなければ「文法を学ばずに済ませるという【別の方法】を追い求める」というパターンの繰り返しになるでしょう。こういう人は【既に】「文法を学ばず済ませる方法」を【いくつも】見つけてそれを実践しています。しかしなぜか思うように上手く行かない。で、また別の文法に依らない英語の勉強法を探しだします。「おおこれこそ、今度こそ最終形だ!」みたいに。……あなたはこのパターンを何回繰り返していますか? 今のでいくつ目でしょうか? Ψ(`∀´)Ψ )
今回、「訳例を作った人」は、指針がハッキリ見えたのではないかと思います。この差は大きいと私は思います。
ちなみに、
・これくらいの長文問題の自力訳例訂正作業を30(長文)分も作れば、「今回くらいの標準問題は楽勝。訳例を間違えるほうがおかしい」という感じになると私は思います。
ここからは、私の感想です。
6、関係詞など分かっていても訳例は間違えたはず私の
3分間文法動画などを見て、関係詞のお勉強をなさった方も、今回チャレンジしてくださったと思います。
にもかかわわらず、苦手な人は、今回上手く訳せなかった。関係詞が絡んでいるところですら上手く意味が取れなかったと思います。
これは
私はあらかじめ予期していました。
なぜなら
・少なくとも3分間動画をやったぐらいじゃあ、文法の勉強をしたうちに入らない。⇒
文法は文法問題集を何回も解き直しをしなければ身につかない。
・仮に、文法知識がしっかり身についていたとしても、それをこのような英文解釈で必ず応用できるかというと、それは違います。応用出来るようになる能力は「練習で身につく」のです。特に大学受験では「長文読解」と呼ばれて、この手の練習ばかりやらされるのです。これが大学受験英語のメインの作業なのです。
長文で応用できるレベルになるには「膨大な演習量が必要」。受験生なら30~40行の英文を1年間に100程度は読解するのです。これくらいやるのが受験生として普通の量です。(ちなみに私は1年で150ぐらいの長文を読みこなしました)
7、時制の間違いが多いthe things that I
was no good at を「苦手
だったこと」という訳例にした人が結構いました。これは正直意外でした。
「13歳から14歳ごろまで」の話なんだから、当時「自分が苦手
なこと」について考えるに決まっていて、それ以前に苦手
だったことなんて
考えるわけがないじゃねーか、と私はすぐに思いつくのです。ですが、今回多くの方が「
was」に引きづられて「過去の意味(苦手
だった)」という訳例をお作りになっていました。私にはとても不思議でした。
8、successfully を「成功する」と訳してしまうこれも意外でした。
非難・お叱りを覚悟で書きます。皆さんのお作りなった訳例で「成功」という単語を見るたびに、私は「爆笑」していました。「まただぜ~wwww」というように。Ψ(`∀´)Ψ
みなさん、よっぽど「成功したい」のだろうか、と思いました。
successは「成功する(動詞)」ですが、successfullyは「上手く、首尾よく」という意味の副詞なのです。
辞書引くだけでいいのに、そんなに辞書を引きたくないのだろうか? とも思いました。それとも「成功する」に違いないと思い込んだのでしょうか?
9、Aタイプの人はさぞや驚いたはず今回のブログの内容を、もし
Aタイプの人が少しでも見たら、さぞかし驚くと思います。
でも普通は見てないでしょう。
タイトルが「ピリオドまでが長い英文と文法」だったからです。
Aタイプの人は「文法」という文字を見ただけで「猫またぎ」です。内容を読むわけがないw
にもかかわらず、コメント数は「多かった」わけです。「こんなにコメント数が多いことはありえない」と彼らは首をかしげているはずです。(このコメント数は私自身が驚きました。ありがとうございました。m(_ _)m)
Aタイプの人は「文法の話題なのになぜこんなに反応が多いのか?」
と不思議がっていると思います。
Aタイプの人は、今回のブログをクリックしてもその内容の説明をあまり読んでいないと思います。文法の説明を流し読み程度するだけだと思います。
しかし、そういった方でも、ブログのコメントを見ると「多くの人が文法の説明に納得していることが分かる」と思います。
これにもまた
Aタイプの人はびっくりすると思います。
「
なぜこんな説明不要な説明で納得している人が大勢いるのか?」
と。
Aタイプの人は
文法なんか知らなくても、このくらいの英文はスラスラ読めるからです。
そして
「
なぜこんな分かりきったことをくどくど説明しているのか? 難しく考えているのか?」
「
なんでこんな大して難しくない英文の意味を辞書まで使っても間違える人が大勢いるのだろう?」などとも思っているはずです。
もしかしたら、
Aタイプの人にはこれは
永遠の謎かもしれません。Aタイプの人は、B、C、そしてDタイプのこの種の体験をすることが不可能だからです。
以上です。チャレンジしてくださった方、最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
m(_ _)m
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