Q-Eng

①
He isn't the man（ a. who ）he was.
彼は，いまやかつての彼ではない。⇒OK

He isn't the man（ b. whom ）he was.
（　）の中は，関係代名詞の目的格だから，whomもいける。⇒OK

He isn't the man（ c.which ）he was.

the thing wich = what っていうのはよく聞くけど，
the man which っていいのか？
先行詞はどう考えても the manだし（ He にかかる関係詞，という使い方は古語），
the manはどう考えても「人」であって「もの」ではないから，
whichだとダメなんじゃないかな・・・。

いや，待てよ・・・。「文全体」にかかる関係詞，みたいなのってなかったっけ？
あったとすれば，whichもOK，ということになる。
ただその場合，manにtheが付いている理由が不明，となる。
theは予告のthe，と解されるので。

仮に，このtheの解釈問題をひとまず措いて，従属節のことを考えると，

He was that he isn't the man.

となるのだろうか。

彼はthat以下のような存在であった。
どんな存在だったのかというと，それは，「彼は，その男ではない」という存在だ。
意味はどうなるだろう。

彼は，「その男ではない」という存在だった。
かなり無理がある気がする。⇒△
でも普通は✕かなあ。。


He isn't the man（ d.that ）he was.

thatはもちろん，whoやwhomの代わりとしていける。⇒OK
よって，答えは，a, b, d。


②
Kyoto isn't the city（　　　）it was.
　a. who　b.whom　c.which　d.that

it = Kyoto と思われる。

意味は，「今の京都は，かつてのような街ではない。」というような意味だろうか。

文構造は①と同じ。違いは，先行詞が「人」か「もの」か，ということ。
よって，この意味として適する選択肢は，c, d。


・・・というのが普通の解釈ですが，まず習わない関係詞，という伏線から，「文全体にかかる関係副詞」としての解釈が，あったりするのかな～とも予想。

しかし，選択肢の中には，たとえばwhereのような，１語で関係副詞の役割を果たす関係詞がない。
whichとセットだとしたら，inやatのような，前置詞が近くにあってしかるべきだが，それも，見当たらない。

う～む・・・。

>>1 ranger_さん
チャレンジありがとうございます。残念ながら違いました。
実はこのように補語がない場合の関係代名詞は、非公式には「補格の関係代名詞」と言います。補語の代用だからです。で、補格の関係代名詞は、先行詞が何であれ、that と決まっているのです。でも通常はまず習わないんです。
　色々考察して下さってますね。素晴らしいです。でもこれ、目的語がない「目的格」ではないのです。補語がない「補格」だったのです。
　ごく稀ですが、捕格の関係代名詞thatを使った英文に出くわすことがあります。あまりないですけどね。
　いかがだったでしょうか？　またのチャレンジをお待ちしています。