smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です。
参加して下さった方、ありがとうございました。
では参ります・
問題:この画像をご覧下さい。
これは
Here We Go! 3 光村図書 38 光村 英語 905
令和2年2月10検定済
令和4年2月1日印刷
令和4年2月5日発行
のp43の一部です。これは戦時中、広島に住んでいて原爆でなくなった当時中学1年生だった少年の日記を英訳したものです。
語注
Enko Bridge :猿猴橋(えんこうばし) 広島市にある橋のこと
Grr, thump, thump :ギー、ドシンドシン [オノマトペ]
問題
この英文の中で、中3の学習範囲ではない文法事項を含む英文はどれか?
解答:最終行の saw a fire burning intensely
解説:これは「知覚動詞+O+~ing」で「Oが~しているのを知覚動詞する」という意味になる部分です。
これは中3に学習範囲ではありません。
使役動詞+O+原形 や help+O+原形 は、1ページを使ってちゃんと詳しい解説が教科書に載っています。
しかし、このように「知覚動詞+O+~ing」はなんの解説もなくいきなり、ぽつんと登場してました。無論初登場。これじゃあ普通の中学生は面食らって当たり前です。
一般人ならいざ知らず、教科書を作るような教育関係者が堂々と学習範囲を飛び越えた英文を教科書に載せるわけです。少なくとも私はこうした現状を憂いています。皆様はどうお感じになるでしょうか?
念のため全文の和訳例を載せておきます。
初めて爆弾が広島の街に落とされた。それは僕が猿猴橋を渡る直前だった。「ギー、ドシンドシン!」 なんと恐ろしい音であったことか。その後、厚い煙の雲が立ち昇った。僕はそこにまっすぐ向かい、火が激しく燃えているのを見た。
以上です。それではまた来週。
問題編
http://q-eng.com/diary/22963
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